第26日目 5月26日
① 林鉄兴隆12:02(レールバス)→大嶺
② →18:44林鉄兴隆
午後から夕刻まではC2型蒸気機関車牽引の運材列車をチャーターしてのフォトランをいたします。
12:01、昼食後に林鉄兴隆站に向かいますと、すでにC2は車庫から公園前の站に着いていました。
12:17、留置線に止めてあった運材貨車を取りに行ってから出発準備完了です。
途中で転車台やデルタ線がありませんので、往路は逆向き牽引です。
▲ ここで我々はレールバスに乗って先行します。運材列車はその後を追います。
12:20、2つの列車は出発しました。
▲ 目的地は朝に行った大峰先のダブルΩループです。
▲ 12:27、興隆を出発して廃車された車両ヤードを抜けての大きなΩカーブです。運材列車はレールバスと違ってゆっくりと回ってきます。
12:38、長春站に到着。
▲ 12:47、長春站を出発後、集落に入りました。(撮影地①)
後ろを走る蒸気機関車は遅くて姿が見えません。
周囲の雰囲気も良かったのでここで降りて待つことにしました。
レールバスを先にやって運材列車を待ちます。
12:54、路線バスが来ました。
この辺りの道路は鉄路と並行せず、交差します。
このためにこの鉄路の車を使ってのロケハンは難しいのです。
▲ 13:00、待つこと13分、ようやく運材列車が見え始めやってきました。レールバスの半分以下のスピードです。
後ろを振り返ると可愛い馬さん荷車が来ていました。
撮影前に気づいていればツーショットで撮れました。皆で悔いました。
▲ 13:23、場所を移動してポプラ林を行くシーンです。(撮影地②)
C2は前回訪問した時よりも磨かれて黒光りしています。どの角度から見てもとても綺麗です。
▲ 13:38、大峰站手前で降りて、切り通しを登りました。
▲ 13:42、運材列車がやってきました。雄大な光景にうっとりです。往路が正向きでも良かったですね。
▲ 大峰站に入線しました。右側の赤い屋根が駅舎です。
▲ 13:54、大峰站から先のループまでは機回しをできる所はありません。ここで機回しをして推進運転でループへと向かいます。
▲ 14:24、大峰站で朝に出発した大型レールバスの復路との交換があるというので、まずはΩカーブに撮りに向かいました。
2回りして大嶺站に向かいますので、2度は撮影できる美味しい区間です。
▲ 14:28、大峰站に到着して2両のレールバスのツーショットです。チャーターしないとみられません。
▲ 14:32、閉塞区間が空きましたので後押しの推進運転で運材列車を先にいかせます。
我々の乗ったレールバスはこの後を続行して撮影地点まで向かいます。
▲ 14:46、朝に行きました踏切の先まで行って、折り返しの発車です。このC2は前回12月にも撮影しましたが、かなり状態が良く煙も1本に高く上がりました。今回も思い切り吹き上げて欲しいと依頼しましたが、今日は風が強かったのと中国は石炭が良質です。残念ながらチョロチョロしか上がりません。仕方がないですね。▲ 14:57、先に進んでΩカーブに向かう列車を丘陵から狙ってみました。牧歌的な光景ですが煙が欲しかったですね。
▲ 15:04、第1カーブ。ちょうど牛を連れてきたおばちゃまが来られましたので、出演をお願いしました。煙の出ない蒸気機関車も代わりにドレンを噴き出して頑張ってくださいました。
▲ 15:30、第2カーブ。京都の北山杉のように枝を切り落とした杉林?の横を大きく曲がってきます。
▲ 15:41、少しカーブをして大嶺站へと向かいます。
撮影ポイントは結構あって中々のダブルΩカーブの撮影地です。
今回は予算とC2の老齢も考慮して運材貨車5両+貨車の6両編成にしましたが、かつては運材貨車15両+カブースの16両編成で走っていたそうです。運材列車が走っていた厳寒期は爆煙で雄大だったでしょうね。今年の冬には小竹先生がツアーを計画されておられます。ミャンマー行きと重ならなければ是非にまた来て見たいものです。
▲ 16:07、大峰から長春の切り通し区間を抜けてからの撮影です。犬走り横には植林がしてあって良いポイントに木が入って撮影しづらいですが何とか撮りました。
▲ 16:12、上からでは邪魔物が多いので下に降りました。蒸気機関車は急に元気になったようで黒い煙を上げてくれました。
▲ 16:21、大嶺から2つ目の切り通し区間です。
鍬を持っての農民のご夫婦がおられましたのでご出演していただきました。
▲ 16:35、切り通しを過ぎると道路と交差する踏切に出ました。ここでカーブを曲がってくる列車を待ちます。ここでも勢いよくドレンの吹き出しです。
▲ 16:43、煙が期待できないので踏切を超えてからの3度目ドレンです。蒸気は十分余っているようです。
▲ 17:00、長春までは農耕地の平原が続きます。
西の空はボチボチ夕暮れが近づいてきています。
沈む前に一旦雲の中に入る時は大概、夕陽が綺麗に見える事が多いので楽しみでした。
▲ 17:25、途中2度のフォトランを楽しんだ後、長春站に到着しました。
▲ 長春站の駅長さんはスタフを持っての笑顔のお迎えです。スタフは2枚の路票が挟んでありました。興隆森林鉄道の閉塞区間の通行証ですね。
▲ 17:28、夕陽がかなり傾いてきました。夕陽の状態を見ながらの発車です。
▲ 17:44、前回、夕陽が綺麗だった撮影地に来ましたので、沈む方角を見ながら降りての撮影です。農民の皆さんも家路へと向かわれておられました。
▲ 17:54、丘陵の上に上がると冬とは違ってかなり右方向に夕陽が沈むようです。興隆までの間のどこで撮るかが難しいところです。
▲ 18:09、興隆手前のΩカーブ。予想通り雲は切れて絶好の夕陽が見えだしました。
慎重に場所を選びながら進みますが、降りて確認しないと分かりません。時間も限られていますので、一か八かの撮影ポイントの選択です。皆さんで相談しながらここかなと思い降りましたが・・・。
▲ 18:14、一応抜けましたが、夕陽は左の方です。
▲ 18:25、バックしてもらい再挑戦ですが、列車の入っている方向が斜めになってしまって上手くいきません。
① 撮る位置と夕陽の間に平行して列車が走っている。 ② バックは何もない。 ③ カメラ目線が夕日の高さと同じか、やや低め。 ①~③の条件が揃わないと上手く抜けません。今日は①が合致しませんでした。夕陽と蒸気機関車を撮るのはやはり難しいなと思い知らされました。
▲ 18:44、林鉄興隆站に戻りました。丁度この日は日曜日とあって、公園広場には町中の皆さんが来ておられ、盛大なお迎えを受けました。
▲ 19:25、公園广場前のレストランに入っての夕食です。高いものはないのですが、大変美味しくいただきました。
今日は夕陽の撮影には成功しませんでしたが、何よりもお天気が良く最高の撮影日和に恵まれました。できれば朝からもっと遠くまで行ってみたいものです。明日はレールバスに乗って奥地へと向かいます。どんな世界が待っているのか楽しみの夜でした。 Part 28 へ続く