第27日目 5月27日
① 林鉄兴隆6:30(レールバス)→9:08東興
② 東興9:36→10:38二合10:52→11:54東興
③ 東興12:52→15:28林鉄興隆15:32(Taxi)→15:37国鉄興隆鎮
④ 興隆鎮15:45(K340次)→17:07哈尔滨19:16(T244次)→翌日7:10天津
東興で乗り換えるはずだった小型のレールバスですが、いつに興隆から来ていたのでしょうか。追い抜かされたことはありませんので、昨日深夜か今日の早朝と思われます。
一般に知られていない運用もあるようです。
車両故障の修理部品が届かず運行不能となってどうするのかと案じましたが、急遽デルタ線で機回しの終わっていた大型レールバスを代役にバック運転で向かうことになりました。
9:36、東興を発車して奥地へと向かいます。我々に迷惑をかけないようにとの早い決断でした。
▲ 9:49、森林地帯に入りました。過ぎると右側に1971年に建設された香磨山ダム湖が見えだしました。この路線では珍しい光景です。ダム湖周りには耕作地が広がっていました。
▲ 9:57、今度は初めて羊の放牧に会いました。止めてもらってのツーショットです。
▲ 10:08、東興からの最初の站は新民でした。興隆からは81キロです。
▲ 10:16、新民からは、水田が広がっています。ここでは田植えが行われようとしていました。
▲ 山に近づいたのか森林地帯が多くなってきました。木もトドマツなのか今までと違っています。
▲ 10:38、興隆から95キロの二合營車(营车)に到着しました。広い構内です。
枕木に加工した木材列車が留置されていました。
▲ これからが山間地帯に入り森林鉄道らしくなるのでしょうが、残念ながら今回のチャーターはここまでです。線路は興隆から188キロ、ここから93キロ先の鳥鴉泡(乌鸦泡)まで続いています。約半分が現役で運用されていますが、客扱いは東興までですので、資材運搬用ですね。冬に見た運材列車はどこから来ていたのでしょうか。今度聞いてみたいと思います。
▲ 東興から二合營車の路線図です。新民站の下に見えるのが香磨山ダム湖です。
▲ 二合營車から鳥鴉泡までは乗車しておりませんので地図を拡大しながらの推測図になりますのでご了解ください。
この路線の他にも切り場までの支線が張り巡らされていたと思われます。機会がありましたらこの路線だけでも乗車してみたいものです。
▲ 10:52、二合營車で少しゆっくりとして折り返しの発車をしました。六合までで気に入っている場所がありましたので止まってもらいました。
▲ 水田とレールバスを撮りたかったのですが、線路際の位置に構えたので失敗しました。田んぼの中にもっと入れば良かったと悔いました。
蒸気機関車が運材列車を牽引してやって来ればもっと良かったですね。
▲ レールバスは、11:15に六合、11:25に新民をスタフ交換をしながら戻ります。
▲ 11:41、新民~東興の森林地帯で止まってもらいました。ここからも支線があったようです。
11:40での気温はちょうど30℃に上がっていましたが、乾燥していますので心地良い気候です。
▲ 11:54、東興に戻りました。
我々が乗る予定でした小型レールバスはまだ止まっていました。
運転席がさっきとは逆方向です。どうやらデルタ線での機回しが終わっていますので、何とか走れるようになっています。逆行で二合方面に向かうようです
先ほど乗っておられた農民の方もマキ木と一緒に乗って待っておられました。しかし、沿線には燃やす木々はいくらでもあります。どうしてレールバスに積んで運んでいるのでしょうね。
▲ 11:59、これが沿線最大の町の東興駅舎です。中は雑貨店になっていますが、主食としていますビールがありません。付近に食堂もありませんので我慢するしかないようです。
この町の中心部で皆さんとお別れの昼食会でしたが、Taxiがいません。また帰りのレールバスは30分後の発車と言われました。これでは町まで行ってしまうと、発車時間に間に合わなくなる恐れもありますので、私はここでお別れすることにしました。
ツアーを企画していただきましたKさんありがとうございました。当初はレールバスの乗り鉄旅だけの予定でしたが、おかげさまで蒸気機関車とレールバスのフォトランも出来ました。感謝、感謝です。沿線の様子も分かりましたので、次回は木々が紅葉になる頃に訪れてみたいと思いました。
12:18、電話で呼び出したTaxiがやってきました。皆さんをお送りしてレールバスに乗っての帰路につきました。
12:52、 レールバスは予定より約20分遅れての発車です。
小型レールバスも同時に逆方向に発車していきました。
今日は国鉄興隆鎮站15:45発の列車に乗らなければいけません。林鉄興隆からの往路は2時間38分かかりました。この分では、15:30前後の到着時間です。
かなりギリギリなので大焦りですがどうしようもありません。遅れた場合の対応も考えました。趙さんからも心配で電話がありました。林鉄興隆站にTaxIを手配したので到着したらすぐに乗ってくれとありがたい連絡です。
▲ 15:28、林鉄興隆站に着きましたが、Taxiがどこで待っているのかが分かりません。すると同乗していた林鉄の責任者の方にも連絡が入っていたようで誘導してくださいました。おかげで無事に国鉄興隆鎮站に着くことができました。本当にギリギリセーフで、ありがとうございました。感謝感謝でした。
これで興隆森林鉄道の撮影・乗り鉄旅は終了です。後はかつての駐在先であった天津への夜行列車の旅を残すのみです。いろいろとトラブルもありましたが何とか終盤を迎えました。 Part 30 へ続く