2013年 春の中国鉄路の旅 Part25 北満一人旅 その8 大連から興隆鎮へ

第24・25日目 5月24日、25日
① 大連21:52(T261次)→翌日7:30哈尔滨
② 翌日 哈尔滨13:32(K7109次)→15:26興隆鎮

お好み焼き屋「かっちゃん」でゆっくり夕食とネット三昧後は、ホテルに預けた荷物を取りに行ってから大連站へと向かいました。
今夜乗車するのは特快261次哈尔滨行きです。乗車距離は946キロながら、停車駅は瀋陽のみで所要時間は9時間38分です。表定速度は99.6km/hと在来線を走る特快客レとしては速い列車です。
ちなみに哈大旅客専用鉄道(921キロ)ですと、大連北~哈尔滨西は夏季ダイヤで最短4時間7分で走破します。表定速度は238.2km/hとなっています。運賃は夏季は1等645.5元(約10,700円)、2等403.5元(6,700円)しますが、高架橋を走ります。トンネルは少なく車窓からは満州の広大な大地の眺望を楽しめます。私は開業時に乗車しましたのと、移動は夜の方がホテル代が浮くので今回選択しませんでしたが、まだの方は乗って見られる価値は十分にあるとお奨めします。

そして哈尔滨からは、今回最後の撮影地の興隆森林鉄道へと向かいます。

01_走行地図_101_切符01_T261
【 重複した切符 】

実はこの列車の切符は先に瀋陽で買ってあったのですが、忘れてしまっていて東方紅でも買ってしまい重複しました。気が付いたのは帰国してからで、351元(約5,800円)を無駄遣いしてしまいました。
しかし中国鉄路では実名制切符になっています。同じ人間が同じ日に他の列車切符を買うことができないシステムです。同じ列車切符購入はなおさら発券できません。なのになぜか買えてしまっています。どうしてなんだろうと切符を見ながら考えますと、印刷されているパスポート番号に謎解きがありました。
御覧のように左側は「083***」、右側は「TK083***」です。後から買った東方紅站の切符売り場で駅員が「TK08***」では発券拒否が出たので、気をきかせて「TK」を外して発券したものだろうと考えます。
01_切符3
最近、駅入場口には切符のQRコード読み取り機が設置されているのをよく見かけるようになってきました。切符を提示するとディスプレイに顔写真・名前・住所・生年月日・民族・身分証番号が表示されます。これを職員が見て切符を持っているのが本人かどうかを確認できるようになっています。
しかしこの読み取り機は、人民だけが持つ身分証のみしか対応しておらず、外国人パスポートは識別できません。切符とパスポートを目視確認しなければならないのですが、「TK」が外してあっても窓口で間違えたもの程度で済ませたのだろうと思われます。
盲点はあるものですね。本来、実名制切符はダフ屋撲滅と不穏分子の移動監視対策でもあるので外国人は除外されているのでしょうか。しかし、倹約の旅なのにもったいないことをしました。
今回は15枚もの切符を購入していました。チェックはしていたつもりだったのですが、ボケ進行が邪魔しました。

02_変わった客車▲ 4:52、長春手前の客車区で綺麗に濃緑塗装された2両の車両がありました。
最近に製造された緑皮車は青海チベット鉄道を走る客車か、北朝鮮の国際列車しか思い当りませんので撮ってみましたが、左は25B型軟座寝台、右は25K型試験車でしたがなぜに濃緑塗装されたのでしょうね。25K型の台車が変わっています。興味深い車両です。
03_ケンタッキー▲ 7:26、T261次哈尔滨に4分早点。
まずは朝食です。
今日は駅前のKFCで中国ならではのお粥セット(30.5元=約500円)です。高いので時々しか食べませんがこれはいけます。

食後は、哈尔滨の旅行者の趙さんに紹介していただいた(鉄道駅)旧勃莱梅旅館勃菜梅酒店にチェックインをして昼からの乗車までゆっくりとしました

04_ホテル▲ この部屋で休憩80元(約1.350円)です。駅から線路沿いに歩いて約7分と近く便利です。インターネットはストレスなく使え、バスタブもあります。宿泊しても160~200元程度です。中国鉄ちゃんご用達の龍門大厦は駅正面にあって分かりやすいのですが長い地下道を行かねばなりません。階段もあって一苦労です。駅を出て左へ階段なくストレートに行けるこのホテルは宿泊料も安くて、駅からも近くて穴場のホテルです。何といっても哈尔滨站を発車する列車を撮る道路跨線橋に近くて便利です。お奨めします。

昼まですごし、昼食はいつもの東方餃子王で食してから趙さんと興隆鎮へと向かいました。

05_興隆鎮ホテル▲ 一方こちらは興隆鎮で泊った龍海城商務会館、サウナに付随したホテルですが、部屋も広く、据え置きのPCもありインターネットも問題なしです。興隆森林鉄道の始発駅へも徒歩5分と近くて便利です。
前回泊まったのはインターネットはなく部屋も一まわり狭い林業会館でしたので、ここはとても快適でした。部屋は1階でカーテンを開けると前は庶民市場です。サウナがあるので大浴場でゆっくり浸かってマッサージを受けてリラックスもできます。厳寒の冬場は最高でしょうね。こちらも穴場ホテルです。お奨めします。

今回の興隆森林鉄道訪問は前回乗車できなかったレールバス乗り鉄旅を、新緑時期にしたくて考えていました。当初は綏芬河訪問後に行う予定でしたが前回ご一緒させていただいたKさんがSLチャーターをされているのを聞きつけましたので、是非に加えて欲しいとお願いしての参加でした。
夜はKさん一行をお待ちしてご一緒に夕食をいただきながら明日の行程確認をいたしました。Part26では新緑の興隆森林鉄道をご紹介します。 Part 26 へ続く

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください