2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part7 ドイツ蒸機祭〝ダンプスペクタクル2014″  Dampfspektakel 第1日目 乗車と撮り鉄

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▲ 今日は同じ路線を蒸気機関車牽引の列車が3往復します。終着駅にターンテーブルがないので復路はテンダーファーストになります。どこか横から撮れる場所がないかと一昨日に探した場所に行ってみますと、今日は牛さんが放牧されていました。
見ますと牛さんたちはそれぞれ種類が違っています。お気に入りは耳が黒色になったパンダ君です。写真になるので友情出演をお願いしましたが、動き回って中々ベストポジションでの演技に答えてはくれません。Dukeさんにも通訳をお願いしましたが、英語にはご堪能ですが牛語は苦手なようでした。


第4日目 5月28日 その2

01_301_4▲ 8:45 ノイシュタット駅に戻りますと、イベント列車に乗られるであろう皆さんが結構集まってきておられました。
日本人老夫婦らしき方も来られているようです。

駅構内はリニューアルされていますが、カフェやKIOSKの改装だけで古き良き時代の面影は残してあります。
01_5▲ DBの鉄道案内所です。Dampfspektakelの小雑誌を皆さんの分もいただこうと思いましたが、手持ちは少なく1冊だけしかもらえませんでした。

01_1▲ 8:48 駅に必ずあるのがパン屋さんです。日本では菓子パン類が多いですが、ドイツではサンドイッチや正統派の塩パン類が多いように思えます。ここでは珍しく一口パンを売っていました。1個づつの数売りではなく目方で売っています。これはちょうど良いと買い求めました。そして店の奥ではテーブルが置かれていて、コーヒ-を頼んでゆっくりとパンを頬張れます。

03_104_2▲ ノイシュタット駅には3本のホームがあります。発車時刻電光掲示板には2番線ホームに到着予定の表示が出ていました。どちらの方向から列車が来るのか分からないので鉄ちゃんがカメラを構えているホーム先端に行って到着を待ちます。

04_1▲ 9:39 定刻にマンハイムから221-116号機ディーゼル機関車が牽引する旧型客車7両編成が入ってきました。

05▲ 9:41 続いてここから牽引が替わる蒸気機関車が白煙を吐きながら向かってきました。扇形機関庫にはズラリと大型蒸気機関車たちが見えます。

05_105_2▲ 入線してきたのは、52-4867号機です。我々がインターネットで取った案内では38-3199号機でしたが・・・。直前で変更なったようです。

上が公式HPからの抜粋、下がノイシュタット駅の掲示板に掲載されていた直前案内です。
ディーゼル機関車もV221型116号機からV100型2299号機に変更されている?ようです。
V100型は1962~1965年に381両が製造されました。軸配置B’B’、車両長12,100㎜、出力993kw、最高速度100km/hで主に入替用、ローカル線用として運用されてきたようです。日本のDD13クラスかなと思いますが、かなりデカいのです。客車の屋根付近に凸型の運転台がありますので、運転には見晴らしもいいと思われます。

0606_2▲ 9:52 列車はノイシュタット駅でスイッチバックをしてBundenthal-Rumbachへと向かいます。
走行している列車を撮るには最後部が良いかと来ましたが、ご覧のとおり超満員で座ることはおろか、窓際に行く事も出来ません。デッキで立つのみです。
乗客は平日とあって年寄夫婦やお孫さん連れが殆どでした。

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▲ 10:46 撮影地② ロケハンしたWilgartswiesen駅に定刻到着です。5分間の交換待ち停車がありますので急いで機関車までダッシュです。ここでお会いしたのが台湾へご一緒した千住のヤスベーさん、不銹鋼號さんの鉄研三田会のご面々。今回は5月20日から訪欧されて、欧州駐在のMKさんの運転で回られておられます。どこかで会えるだろうと連絡を取り合っていましたので、早くもお会いできて光栄です。瞬間芸でしたのでどこかでゆっくりビールでも飲みながらといきたいものです。

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▲ やって来た交換列車は642系連接車でした。発車を撮られるのでしょうか山腹に鉄ちゃん15名、その下にも14名が待っておられます。近くにも24名と合計53名です。

08▲ ほぼ定刻にBundenthal-Rumbachに到着しました。ドッと乗客が降りられます。O氏N田さんが約束通りお待ちでした。

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▲ 13:25 撮影地④ Dohnからの折り返しBundenthal-Rumbachへの正向き列車をインサイドカーブで狙います。

【 Baureihe 52  】
第2次世界大戦中の1942~1950年にかけて世界最大の約7,000両が製造されています。より安く少ない部品で製造する戦時型設計の蒸気機関車で、軸配置は1E、動輪径1,400㎜、全長22,975㎜、総重量84㌧、ボイラ圧力16bar、火格子面積3.89㎡、出力1,620PS、最高速度80km/hとなっています。

 

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▲ 14:08 撮影地⑦ Hinterweidenthal近くに移動して横からのショット、正面からの両方を狙います。

12_2▲ ここでは集まった鉄ちゃんは50名ほど、そのうち数えただけでも24名は日本人です。ドイツまで来て同じ撮影ポイントに集まった半数が日本人とは異常な光景でした。
この中で以前から面識のある方は、同行メンバー以外には井門さんぐらいです。初めましてのご挨拶をしたかったのですが、多すぎてたじろぎ失礼しました。次回にお会いできました時に改めてご挨拶させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

皆さんは、農道が交差する踏切の両サイドにそれぞれの撮影位置をとられました。
12_112▲ 15:44 向こうのカーブを回ってきた辺りは爆煙だったのですが、手前ではスピードも上がってかすれてしまいました。太陽も隠れてしまいましたが、まあ狙っていたカットにはなりました。
しかし、両側に電柱やら邪魔になるものがないのは素晴らしい事ですね。日本国内もこうならないのかと思ったりしますが・・・、電線ばかりのタイと比べればマシと言うしかないですね。

13_1▲ 15:57 撮影地④近く
追っかける予定ではなったのですが、DohnBundenthal-Rumbachの途中で追い抜きが出来ました。丁度道路と並行します。車の後部ウインドーを開けて写せたのは私一人でした。独り占めで申し訳ありません。15枚の連続カットの内での貴重な1枚です。
【DATA】 ズーム45㎜ F11 1/80秒 ISO400 露出補正なし 3Dトラッキング

14▲ 16:01 追い抜いてから停まって車を降りてのショットですが、シャッタースピードが先ほど設定したままの続きで1/60秒でした。走行ブレになりました。上手くいきません。

08_1▲ 16:08 終点Bundenthal-Rumbachに到着して直ぐです。まだ乗客は降りだしたばかりです。

15▲ 16:17 我々が乗車した1番列車ほどの乗客はいなかったようですが、ぞろぞろと降りて来られて記念写真を撮っておられました。

08_2▲ 線路際の農家でしょうが屋根の形状が日本家屋とよく似ています。これだけ傾斜を付けているのですから冬場の積雪が多いのですかね。

20[googlemap lat=”49.14332019479451″ lng=”7.777429819107056″ align=”left” width=”300px” height=”150px” zoom=”16″ type=”G_SATELLITE_MAP”]49.125371,7.803082[/googlemap]▲ 17:14 撮影地⑤ 冒頭でご紹介しました牧場の横を走ります。牛さんたちはお食事が済んで只今消化中です。歩き回っていた時は良いカットになるなあと期待しましたが、牛語は勉強していないので上手くいきませんでした。
21▲ 19:11 撮影地⑧ 撮影場所をノイスタット近郊のブドウ畑に移動して真横から蒸気機関車を撮ります。上手くいけばギラリの世界なのですが・・・。もう少し高い位置からブドウ畑を前景に入れて撮りたかったのですが、足場がありません。
走るは628系気動車2両編成。この車にも1等設備があり、また自転車も積込めます。

22▲ 19:27 一応ギラリは狙ってみましたが、光線位置がもう1歩でした。
これで今日の撮影は終了です。ロケハンをしていたおかげで道にも迷わず時間の読みもバッチリでした。後は、撮影者の腕次第と行ったところです。

02_Map262527 21:00 今日はロケハンの甲斐もあって納得の成果がでました。
夕食は勿論昨夜の店です。初日を祝ってのご当地名産の地ワインで乾杯です。
昨日絶品だった生ビールも注文しましたが、今日のビールの泡はクリーミィーではありません。昨日入れてくれたお嬢さんが今日は休みです。
代わって調子のいいお兄さんが入れましたが、残念ながら腕の差です。注ぎ手1つでこんなに味が変わってしまうのかと改めて勉強になりました。あの味のビールが飲みたいと願っての夜でした。明日も今日のように上手くいくように祈っての就寝でした。
 Part8へ続く

2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part7 ドイツ蒸機祭〝ダンプスペクタクル2014″  Dampfspektakel 第1日目 乗車と撮り鉄」への4件のフィードバック

  1. ぶんしゅう旅日記様
    事前準備が凄いですね。まず、Neustadtがどこか地図上を探し回りましたが、Mannheimの近くの分岐駅ですね。私も2002年12月29日に多分同じ型の機関車と思いますが、ドイツのほぼど真ん中Grimmenthalという非電化区間で走行写真を撮っております。機関車番号は「52 8154-8」でした。直ぐ隣りのMeiningenで方向転換して戻ってきたのでこの日2回撮ったことになりますが、ドイツの蒸機はこれが最初で最後です。田舎駅のGrimmenthalでは、二人のドイツの鉄ちゃん以外は私一人でした。鉄研三田会のヤスベーさん、不銹鋼號さんも私より若いとはいえご高齢ですが本当にお元気で活動的ですね。ビール飲み過ぎないように!

    • W大鉄研OBの御三家さんは昨年9月から明日が本番なのかと思えるほど、約10ケ月先の撮影準備を精力的に進められていました。インターネットからの情報収集はこれでもかと思うほどに詳細で、新しい情報が出る度にデータが送られてきました。御三家さんは中途半端が許される性格ではなく、常に完璧を追いかけられていました。前乗りでのロケハンは今まで調べられてきたことへの確認と現地での直前情報を得たかったためと思われます。
      おかげで私は黙って付いていくだけで考えられる条件下では最高のロケーションを用意していただけました。感謝、感謝です。
      まずは飛び込むことから始める私にはとても真似のできない姿勢に何度も驚かせられました。次回ご一緒させていただける機会があったなら、もう少し予習勉強をしておかねばと大反省しました。
      しかし今回は初めてのドイツ鉄道の本格的な撮影の旅でしたが、新緑の季節で良かったせいもあるでしょうが何処へ行っても綺麗ですっかりドイツ鉄ファンになってしまいました。帰国時はもっと長く滞在していた方が良かったと思いました。準特急さんが行かれる時は必ずお声をかけてください!

  2. ぶんしゅう旅日記様
    不銹鋼號です。事前ロケハンされさすがですね。準特急様から高齢者のお仲間にされてしまいました。山の中の駅に先行して待っていたのですが、まさかあの駅でお会いするとは。ゆっくりお話できず残念でした。普段列車の走らない線区に蒸気機関車牽引で入線するのですから、驚きました。平日なのに列車が混雑していたのも意外でした。続きも楽しみにしております。

    • 不銹鋼號様、コメントをいただきましてありがとうございました。
      あの駅で待ち構えておられたのですね。発車も撮られたのですか?
      6月1日に大津の86さんと合流するマンハイムに行った時に泊まっておられるホテルにお邪魔したのですが、お出かけだったようでした。ゆっくりと現地でお話しできず残念でした。
      しかしドイツは良いですね。これは来年も行かなくっちゃと思いました。次回はトラムを見て乗って、東欧まで行ってみたいですね。
      また行かれるようでしたら、お誘いください。よろしくお願い申し上げます。

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