▲ 今日撮影する蒸気機関車牽引列車のダイヤグラムです。こういう風に5日間の全SL列車のダイヤがインターネットで公表されています。
第4日目 5月28日 その1
さあ今日から”Dampfspektakel 2014”が始まります。第1日目は一昨日にロケハンしましたBundenthal-Rumbachまでの支線だけを走ります。
2日間ロケハンをしてきましたが、道路からのロケーションしか見ていません。
私としては、Dampfspektakelそのものの盛り上がりや雰囲気と言ったものが未経験で分からず、撮影する前のイメージづくりができていません。丁度今日は同じ路線内を3往復しますので、1番列車に乗車してまずは、Dampfspektakelそのものが何なのかを体感する事から始める事にしました。Dukeさんも行かれますので同行させていただきます。
▲ ホテルからの行動軌跡です。ノイシュタット駅までは車で送ってもらいます。
ここで乗換えてBundenthal-RumbachまでSL列車に乗車して、終着駅で拾ってもらう予定です。
▲ 7:10 ホテルから約25キロ、約30分で、ノイシュタットアンデアバインシュトラーセの鉄道駅Neustadtに到着しました。石造りの立派な駅で内部はリニューアル使用されていました。
▲ 7:19 まずは切符の購入です。自動切符販売機のディスプレイはタッチパネルになっていまして目的駅はスペルの打ち込みを必要とします。
慣れておられるDukeさんにお任せして、教えてもらいながら乗車券をゲットしました。
ごく普通の区間切符です。この列車は指定席でなく、切符を買えても座席は確約されていません。満員の場合は乗車できない一般列車扱いです。
しかし、イベントSL列車に約2時間乗って、9.30€(約1,320円)とは安いですね。
▲ ホーム向こうには、C型タンク機の64-006号機が静態保存されていました。後方は機関庫のようでもあります。ここには何か入っているのではと思われますが・・。
跨線橋から見ましたら、ホームからは隠れて見えませんでしたが、古い電気機関車が留置されていました。
▲ 7:34 3番線に425系4両連接車×2が入線してきました。1999年から製造されている近郊タイプのアルミ製電車で、最高速度は160 km/h(保安装置非対応の場合は140 km/h)を誇り、編成出力2,350kw(293.75kw×8)、編成長67.5m、2扉プラグドア、低床式(床面高さ760㎜)で両端車に自転車が積込めます。
▲ 4番線に入線したのは近くで見るとよりスタイリッシュな近郊型642系2両連接車。
シーメンスが欧州各国に売り込んでいる軽量モジュラー式車両で、ブランド名は”デジロ(Desiro)”。マン製275kwまたは315kwを積む液体式気動車です。最高速度は120km/h、高加速が評価されてドイツ国内では国鉄の他多くの私鉄にも採用されています。
▲ 自転車や車いすが乗降しやすい低床式車内にはとても広い積込スペースが設定されています。日本でもこれぐらいの車内を持った車両が出てきて欲しいですね。
▲ 1a線外側には628系気動車2両編成が留置されています。900番台は1994年から投入された後期型と思われます。
▲ 印象深かったのはこの車止めです。
油圧式ではなく、極めて原始的ではありますが一応役目は果たせるかも・・。
腕木式信号機も良いですが、こんなものも現役保存を続けて欲しいですね。
▲ 7:45 駅前広場に出ますと、列車から降りた中学生?それとも高校生たちがバス停で乗車待ちです。
1250年頃に建設されたと言われているノイシュタットには古い街並みが残ります。私と一緒で街角歩きのお好きなDukeさんからお声がかかりました。乗車まではまだ2時間余りあります。ぶらりと出かける事にしました。
▲ 7:57 駅前からの路地を歩いて10分もしますと中世時代に戻ったような街の広場に出ました。
古い教会がありましたが、ドアは施錠されていました。
広場では、青空市場も開店準備をされています。Dukeさんも市場を覗くのはお好きそうです。ご一緒に見て回ります。
▲ 今の旬は真っ赤に熟れた露地物イチゴです。すかさずDukeさんから買おうかとお声がかかりましたので直ぐにゲットしました。甘~い香りが口一杯に広がりました。
▲ もう1つ旬を迎えているのは白アスパラです。さっと塩茹でして食べると最高なのですが・・。今夜のディナーの楽しみにしました。
▲ 建物にあった竣功碑、右は広場のモニュメントですが、何か見たような顔です。確か”ア〇ター”に出てくる人物とそっくりです。パクリは逆でしょうが、土地に残る伝説か童話なのでしょうね。
ブラブラと見ていますと、Dukeさんは市役所の分室のような事務所に飛び込んで何か聞いておられます。
実は、今回の ”Dampfspektakel 2014” が終わっての翌日にイギリスの旅行社が内緒で企画した特別ツアーがあるようです。
こちらは公表されておらず、箝口令が敷かれていて詳細が分かっていません。しかし、秘密はどこかで漏れるものです。
何か情報が得られないものかと関係各所等あちこちで聞きまくりです。
事務員さんも鉄ちゃんらしく、情報収集をしておられるようですが、まだ聞こえては来ないようでした。代わりに今回のパンフレットをいただきました。中身はダウンロードしたものと同じです。
8:45 ブラブラと歩いて駅に戻りました。先ほどと違って駅前広場や構内にはSLトレインに乗車されるらしいお客が結構おられます。 Part7へ続く