2015年 西方見聞録 ハンガリー鉄路の旅 Part55 ブダベストのトラムに乗って その12 郊外電車

DSCN9844_100DSCN9843077「お~い、電車を撮るなら俺も撮ってくれよ。」と、お呼びがかかって撮りました郊外電車の運転手さん。アゴヒゲをはやした中々ダンディなおじさんです。
ブダベストにはトラム・メトロ・ラック式登山電車・子供鉄道の他にも郊外電車と様々な鉄道が走り鉄道ファンにはこたえられません。述べ4日間もあれば回り切れるかなと思っていましたがちょっと甘かったようです。

第20日目 3月2日 その2

BP-metro_vill_M4 140901③ Nyugati pályaudvar (Tram④)⇒Oktogon(M1)⇒Mexikói út

15:12 メトロ1号線の撮影を終えてトラム3・69系統と接続するMexikói út に着きました。外はいつしか雨が降っていました。
DSC_8800018DSC_8805020ここを発着する3・69系統は Duewag TW6000型で運行されています。系統ごとに違う車両だと乗り間違えはなく分かりやすいですね。車両長27,000㎜、車幅2,400㎜、出力217kw×2、3連接車、2001年より投入されています。しかし、この時期なら既に低床車が量産されていましたのに、どうして高床式になったのでしょうか。

④ Mexikói út(Tram③)⇒Örs vezér tere

DSC_8802019▲ 15:19 3系統に乗車しましたが、新しいだけあって綺麗な車内です。何よりも運転席後ろが透明ポリカ(アクリ?)になっていますので前方が良く見えて鉄ちゃん向きです。

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DSC_8852032▲ 15:36 専用軌道を快調に走り、郊外電車⑧⑨ゲデレー線、メトロ2号線 との接続駅 ウルシヴェゼール広場(Örs vezér tere) に着きました。どんな電車が走行してるのかと、ここで下車です。

ブダベストでは市内の4つのターミナルから4路線と1支線が郊外に向けて走っています。

ここウルシヴェゼール広場からは、郊外のゲデレー(Csömör)との間 25.6kmと、途中のツィンコタ(Cinkota)からはチェメル(Gödöllő)への支線 (3.2km) が分岐して8・9系統のヘーブ(HÉV)と呼ばれている郊外電車が発着しています。

いずれも市内中心部には至っておらず乗換を必要としています。今後メトロとの路線接続、乗り入れ案が検討されていますが、ゲージは1,435㎜でメトロと同様ですが、電圧はDC1000Vとメトロ750Vとは異なっています。郊外線の降圧で対応は可能でしょうが、集電方式が架線と第3軌条ではかかる費用が多大で実現は難しそうですね。
HEV_102DSC_8830027DSC_8834029DSC_8843_100▲ 車両は3両編成1ユニットで、3両編成と2ユニット6両編成の両方が運行されています。

DSC_8840030▲ 入線してくる電車。乗っては見たかったのですが中途半端に終わりそうに思えたので次回の楽しみにしました。他の3路線ではどんな電車が運行しているのか、郊外の沿線風景を入れて撮ってみたいですね。

15:53 接続するメトロとは通りを隔てた反対側に駅があって、地下道でつながっています。郊外電車に別れを告げてメトロ駅へと向かいました。
DSCN9854079DSCN9864081DSCN9866082▲ ご覧の通り、ここでは地上駅になっています。地下道・ホーム共、多くの乗継客で混み合っています。ラッシュ時はもっとすごいでしょうね。

 Örs vezér tere(M2)⇒Keleti pályaudvar (M4)⇒ Fővám tér
DSCN9871084DSCN9878085▲ メトロ車内に掲示されていたモスクワ広場の工事の伴うお知らせです。ここを走る18・59・61系統に支障があると記載されています。行く前に発見しておけば良かったですね。

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▲ 15:58 発車して車窓を見ますとロシア製の旧車両たちが車庫ヤードに放置されているのが見えました。乗っていますアルストム製が投入されるまで運用されていた車両たちのようです。

DSC_8859035▲ 16:07 次の駅 Pillangó utca も地上駅でしたので降りての駅撮りです。

DSC_8870036▲ この駅の直前で地下区間から地上へと上がってきます。

この後再びトラムに乗って自由橋へと向かいます。今日の夕刻が今回最後の撮影です。今日こそは運があるようにと祈っての乗車でした。  Part56に続く

2015年 西方見聞録 ハンガリー鉄路の旅 Part55 ブダベストのトラムに乗って その12 郊外電車」への3件のフィードバック

  1. たかおかです。
    6000形についてですが、新車ではなくハノバーの中古車です。これが入った頃には1950年代に製造されたUV型というボギー車がぞろぞろいたのでその代替用で購入したのだと思います。

    • たかおか様、ご教示いただきまして、ありがとうございます。
      6000形は、車内整備が良く外観も綺麗でしたので、見て乗った時からブダベストに投入された新車と思い込んでしまいました。改めてBKVのHPを見ますと76編成もの購入だったのですね。当分は長くに使用されそうに思えます。
      それと教えていただきたいのですが、欧州各地に走るトラムの各営業距離です。ネットや本を見ますと、路線長が掲載されてはいますが、どうも各系統が走る距離を総合計のようで、日本流で言えばダブっているようです。また上下線合計を記載しているのもあります。両端駅がループ線、また途中で上下が走行する路線が違っていたりしますので、これも正解なのかも・・。そもそも日本のような駅間距離を求めないのかも・・。
      小さな町ですとGoogle地図から計測できます。乗車する際にはGPSロガーで走行距離を確認していますので確かな距離を求められますが、系統がいくつもある都市は無理です。各都市トラムの距離はどういった求め方をするのが良いのでしょうか? そして、見方を統一した各都市のトラム営業距離を掲載しているサイトまたは本をご存知でしたら教えてください。よろしくお願い申し上げます。

      • 路線長については資料によって日本的な路線長と系統長の両方が混用されています。路面電車同好会の「世界の最新型路面電車」巻末の都市リストを作成した時は一応分けて記載するようにしましたが、どちらが正しいか解らない都市だらけでした。一部の国は区別してあるデーターもあるのですが、だいたいは不明なのが残念なところ。

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