昨年暮れ「阪急京都線急行のちょっとした思い出」を投稿し、その文末に東京在住の大京阪ファンの方からは行先板のひっかけ金具が阪急京都線と京阪は同じ型だと興味ある話を聞いたことがあり、それならこれも一度ご説明していただければと締めくくったところ、早速その内容について送信いただき原文のまま掲載させていただいた。
1970年代前半まで、京都線は京阪と同じく「車体が雄、板が雌」でした(その後、神宝線タイプに変更)。
一方、神宝線は現在の「ヘッドマーク掛け@貫通扉」(1985年頃設置)に至るまで、一貫して「車体が雌、板が雄」です。
興味深いのは京都線が神宝線と同じ仕様に変更されつつあった時期のあれこれで、
1)雌雄両タイプの板に対応出来るように、京都線車両のサボ掛けには汎用タイプがありました。
2)この汎用タイプに「雄サボ」を掛けると、妙に位置が高くなったようです(サボ上端が、前面窓下端より高くなる)。
以下、添付写真の説明です。
4274・4275番:上が京都線車両の汎用(雌雄具有)金具、下が神宝線標準の雌金具(Sコレクション)。
4276番:オリジナル京都線タイプの雄金具(レイルロード本「阪急電車フォトグラフ」より)。
4277番:神宝線タイプの雌金具(同上)。
あと、JTBキャンブックス「阪急電車」にも、汎用金具がゆえの妙に高くなったサボ掲出位置が確認出来る写真がありますので、
是非ご確認ください。
・P.126:2325@神戸線
・P.179:5144@京都線
サボ金具の京都線・神宝線統一は、ひょっとすると冷房車導入初期の2300系・5100系の
京都線・神宝線にあった暫定トレードが契機になったのかもしれませんね
こんな事まで(失礼!)研究されている方がいるなんて、さすがは大阪急!
層の厚さを見せつけられました。準特急さん、ありがとうございます。
米手作市様
大阪急ではなくて大京阪です。この方は近年メキメキ売り出し中ですが最近名前が変更された駅の近くにある大学を卒業された方で枚方出身なので当然京阪ファンです。同じく枚方出身の当会のFさんとは大の仲良しだそうです。また、最近米手さんの飲み友達になられたという関三平先生の高校時代の友人が同じく枚方出身で私の先輩でもあり2~3か月に1回お会いして老鉄会を楽しんでおります。