京阪地上線 最後の雪
京阪は、京都市内の南部を縦断しているだけに、雪は降ることはあっても、積雪することは滅多にありません。それだけに、昭和62年3月のこの日ことは、よく覚えています。土曜日で仕事も休み、午前中は曇り空で、とくに何も無かったのに、午後になって、急に雪雲が広がり、雪が舞ってきました。止む気配もなく、たちまち家の周りも積雪しました。こうなると、行く先は決まっていました。あと二ヵ月後には、地下に潜ってしまって、永遠に雪景色など見られない、京阪の地上線でした。
▲前面を白く化粧して、鴨川沿いを行く三条行き特急。五条駅の仮ホームから撮影、五条の下りホームは、地下線工事中は五条通南方に仮ホームができて、その端部から、鴨川バックの撮影ができた(以下、昭和62年3月7日)。
▲まず四条で発着する電車を撮影、「宇治」の行き先表示も懐かしい、2600系の旧色。▲雪は南部の方でも降っているらしく、大阪方面からの電車は、真っ白だった。▲そのうち、駅員も総出で、融雪剤を撒き、雪かきを始めた。▲四条の上りホームへ移動して撮影。階段が全く無い、スロープだけで移動できる究極のバリアフリー構造も懐かしい。▲電車が発車して行くと、四条通には、傘の列ができた。▲五条駅へ移動、上りホームから中書島行きを撮る。右手の疏水跡の地下化工事も完了している。思いも掛けない午後からの積雪で、地上線最後の雪撮影となった。
総本家青信号特派員様
なつかしい京阪の雪景色、ありがとうございます。京阪沿線に住んでいながら、日常風景を撮っていないことが悔やまれます。撮影日時がはっきりしないのですが、多分昭和50年の冬だと思います。五条駅で格下げ1900を撮った写真がありました。上りホームから淀屋橋行き各停です。こんなに雪の降った日があったのがウソのようです。