令和4年も余すところ2週間となりました。コロナはじわじわと増え始めており、5度目のワクチン接種は済ませたものの、やはり出控える日々が続いています。さて、ここ数日、中国新聞紙面に鉄道ネタが続いて掲載されたので、ご紹介します。先に投稿しました「迷惑な瑞風」と「スカイレール廃止」の続報などです。
まずは「瑞風」から。
深夜の糸崎駅における瑞風の騒音に対する苦情を受けたJR西の対応策は、最も安易な対策で、停車駅を糸崎駅から隣の三原駅に変更というものでした。確かに三原駅は糸崎駅と違って、高架で両側面には壁があり、また駅前には図書館や商店、オフィスビル、ホテルなどが並んでいて住民が少ないのは事実です。これから先の瑞風「山陽上りコース」の運転予定から三原駅で停泊する予定日は令和5年3月6日(土)の夜から7日(日)の朝にかけてとなります。その際の騒音などを測定し、評価するしかないのでしょう。取材を続けている佐藤記者にも引き続きのフォローを頼んでおきます。
ところで、深夜三原に到着する瑞風は、三原駅何番線に停車するのかが気になり、調べてみました。調べると言っても、三原駅の配線図からの推測です。三原駅を早朝呉線方面に出発することになります。下図で三原駅の呉線ホームは①番ホームですが、山陽本線上り線からは①番線には入れません。従って③番線に入って、長時間停車したあと、渡り線を渡って呉線に乗り入れるものと思われます。
ついでに、三原駅前(海側)の様子を添付しておきます。駅の正面には2年前にオープンした三原市図書館があります(写真 右手)。在来線の北側は山陽新幹線、その北側は三原城跡です。確かに③番線なら騒音に対する苦情は少ないとは思いますが、重低音がどの範囲まで届くのか、予断を許しません。
2つ目の話題は、瀬野駅に接続するスカイレールの話題です。連載記事が載りましたのでそのままご紹介します。
朝のラッシュアワーの道路渋滞を解消する方策が簡単に見つかるとは思えません。傾斜地に既に多くの住宅が立ち並んでいる住宅地のため、道路を広げてバスの優先レーンを設けるのは無理でしょう。時間限定の一方通行化など、思い切った対策を考えなければなりませんが、それをスカイレール1社で対策すると言っても、それも無理な話です。今後の展開が気になります。
最後は広電の話題です。昨今は各社ともラッピング車両が増えて、一体どれがオリジナルの塗装色なのかわからないことも多いのですが、広電ではクラウドファンディングで資金を調達して、ラッピング車両を増やすようです。
この記事を読んで、「広島市景観審議会」なるものがあって、デザイン案の了承が必要だということを初めて知りました。確かに市内を走り回る路面電車の塗色やデザインは都市景観の一部でもあり、なるほどと思いました。となると、例えば嵐電の塗色なども京都市などがチェックしているのでしょうか?特派員殿 教えて下さい。
西村様
いつもニュースを寄せていただき、ありがとうございます。ご質問の京都市の場合の車両塗装の審査ですが、ご存じのように、京都市には、きびしい野外広告規制条例があって、車両も車体広告については審査があります。ラッピングも対象になっています。見ていますと、フルラッピングもありますが、デザインやカラーは、他都市に比べると、おとなしい印象があります。いっぽう、車両の塗装については、条例での規制はされていないようです。車体塗装については各社固有の歴史があり、各社の良識に委ねているようです。「京紫」についても、会社が「京都に根差した伝統ある紫色」なんて公言されてしまうと、もう何も言えなくなってしまいますね。