24日月曜日は、早朝から台東の北郊、鹿野の駅付近で数本の列車を撮影しました。駅から線路に沿って南へ5分ほどバナナ畑の傍と、駅の北側とで何往復かしてディーゼルカーの自強号、DR2700の普快車、客車列車の莒光号(急行に相当)の撮影をこなしました。
「鹿野駅に入るDR3000型の自強号」
その後鹿野8時56分発の復興685次で玉里まで出て自強号乗換えまでの約一時間、玉里麺という約45円の汁そばを食べます。今流行の腰が強い麺と濃い味のスープのラーメンとは異質ですが、細めの麺と肉、もやしの具材があっさりしたスープとよくあいなかなかいけます。復興号は普快と莒光号の中間、つまり準急に相当する客車列車でブルーの濃淡二色の塗りわけになっています。客車の見かけはほとんど莒光号の客車と変わらないのですが、定員が莒光号客車が52人のところ60人となっているのでシートピッチが若干狭く、窓割りとシートの並びがあっていません。玉里からは10時39分発のディーゼル自強301次、花蓮から13時3分発の自強175次で福隆まで乗ります。この175次は、プッシュプル方式の12連ほどの長大編成で、前後の電気機関車が南アフリカ製、間に入る客車が韓国製となっています。普通電車で大里まで戻り、亀山島を望む海沿いの道でカメラを構え、何本かの列車を撮影しましたが、生憎どんより曇っていました。
「莒光号 大里駅付近」
その日の泊まり先は、近くの礁渓温泉です。台北からも列車で1時間半程度で行けるとあってなかなか賑わいのある温泉地です。台湾は温泉も多く、礁渓温泉のように賑やかな行楽地と山深いところなどいろいろあります。台湾の場合、水着で入る大浴場か個室の風呂になります。ホテルは日本風の畳部屋でしたが、部屋は温泉の出ないユニットバス式の風呂しかありませんので、外湯となる系列施設の個室風呂に行きます。カラオケボックスのように各個室に大小もあるようですが、通された部屋は3人用とかで、ゆったりとした浴槽の蛇口をひねると無色透明の湯が勢いよくほとばしり出ました。この日も、蟹のフライなど海鮮中華の味を楽しみました。
25日火曜日は、東部幹線と平渓線の分岐駅となる三貂嶺駅での撮影です。ここは、総本家青信号特派員さんも寄稿されておられますとおりかつての福知山線道場-武田尾間のような趣です。補機がつく貨物列車と機関車の切り離し、平渓線ローカル列車のタブレット交換の他、幸運なことに試運転中の日本車両製の新鋭TEMU2000型も撮影することができました。
「補機も付けてあと一息 三貂嶺駅」
その後、台北近くの有名撮影地、汐科駅で釣り掛け式電車EMU1200型で運用される自強112次、127次などの優等列車の他、懐かしい荷物客車やセメント貨物などの撮影をこなしました。ここは、編成を撮るのに好都合なカーブがあり、東部幹線と西部幹線が交差する位置でもありますので、かなり高い効率で撮影をすることができます。
「荷物列車 汐科駅」
この駅で、デカンショまつり号さんと新所沢都民さんと別れ、私は翌26日水曜日、桃園近くの鶯歌駅近くの陸橋で彰化行きの釣り掛け式電車EMU300型の自強113次を撮った後、帰阪しました。また行く機会があれば、その時は是非、客車急行となる莒光号に台北から高雄、あるいは台東まで弁当を買い込んでゆっくり乗り通してみたいと思っています。あとは時間があれば、観光列車化してはいますが、SL牽引がある渓湖糖廠など糖廠のナローゲージトロッコにもまた乗ってみたいと考えています。
ブギウギさま
台湾レポート、じっくり読ませてもらいました。気のあった3人の旅は、さぞ楽しかったことと思います。大里の海岸沿い、三貂嶺のホーム、鶯歌の陸橋、昨年訪れただけに、たいへん懐かしい思いで拝見しました。TEMU2000も試運転で走っているのですか。台湾も変わってきているのですね。旧型客車やDR2700の旅にもぜひ行きたいのですが、叶わぬ夢となりそうです。しばらくは、皆さんの写真で楽しませてもらいます。
総本家青信号特派員様
コメントありがとうございます。三貂嶺駅での撮影は、昨夏、総本家青信号特派員様ご訪問された時のレポートがとても参考になりました。撮影に訪れましたが、とても趣のある場所で行ったかいがあったと思っています。また、駅員も親切で愉快な方がおられました。
ブギウギさま
三貂嶺駅での撮影に、私のレポートを参考にしていただいたとのこと、嬉しく思いました。この情報は、台湾へしょっちゅう行っている知人から、旧保津峡駅のような写真が撮れると勧められたからです。ここの駅員は、とくに親切ですね。鉄道ファン向けの案内を身振り手振りでしてくれたのには、驚きました。