これから検討が始まる段階の話ですが、JR広島駅前広電ターミナルの改良計画に端を発し、駅前へのアクセスルート変更案が地元の反発を招き、地元の新たな要望として循環ルート構想が出てきたということです。全国各地で路面電車復活への機運が高まっていますが、さて広島はどんな方向へ話が進んでゆくかが気になります。中国新聞4月19日朝刊の記事をご紹介します。
今 広島ではこの広電の路線変更の件のほか、JR山陽本線広島と横川の間の広島アストラムラインと直交する地点にJR新駅が建設中で 完成すればJRからアストラムラインへの乗り換えが便利になります(一方ではJR可部線の利用者減も心配ですが)。その可部線ですが、終点可部からの延伸工事が具体化しているほか 横川駅構内の線路配置変更工事も進行中です。以前可部線からの広島乗入れは少なかったのですが、現在はすべての電車が広島発着になっています。ところが横川駅の広島寄りにある渡り線が1本しかなく、可部線から山陽線に出入りする電車のネックになっています。それを上下線を分離した配線に改良工事中です。一方広島アストラムラインはかつてアジア大会のメイン会場となった広域公園前が終点となっていますが、これを延伸してJR西広島あたりを通って本通りにつなぎ ループ化する構想があります。すでにルート案が3案あり、どのルートが良いかの検討が始まっていて 具体化に向けた動きになっています。という事で広島の鉄道事情にいろんな変化が起きそうな気配です。
最後に 今年の広電本社の千田車庫の一般公開イベントは6月8日(日)に決まったようです。なお土曜、日曜運転のレトロ電車(100型)は故障のため運休中です。故障の詳細はわかりませんが 元気に走る姿をまた見せてほしいものです。
西村さま
地元発信ならではの情報、ありがとうございます。広島で、これほど多くのプロジェクトが進んでいるとは知りませんでした。広電の循環ルートは、駅前大橋線が開業した場合、狭い地域に路線が密集して、あまり現実的な提案とは思えないのですが、市が協議に入ったのは、さまざまな事情があるのでしょう。肝心の駅前大橋線の新設も、地下か高架か、まだ結論が出ていないのでしょうか。JR広島駅の橋上化構想も絡んでいると聞きました。
7年あまり前でしょうか、路面電車同好会々員から広島駅前整備計画図を貰いました。「広電地下化には反対する人が多く、地上線となりそうだが猿こう橋架け替え工事が鍵らしいですよ」と聞かされ、どうなることかと関心をもち続けている。先日、駅前整備工事の写真等投稿して頂き、結論が出ていよいよ始まったのかと期待していたら、どうやら未だらしい。先進的で前向きな建設省のお役人さんは飛ばされたとの話も耳に入り、広島の町作りはどうなるのか、路面電車中心の町のモデルケースになることを息あるうちに見たいと思っている後期高齢者です。広電は1946年8月末、今は吉賀町となった母親の田舎からの帰途、己斐から乗ったことがある、生後2番目の路面電車です。大阪市電より早かったのです。