3月19日、桜前線を追いかけて四国へ出発しましたが、開花宣言は、訪中した3週間以前に出たのに、寒い日々の連続で、全く咲いていません。琴電の旧車両運転を撮って、一旦帰宅しました。
毎日のように桜前線の進み具合を見て、スタンバイしていましたが、3月27日に天皇陛下ご夫妻が、我が町に初めて来られることになり、自宅近くを通られる事になりました。天皇陛下万歳で育った老いた母が、どうしても見たいと嘆願します。
日頃、好き勝手に鉄道写真を撮りに出かけていますので、ここで断っては、今後に支障が出るのは、確実です。新たな出発は、通過される日時以降と決めました。
最初の目的地は、芭石鉄道撮影で、出会った大牟田市におられるA・K氏が、薦めていただいた桜並木で有名な『西人吉駅』にしました。日本で初めて量産された8620型が修繕されて2009年4月から『SL人吉号』として、走っています。
8620型を撮ったのは、DRFC合宿で訪れた龍ケ森が初めてでした。その後、何度か撮影をしましたが、大好きな蒸気機関車です。丁度、当日は、同じく芭石鉄道友人のM・O氏が、新幹線に乗って、犬山市から来られるそうです。再会が楽しみです。
第1~2日目 2010年3月27~28日
① 3月27日 自宅13:30-(ぶんしゅう7号)→3月28日01:30宮原SA(泊)
② 3月28日 宮原SA6:30→7:33人吉駅→8:05西人吉駅→19:00道の駅-錦(泊)
今回も相棒は、ぶんしゅう7号。出かける前にナビをセットしましたら、目的地は約800km近く先です。今まで連続で運転した経験は、約400kmでしたので、これは大変です。事故など起こしてはいけません。ゆっくりと、制限速度内で運転して、疲れたと思ったら早めに休憩することにしました。5回の休憩をはさみ、人吉近くの九州自動車道宮原SAに1:30到着。今晩はここで宿泊としました。
人吉駅前広場にドンと建ったお城、駅舎とマッチングしていました。駅舎内は、レトロ調に仕上げられホームの柱も同一色に塗装されています。さすが、JR九州、そつがありません。3月28日6:00、気持ちが高揚していたのか、早くに目が覚めました。まずは、人吉駅の視察です。DRFCに入会したのは、2回生の時でした。夏の合宿は九州で、最初は宮原線の阿蘇釣駅で、続いて肥薩線の大畑駅だったと記憶しています。
勿論、初めての九州で、京都駅から満員の夜行列車に乗り込んで行きました。その頃は、高価な一眼レフカメラを買える身分ではありません。ただ、初めての美しい車窓を楽しんでいました。
人吉駅は、当時通ったと思いますが、下車した記憶はありません。お城がある駅前は、以前とは全く違った姿だったんでしょう。
一通り人吉駅を見てから。西人吉駅近くの撮影地に向かいました。芭石鉄道の友人達は、八代駅方面から、追いかけで撮りながら来られるそうで、近辺の道路状況が知りえていない私は、現地でゆっくりと、待つように言われました。
絶好の撮影地だけあって、大混雑になってきました。JR九州の職員も駆けつけて、鉄道ファンの整理に躍起です。人吉市の職員も来て、車の駐車指示を出しています。
A・K氏が早く行って、駐車場所と撮影場所取りをしないと、撮影が困難と言っていた言葉が分りました。車ですので、脚立も積んでいます。三脚もあります。日頃は、脚立や三脚は、湯口先輩の言われるように、、他の撮影者に迷惑千万だと、思っています。
といっても、今回は、鉄子ちゃん以外にも、鉄おばさん多数まで出現しました。絶好のお立ち台は、大混雑です。背に腹は替えられません。大型脚立を持ち出して、場所取りだけはせざるをえなくなりました。これだけは、やりたくなかったのですが、湯口先輩、すみません。
撮影場所確保も出来ましたので、落ち着いたところで、椅子に座って、普通に朝食をとって、お湯を沸かせて、温かい美味しいコーヒーを飲みながら、優雅にハチロクを待ちました。通過前には、余裕で追っかけをしていた友人達も到着しました。
11:07、金ピカの58654号機が、これほど美しく煙を噴き上げられるのかと思うほど、やってきました。この黒と白が微妙にマッチした噴煙は、芸術です。運転される機関士、投炭される機関助手の方々は、まさにプロです。
午前中の撮影を終えて、昼食タイムです。鉄道写真以外にも多岐にわたる写真家の丸田衆樹氏も来ておられ、ご紹介いただき、皆さんとご一緒させていただきました。
ここでも、先日の芭石鉄道撮影時の話題になりました。やはり中国鉄路通の丸田氏も興味津々で、来年は都合をつけて、一緒に行こうと言われましたので楽しみができました。A・K氏は、午後のSL人吉号を撮影後は、帰られるM・O氏を見送って、一緒に戻られますので、今回はここでお別れです。ゆっくりお話をさせていただきたかったのですが、次回になりました。
午後からは、それぞれの希望の撮影地へと向かいました。私は、帰りのSL人吉号を同じ場所で、アングルをかえて撮影後、薦めていただいた撮影地へと、八代方面へ車を走らせましたが、途中で道を間違い、追いかけは失敗に終わりました。
今日の宿営地は、『道の駅-錦』です。やはり薦めて頂いた温泉にゆっくりと入って疲れを取りました。
Part2へ続く