東西会員交流旅行ご案内 Part2 天浜線 天竜二俣駅

下見は青春18きっぷが使用できる7月末とぶんしゅう8号に乗っての9月初旬の2回にわたって行いました。天浜線は2回を総合してご案内させていただきます。▲ 天浜線(天竜浜名湖鉄道)の路線図です。元々は掛川~恵奈の遠美線として計画されましたが、浜名湖を横断しないという軍事上の理由から東海道本線掛川~豊橋のバイパスとして建設されました。
1935年(昭和10年)4月17日 、二俣線 掛川~遠江森{現;遠州森  12.9㌔) が開業、徐々に西へと延伸されて 1940年(昭和15年)6月1日 に掛川~- 新所原(67.7㌔)が全通しましたが運行間隔はDC単行での2時間ヘッドでした。
赤字が続き1987年(昭和62年)3月15日 には国鉄二俣線としては廃止されて以降は第三セクターとなりました。

▲ 12:34 西鹿島駅で乗り換えて天浜線(天竜浜名湖鉄道)に乗車です。

西鹿島 12:35⇒12:39 天竜二俣

▲ 天竜川鉄橋を渡って二股大町を過ぎると天竜二俣です。

車内の様子ですが乗車率は25%程度です。

▲ 12:39 天竜二俣に到着です。右手の住居はかつて貨物ヤードが拡がっていた跡地です。ホームの後方に転車台や車庫があります。
▲ 井原様からデジ青で紹介のあった 旧国鉄キハ20形気動車とナハネ20形寝台客車が展示されていましたがボランティアの手によって修復中でした。

▲ 駅前広場には二俣線を走ったC58 389号機が静態保存されていました。

▲ 1940年(昭和15年)6月1日、 遠江森~ 金指駅の延伸開通時に国鉄二俣線の遠江二俣駅として開業しました。瓦葺の木造駅舎で天竜浜名湖鉄道の本社も接地されている中心駅です。桜が満開名時には一層引き立ちますね。

 

➡ 2016年度の一日平均乗降者数は256人、新所原、掛川方面行の列車が同数運行されていますが天竜二俣駅で終着、始発の列車が多く乗り継ぎが必要になっています。

▲ 構内には足こぎミニトロッコが設置されています。

天竜二俣駅本屋、上り上屋及びプラットホーム、下り上屋及びプラットホームは国の登録有形文化財に登録されています。

▲ 綺麗にリニューアルされた木造駅舎内の様子です。

▲ 駅前の食堂です。到着予定時刻はお昼の12:39で転車台ツアー開始の13:50まで時間がありますのでここで昼食タイムを予定しています。
駅に隣接した十文字屋は庶民的な食堂でハンバーグ定食、そば・うどん、カレー料理があり予算は800~1,500円、駅前正面に見えるのは浜名湖名物のウナギ料理の本中清は予算2,000~3,000円で食せます。
他にも駅内にホームラン軒というラーメン屋があります。こちらは予算~1,000円、お好きなところをお選びください。13:45には改札口に集合してください。

▲ 時間が出来て街歩きを楽しみたい方にはかつての鉄道遺跡跡がおすすめです。

【光明電気鉄道】

鉄道省東海道本線中泉駅(現・磐田駅)に隣接する新中泉駅から、二俣町の二俣町駅までの19.8kmをゲージ1,067㎜、直流1500Vで結んでいました。北遠州地域の木材と、佐久間地区の鉱山(古河鉱業久根鉱山)からの鉱石輸送を目論んで設立されましたが鉄道の終点が鉱山からはるかに下流で輸送にならないとして、古河鉱業からの出資や運賃収入の6割を見込んでいた久根鉱山からの輸送は断られてしまいました。
しかし収入のに通しがたたないまま無謀にも建設は強行され 1928年(昭和3年)11月20日に 新中泉~田川が開業、1930年(昭和5年)12月20日 に二俣町までの全線が開業しましたが資金ショートとなりわずか6年間で終焉を迎え「悲劇の鉄道」となりました。
廃線跡は二俣線に転用され、新製された電車は富山電鉄に売却されてモハ301・302、モニ311となりました。天竜二俣駅の西側に二股口駅のホーム跡が残っていますので見てください

13:50 転車台ツアーが始まります。入場券はまとめて買っておきます。
▲ 案内してくださるのは天浜線の全駅名を1年かけて覚えたという入社2年目の可愛いお嬢さんです。

▲ 現在4両が入庫している扇形車庫ですが当初は6両が入庫できたそうです。

車庫横には二俣線歴史博物館が設置されてジオラマ、かつての駅名板、使用された機器類、また写真展が展示されています。
扇形庫、転車台は近代化産業遺産にも認定されています。

▲ 昭和45年に都田~宮口で撮影された後補機付きの貨物列車です。爆煙の見事な写真ですね。

▲ 14:30 約40分間の見学会が終わって再び乗車です。新所原へと向かいます。

天竜二俣 14:42⇒16:02 新所原    天浜線 Part3へ続く

東西会員交流旅行ご案内 Part2 天浜線 天竜二俣駅」への5件のフィードバック

  1. 天竜二俣駅の転車台ツアー2011年5月に訪れたときは森昌子似のお姉さんでした。歴史博物館なので戦時中の看板なども展示されてます。EF55電気機関車のサヨナラ走行では、わざわざ天竜二俣までEF55を回送させ転車台で方向を正して東京へ戻ったとの説明もありますのでお見逃し無いよう。色々と学習され楽しい交流旅行を一層お楽しみください。

    • 大阪通信員様、アドバイスをいただきましてありがとうございました。EF55形が入線していたとは、展示物もそこまで見てなかったですね。当日は他にも見落としがないかよく見てみます。

  2. 翌日、お時間のある方は大井川鉄道を訪ねるのは如何でしょうか。蒸機列車の乗車、撮影が可能です。参考までにモデルコースを書きました。
    気賀 9時17分→掛川10時49分(天浜線)
    掛川10時53分→金谷11時7分(JR)
    金谷11時26分→新金谷11時29分(大井川鉄道・電車)
    新金谷11時52分→千頭13時9分(大井川鉄道・SLかわね路)
       トーマス発車 14時10分
    千頭14時35分→川根温泉笹間渡15時9分(大井川鉄道・電車)
     かわね路発車 15時31分
    川根温泉ホテル16時30分→島田駅17時25分(バス)
    島田17時29分→浜松18時14分(JR)
    浜松18時37分→名古屋19時8分→京都19時45分(新幹線・ひかり)
    または
    島田17時55分→浜松18時43分(JR)
    浜松18時55分→名古屋19時43分→20時22分(新幹線こだま・のぞみ)
    かわね路は、通常C108+スハフ43+スハ43+スハ43+ナロ80+スイテ82の5両編成です。ナロ80はお座敷、スイテは展望車で別途300円が必要です。スハフ43は、かつて特急「かもめ」「はつかり」に使用されていた客車です。
    電車は、元近鉄南大阪・吉野線特急の16000形、南海高野線の21000形、東急7200形のいずれかです。

    • 藤本様、魅力的なプランをいただきましてありがとうございました。
      前泊して大井川へ行こうか、そしてマイカーで向かうのもありだなと考えていました。選択肢が増えました。
      折角近くまで来ていますので大井川に行かない手はありません。検討してみます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください