2013年 続々 秋の北陸路・丹後路一人旅 Part5 北近畿タンゴ鉄道 丹後あおまつ号にも乗る

4日目 1120日 その2

あかまつ号を降りた後はそのままホームに残り、あかまつ号の折り返しより先に出る西舞鶴行きの230Dに乗車しました。宮津で途中下車して、宮福線の列車に乗り換えて福知山方面へと向かいます。 ただ福知山に近づくと市街地のコンクリート高架を走行しますので、これはと思う撮影地はありません。途中の下天津で降りて折り返すことにしました。 01_KTR路線図自前 ▲ KTR路線図です。作成しながら思いましたが、宮津線83.6キロは、国鉄時代と比べて丹後山田野田川丹後木津木津温泉と2駅が改称されたぐらいで、第3セクターに変わった時によく見られる新駅の開業はなく、平均駅間距離は4.6キロと、結構あります。
一方の宮福線30.4キロの平均駅間距離は2.5キロと、宮津線の約半分です。人口81,161人(平成25年11月末現在)の丹波の中心、福知山市があります。
その市街地を走りますので、当初から地元密着のために駅数を多くしたようです。 最近の全国のローカル鉄道の主な利用者は、高校生が中心でKTRでも、宮津線で48.7%、宮福線では36.4%を占めています。既存駅から遠い高校もあろうかと思います。近くに駅の設置要請はなかったのでしょうか。

第3セクターに移行後に利用客減が止まり微増すらしているえちぜん鉄道の例からしても、地元密着を積極的に進めることがキーポイントのように思えます。駅数を増やして、乗れる機会を増やしていくのも1案です。宮津線はもっと駅数があっても良いのではと、思えました。

【 KTRの現状と今後の対策 】

KTRの現状-利用客数全国的な少子高齢化と地方過疎化による沿線人口減と、道路の飛躍的な整備が続き、KTR利用客は平成18年までは減るばかりでした。現在、KTRの利用客は、最盛期の約64%になっていて官民合わせての懸命の利用客維持及び増加への努力が続いています。
結果、利用者数の推移表にも見えるように、利用者減はひとまず止まり、ここ数年は現状維持が続きました。
KTRの赤字・自治体の支援額しかしながら、営業及び営業外費用増により赤字は続き、平成2年度
開業した当初に自治体が造成した基金と転換交付金は平成11年度には底をつき、以降は毎年の自治体による基金積立で対応されてきました。

KTR存続につきましては、京都府政の北部地域総合公共交通検討会において平成23年4月から平成24年9月までに5回の検討会が開催されています。現状の詳細な調査・報告及び今後の対策・方針案についての方向性が示され、Web上で公開されています。他の第3セクターの現状や対策、実施例等もあって、鉄ちゃんには非常に興味ある内容となっています。是非、ご覧になってみてください。
※ 北部地域総合公共交通検討会のHPはこちらです。
※ 取りまとめられた現状・対策・将来案については、こちらです。

私も印刷して何回か読ませていただきましたが、前記しました新駅新設についての検討すらなかったのは不満の残るところです。また、欧米や国内のローカル鉄道で実施されている車内への自転車持込みサービスについても同様です。
通勤通学時の混雑時は他の乗客に迷惑をかけますのでやってはいけないでしょうがKTRの日中はガラガラです。車両の出入り口仕様によっては難しい場合もあるでしょうが、列車限定の方法もあります。置き場所は、出入り口近くの席を1部撤去すればスペースができます。まずは試験的に実行してみてはいかがでしょうか。好評なら、構造上無理な車両には、鉄ちゃん的ですが、自転車積込み用の専用車(貨車)を連結すれば良いと思ったりします。それほど新造費用がかかるとは思えませんが、後は法的な問題ですね。

KTRは、新聞等の発表のように今年10月31日に抜本的な経営改善・収支構造の見直しを図るために上下分離方式による運行会社の募集を発表しています。 
※ KTRからの公募内容については、こちらで

来年1月8日に応募が締め切られて、提案書・プレゼンテーションを経て審査・選考がなされ、1月中旬以降に結果発表がある予定です。
はたしてどういった民間会社が応募に応じるのか、またどこに決まるのか目が離せませんね。

前置きが長くなりましたが、乗車記です。
 豊岡1246230D1410宮津

19 今日3番目に乗車した列車は、KTR700形701です。ローカル鉄道とはいえ、20m車のオールロマンスシート車は快適です。晩秋の宮津線を快走して行きます。

0213:53 天橋立駅に到着しました。ここで大半の乗客は降りられました。9分間停車をします。同じホームの向かい側には、13:54始発の京都行はしだて4号が乗換客待ちでした。
留置線では、15:01始発のはしだて6号381系が留め置かれています。紀勢線では、287系の新製投入があったために余剰転入なった車両です。振り子式ですのでこれによって時間短縮が図れるはずですが、振り子式電車走行のための地上整備が行われていませんので振り子は作動されていません。鉄道ファンには人気の特急色ですが、この地が最後のお勤めとなるのでしょうね。ご苦労様です。

紀勢線が電化され、新製381系投入されたのは1976~1978年でしたので、約33~35年経っています。次は向かいと同様の、おもてなし車両にバトンタッチしてもらいたいものです。
同型で運用される伯備線特急やくもには米子勤務の折に単身赴任者だったので、月に1回の帰省時に乗りましたが、天井が低く座席も薄っぺらでカーブでよく曲がります。乗り心地はよくなく、耳の三半規管を麻痺させるために、麻酔薬代わりに麦ジュース・米からの永命水を飲み続けた思い出があります。

④ 宮津14:16(118D)14:56下天津
04宮津では6分接続で宮福線に乗換です。駅待合室にある観光協会に立ち寄ってパンフをいただきました。
勤務時代には仕事をいただきによく訪れた所です。残念ながら、当時に懇意にしていただいた方は、もうおられませんでした。


05▲ 宮福線
に入って1つ目の宮村では、京都久美浜行きの特急はしだて5号との列車交換がありました。KTR8000形タンゴ・ディスカバリーで運用されています。

ホームに降りて前頭部まで行くと、運転手さんは「お待ちしますよ。もっと前まで出て撮ってください。」と、やさしく声をかけてくださいました。KTRの社員の方は本当に皆さん、協力的でフレンドリーですね。
北部地域総合公共交通検討会において取りまとめられた報告書の32頁に社内改革として、「KTR 社員全員が職種を問わずお客様に対して「乗っていただく」という意識で接するための研修やすべての業務において細心の注意を払いコスト意識を徹底するなど、社員の意識改革を進める。」と、あります。まさに社員教育が徹底されています。

14次の喜多からはトンネルの連続です。 KTR最長の栃葉トンネル(3,215m)を含めて3本抜けて辛皮に到着。駅間距離も宮福線最長の6キロでした。トンネルが多い宮福線ですが、路線距離30.4キロに長短8本があります。


【 宮福線 】
私が学生時代だった頃には、まだ福知山から由良川沿いを河守まで、北丹鉄道が走っていました。
23当初この路線は、終点の河守から宮津までを結ぶ鉄道として、昭和41年に着工されました。しかし、北丹鉄道は沿線の河守鉱山が昭和44(1969)年に閉山となり、経営続行は不可として昭和46(1971)年3月2日に休止、昭和49(1974)年には廃線となりました。
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そのため河守~福知山が建設予定線として延長追加、名前も宮福線と改称されて昭和54(1979)年から工事着工となりました。
ところが昭和55年の国鉄再建法によって工事は中断、完成半ばだった路線は京都府を中核とした地域共同体によって設立された第3セクター宮福鉄道(現;北近畿タンゴ鉄道)によって再開され、平成8(1996)年3月16日にめでたく開業しました。

この路線は高規格で建設されていましたので、認可最高速度は、130km/hです。 北丹鉄道につきましては、DRFCで臨時貸切列車を走らせたことがありました。次回に改めて掲載させていただきます。

12_314:56 下天津に到着。ここで降りて福知山から来る113Dを待ちます。もう晩秋の夕日は傾き、夕刻を告げています。トンネルとトンネルの間の駅ですが、眼下には集落が目に入りました。

⑤ 下天津15:04(113D)15:55天橋立 13▲ やって来た113Dは、あおまつ号の単行でした。1日フリー切符を見せて、あかまつ号と同じと思い指定席料金を支払おうと財布を出しますと、アテンダントさんから「このあおまつ号乗車には不要です。」との返答です。
しっかりと分かっていませんでした。宮津線を走るあかまつ号は指定席券不要のもう1両を連結した2両編成ですので、乗客が好みや予算で選べますが、113Dは単行ですので指定席料金(乗車券)を徴収しないようにしているのですね。 16 あかまつ号は窓に面したカウンター席が多かったですが、あおまつ号はクロスシート中心の車両です。雰囲気は同じですので、どっちに乗車しているかの違いはあまりありません。あおまつ号では、グッズや飲み物等はサービスカウンターではなく、ワゴン車でクルーさんがサービスしておられます。車掌さんも乗車しておられて、サービス満点です。 17▲ いろいろな方々のニーズに対応できる座席です。トイレも厠調に暖簾がかけてあってお洒落で落ち着いた造りになっています。富山地方鉄道に行かなくとも四季折々とゆっくり乗り鉄旅ができます。次は冬に訪れてみたいですね。 15▲ 15:21 大江山口内宮で京都に向かう特急はしだて6号と交換。車両は、先ほど見た特急色の381系です。

【 進む道路整備と高速道路網 】
京阪神からの観光・ビジネス客が利用する高速道路は、京都縦貫道が平成26年度には全通します。鳥取豊岡宮津自動車道は、与謝天橋立~丹後大宮が平成28年度に完成見込みです。

我が家(長岡京市)から宮津までは、途中に高速未開通区間がありますが、距離約100キロで所要時間は約1時間50分以内で到達可能です。JRですと駅までの時間を入れて、最短2時間20分かかります。高速道路が全通しましたら1時間30分を切りますので早く、また2人以上の乗車ですと安くで、宮津に着けます。これだけの所要時間差が生まれますと、いくら鉄道好きとはいえ急がない場合以外は使えなくなります。一般人は尚更です。レールは益々遠くになってしまいます。
08▲ 京都周辺の高速道路ネットワーク ※京都府高速道路網整備促進協議会HPよりの転載

益々便利になる丹後半島へのルートにより車による観光客は増えるでしょうが、その客をKTRがどう取り込めるかも今後の命運の1つがかかっています。あかまつ・あおまつ号はそのための1弾と思いますが、バスやマイカーで来られた観光客をKRTにも乗車してもらえるように頑張ってもらいたいものです。

観光客は目的地までの道のりは早く、着けばゆっくりと楽しみたいものです。KTR沿線の一般道は、各所でバイパス建設や拡幅化工事が進んできて走りやすくなり、所要時間短縮が図られています。マイカーで来られた方には、レール&パークを利用してもらって、1部区間でも乗車していただくのも良いでしょうね。富山地方鉄道立山駅で見ましたが、マイカーの代行運転による回送サービス(有料)も試験的に実施してもいかがでしょうか。往復乗車は無駄がありますので、意外と利用者がおられるかも・・・

21_222▲ 15:40 夕暮れを迎えた宮津に到着しました。ここでスイッチバックして天橋立に向かいます。

⑥ 天橋立16:24(234D)16:36栗田 20▲ 16:24 今日は、ぶんしゅう7号の置いてある栗田まで行かねばなりません。今日6番目に乗る列車、234Dで向かいました。
日中ずうっとロケハン兼、乗り鉄旅を楽しんで、これで1,200+300=1,500円です。安かったですね。

今日の宿営地は、「道の駅 くみはまSANKAIKAN」としました。温泉は、以前に何度も行った網野にある「浅茂川温泉静の里です。夜道ですが勤務時代とオートキャンプで走り慣れた道です。明日は、今日ロケハンした撮影ポイントでの撮影に向かいます。どんな写真が撮れるかと、期待しての就寝でした。 Part6へ続く

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