2013年 秋の丹後路一人旅 Part1 北近畿タンゴ鉄道 撮り鉄(栗田~宮津~辛皮、四所)

11月25日

丹後から帰宅しましてより4日目の11月25日、この日は家内のたっての願いで、宮津のお酢の醸造元を訪問することになっていました。お酢は料理には欠かせない調味料です。最近の健康ブームで、鹿児島県の黒酢が有名になりましたが、我が家で通常使っているのは普通の米酢と、京都ですので千鳥の酢ぐらいです。
醸造元の名前は飯尾醸造といいますが、聞いたことのない会社です。早速、ネットで検索してみますとありました。酢の原材料は米ですが、隣の田んぼからの農薬が入らなうように、わざわざ自社で丹後半島にある棚田で無農薬のコメを育てている凝りようです。漫画「美味しんぼ」にも紹介されています。料理好きの私とあっては、これは見てみたいと思い快くOKしました。

ところが行く前日に家内が突然の腰痛を発症して動けなくなりました。これは無理だ、中止しようと言いましたが、向こうの会社の社長さんとのアポイントができている。紹介していただいた方にも失礼に当たるのでお父さんだけでも行って欲しいと言われてしまいました。仕方ありません。早朝7時には自宅を出発して宮津へと向かいました。

今日の往路は西舞鶴には立ち寄りませんので、高速道路を直行して9時前には宮津入りしました。アポイントには時間がありましたので、途中で栗田駅に立ち寄りました。
01▲ 9:16 今日は雨と強風が吹くあいにくの天候です。丁度、先日切符を買った駅員さんが帰宅される時で、覚えておられたのか、「今日は、列車が運休だよ。」と、申されます。由良川鉄橋はこのために通行不能となり、西舞鶴方面に行く列車は止まっていて、丹後由良で折り返しをしていました。

03栗田駅は、愛称「魚魚駅舎」と名付けられています。待合室内はガラス水槽に海・川の魚が泳いでいます。この世話は大変ですねと言いますと、「この駅の近くには海洋高校があります。生徒さんがお世話をされています。」との返答です。
02▲ 駅の待合室に入ると列車に乗って通学する女子高生たちが座って待っています。どうするのとお聞きすると、「学校からスクールバスが迎えに来るので待っています。」と申されます。しばらくすると中型バスが来て乗っていかれました。
餘部鉄橋事故以来、秒速25mを越えると徐行、30m以上では運行不可となっています。由良川鉄橋はまともに日本海からの風が吹き付けます。これからの季節は、こんな光景が多くなるのでしょうね。

飯尾醸造では4代目飯尾会長さんがお待ちでした。いい酢はいい米からと、そのままでも美味しくいただけるお米を手間暇かけての昔ながらの方法で、お酢に醸造しますので最高の酢ができるわけです。米は熱帯地方の植物でしたが改良されて今は北海道でも美味しいお米が生育できるようになりました。しかしもっとも美味しい米は、美味しい綺麗な水があって、寒暖の差が大きい地域で育ったものが多いようです。新潟の魚沼産こしひかり、奥出雲の仁田米、そして日本海の風を受けてのここ丹後半島も美味しいお米ができる地域です。

ご説明をお聞きしながら蔵の中をゆっくりと見学させていただきました。予め申し込んでおくと見学させていただく事ができます。健康に興味がある方は訪れてみてください。純米酢だけでなく果実酢(映画にもなった青森の奇跡のリンゴからのリンゴ酢もあります)や、紅芋を原材料とした酢等、いろいろな酢を造っておられます。
北近畿タンゴ鉄道沿線に、こんな拘りを持って挑戦を続けておられる頑固な会社があるとは驚きでした。お奨めします。HPはこちらです。

04▲ 13:19 栗田~宮津宮津へ向かう途中で大きなイチョウの木が見えました。今日はダイヤが乱れています。宮津駅に電話をして通過時刻を確認してから弁当を買ってきて食べながら待ちました。雨は降り続いています。こんな時のワンボックスカーは真ん中ドアを開けて車内からでも撮れますので便利です。お湯を沸かせてコーヒーも入れて、ゆっくりと待ちました。走るは、704号です。

10▲ 14:06 宮福線喜多~辛皮の築堤を行く287系の特急はしだて4号京都行です。こんなどんよりとした雨の日は、白い車体色が鮮やかでいいですね。

07▲ 14:23 喜多~辛皮の築堤を行く丹後ディスカバリー特急はしだて5号久美浜行きです。先日のロケハンの時は土手の桜の木がもっと紅葉していて良かったのですが、だいぶ落葉していました。春の桜時期は最も良い撮影地になるのでしょうね。

ここから辛皮駅を目指しますが、鉄道線ではトンネル3本でぶち抜いていますので約6キロ、所要時間約6分ですが、車ですと大江山の峠越えが必要で、約11キロのぐねぐねの山道、所要時間は撮影ポイントを探しながら行くので、約40分は必要です。
ロケハンでは辛皮駅から山の上に建物らしい物が見えました。道はこれしかありませんのでどこかにあるはずです。途中での離合困難な山道を慎重に上がりました。
09▲ 15:03 所々で止まっては眼下を見下ろしますが、雨霧に覆われていてどうしても見えません。辛皮駅まで行ってしまいました。失敗です。次回に挑戦としました。

辛皮駅から由良川へと向かう道路は整備されていて快調に走行できました。
11▲ 15:44 今日最後に訪れたのは四所駅。電柱が邪魔ですが、駅構内は俯瞰できます。

今日は雨続きで中々思うようなカットが撮れずでしたが、活躍したのがVelbon製のカメラのレインカバーでした。ズームレンズを付けたカメラには雨は全く入らず、安心して撮れました。
これは優れものです。雨の中で苦労された方は、是非に持たれると良いと思います。お奨めします。製品のHPはこちらです。

天候が回復すればこのまま滞在して撮影続行を決めていましたが、天気予報ではまだまだ雨の日が続くそうです。諦めて家路につきました。秋は待ってくれませんので、天気予報を見ながら再挑戦です。 Part2へ続く

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