車両を写してみた
デジカメの「ジオラマ」モード(または「ミニュチア」モード)は、画面に鉄道車両を入れることによって、さらに模型的、ジオラマ的に感じられます。今回は、車両を入れた「ジオラマ」モード撮影の一例を。 ▲ “模型的”に見せる格好の車両は、やはり新幹線だろう。京都タワーの展望台から、京都駅を発車して鴨川に掛かるところを狙ってみた。ちょうど奈良線を越し、東海道線とも高低がある。車両の周囲により立体的に見える場所を選ぶのが、「ジオラマ」モード撮影のコツのようだ。
▲ならば新幹線が何編成も見られる車両基地では如何にと、大阪モノレールに乗って、眼下に見える鳥飼車両基地を狙ってみた。もっと留置車両があるかと思ったが、時間帯がよくなく、モノレール側の留置線には案外車両が少ない。真上から写すとパラパラ感しか出ない。そこで、モノレールで何度も往復し、編成が重なって見える角度を探して撮ったのがコレ。なお、「ジオラマ」モードは、私のデジカメの場合、書き込みに数秒掛かるため、一発勝負となる。
▲1両だけも“模型的”に映るのではと、梅小路公園に保存されている京都市電2000形を写してみた。周囲は土が盛ってあるため、少しだけ俯瞰ができる。2000形は、梅小路公園の案内所として使われている。屋根もなく野天で、夜間は施錠されるものの、公園は出入り自由のため心配な面もあったが、2年余り経ったいまも汚損や破損もなく、キレイな状態で置かれているのは、ボランティア団体の地道な整備があることを忘れてはならない。
▲京都駅0番ホームに停車する柘植行きと、2番ホームを発車する米原行き、この場所は、0番ホームを俯瞰する階段の上で、私もずっと前から定期的に写している。当会でも、どですかでんさんが昨年のクローバー会写真展に出品されていた。0番ホームから、夕方の草津線直通電車があり、唯一の湘南色113系、C10編成の発着があるのも、現在の見ものだ。「ジオラマ」モードは、ピントの合う範囲を調整できたり、ボケ具合も調整できるものもある。撮る対象によっては、新たな楽しみ方ができそうだ。