三江線の余命も4ケ月余りとなり、全国からの訪問者も増えているそうです。いつものように中国新聞の記事と昨日放映されたNHKテレビの番組についてご紹介します。
以前にもご紹介しましたが、JRは施設の一部を地元に払い下げる用意があると言い、地元自治体は将来の展望もなく不要資産を増やしたくないとなかなか縁談はまとまっていません。そのはざまで市民団体が「なんとか保存を、有効活用を」という動きをされていますが、決して反対するつもりはありませんが、その実現は容易ではないだろうと思えます。伊賀和志駅から天空の駅宇都井駅までの間を保存、整備して観光資源とする構想のようです。片上鉄道吉ケ原駅の保存活動を参考にされているようですが、どこまで具体的に検討されているのか心配になります。先に倉吉線廃線跡を倉吉市観光協会さんに案内してもらいましたが、車両はなく 廃線跡の維持管理だけでも大変な苦労をされているのを実感しました。元気な若者が多数参画しているならまだしも、高齢化が進む中山間地では永続的な活動はなおさら大変ではないかと心配になります。
もうひとつは昨日放映された三江線関連のテレビ番組の紹介です。
松江放送局が制作され、本日10:55から再放送もされたようですが、全国放送ではないのでNHKのホームページから番組案内をコピーしました。三江線廃止を知った49歳の地元出身者が退職して地元に帰り、宇都井駅のすぐ下にカフェと民宿を開業し がんばっておられる姿を追ったドキュメンタリー番組でした。上記保存活動と共通する想いが基になって行動されている姿には敬服しますが、三江線が廃止されたあと 果たしてどれくらいの人がこの地を訪れるだろうと複雑な気持ちになりました。来年3月末までに三江線を訪ねる我がクロバー会員もおられることと思いますが、宇都井駅に下車なり、立ち寄られた際にはこのカフェを訪ねてられてみてはいかがでしょうか。