2019年 凍てつく大地への旅 Part1 トラブル続出の旅立ち 

遅くになりましたが新年好。今年も旅日記を続けますのでよろしくお願い申し上げます。

【 貴重なネガ発見 】

昨年末、大掃除をやりだしていますとガラクタの奥から鉄道写真を撮り始めた初期の貴重な数10本のネガが入った箱を発見しました。50年間ずっと捜していましたので大喜びで年末年始はフイルムスキャンに終始することになりました。機会が出来ましたらご紹介いたしたいと思っております。

【 凍てつく大地への旅立ち 】

今回の旅は中国のナローゲージ鉄道を探索されておられる一路順風さんからお誘いをいただきました。行先はボンネットバス愛好家の故・丸谷洋一さんと何度もご一緒しました中国黒竜江省(旧満州)の興隆森林鉄道です。私も喪中であったためにお別れにも行けず心残りがありましたのでここへ行けば丸谷さんにお会いできるかもとお誘いを受けることにしました。

【 トラブル 1;旅立ち前日のトラブル発生 】

旅立ち前日の1月9日、準備を終えて忘れ物がないか確認していますと一路順風さんから緊急の電話が入りました。何かとお聞きしますと目的地の興隆森林鉄道で用意されているC2形蒸気機関車を準備中にボイラーの煙管が破裂して整備員が負傷、入院されたというのです。過去お世話になった通訳案内人の谷さんが入院先までお見舞いに行くと責任者からこの状態ではとても運行はできない。直前で申し訳ないが今回は中止させてもらいたいとのお詫びを受けたとの事でした。
最初に興隆森林鉄道を訪問したのは2012年12月26日でした。休車となってから約8年間、C2形蒸気機関車は約2ヶ月をかけて走行できる状態に修理総点検を行ったと申されました。その後、世界からの鉄道ファンを受け入れてきましたが最近は走行されたニュースを聞いていません。長い間放置されていたと思われますので再整備が難しかったのではないでしょうか。出発直前の思わぬトラブルですが、これでは諦めざるを得ません。

【 代替え案は樺南森林鉄路 】
一路順風さんからは、代替え案として2018年10月から、樺南から約5kmの区間で 観光輸送が始まった樺南森林鉄路が週末に運行されている。午前中は定期列車を午後からはレールバスもチャーターしての撮影ならどうでしょうかとの問い合わせです。樺南森林鉄路はもっと山の方が良いのですが他に選択肢はなく仕方ありません、即決しました。

第1日目 1月10日
① 長岡京 6:15(快速)⇒ 6:23 高槻 6:34(はるか)⇒7:41 関空
② 関空 9:00(CA162)⇒ 11:20 北京 12:50⇒14:25 瀋陽

▲ いつもは最も安くで行けるJR⇒大阪メトロ⇒南海ルートで関空に向かうのですが高槻で乗り換えなら重い荷物を持っての接続移動も1度だけで移動距離も短く、老体にはかなり楽です。今回は身体を労わる方を選択しました。
長岡京→高槻 金券ショップ 210円、はるか早特往復きっぷ高槻~関空往復  4,100円

▲ 7:22 夜明け前の6時前に自宅を出ましたので日の出は天王寺を出てから迎えました。

▲ 8:41 定刻に関空到着。チェックインは並ぶ人も少なく直ぐに搭乗券を受け取れました。今日は少し早くのフライトになりましたので早めゲートでお待ちくださいとの説明を受けました。今まで北京空港は数10回は降りていますが国内線へのトランジットは初めてです。受託手荷物は瀋陽までは行くのかお聞きしますと、一旦北京空港で受け取って国内線へ再度チェックインの必要があります。ただ別途乗継口がありますので乗換えには楽でしょう。早く手荷物を受け取れるようにタグを付けておきますとお聞きしました。しかしこれは大きな間違いでした。
▲ 8:21 空港内のフライト予定案内を見ますと確かに10分早い8:50発のフライトになっています。今日はスターアイランスグループのAirChinaですのでラウンジが使えません。ゴールドカードラウンジでコーヒーだけ飲んで搭乗になりました。
▲ 8:35 搭乗は開始されました。右が搭乗するエアバスA321で177席、左は到着したシンガポール航空の2階建てエアバスA380-800で441席、さすが大きな機体です。
▲ 搭乗される客は意外と少なく直ぐに乗込めました。この時期は春節前の閑散期で往復のチケット代も運賃17,500円+燃油サーチャージ&空港使用料11,430を入れても
28,930円と超格安です。
▲ 機内の様子です。横一列に2名程度の搭乗率ですのでガラガラでした。10分早くのフライト予定でしたが、実際は10分遅れになっていました。
▲ 一応首都空港への便ですので個人用モニターが取り付けられていましたがJALやANAのような最新の邦画はなく洋画も日本語字幕もありません。番組表もなくパスしました。
▲ 9:44 フライト約1時間後に機内食が提供されましたがなぜか広島のモミジ饅頭が出ていました。期待はしていないAirChinaでしたので主食はひたすらビールですませました。

▲ 11:40(現地時間) 北京手前で迂回して20分遅れの到着でした。

▲ 12:12 入国審査を受けてバゲインクレイムに荷物が出た時には乗継約38分前になっていました。イミグレで一緒になった名古屋便からの日本人若者と国内線カウンターへと急ぎました。

チェックインを済ましましたが待ち構えていたのは厳しい機内持ち込み手荷物の検査です。上着からタブレット、カメラ、モバイルバッテリーまで対象になって時間を要しました。

【 トラブル 2;乗継機に置いてきぼりにされる 】

▲ 12:46  それでも何とか通過して搭乗ゲートに辿り着きましたが、搭乗ゲートは閉鎖されていて誰もいません。搭乗開始時刻は12:20ですがフライトは12:50発でまだ4分間あるというのに待っていませんでした。外を見ても飛行機は見当たりません。チェックインを済ませた乗客がいるというのに待っていないなんて日本ではありえません。中国の残忍な仕打ちに会いました。

▲ 航空機のフライト情報は公示されています。FligtAwareを見てもお分かりのとおりCA1657の出発は12:46と定刻より4分早くゲートを離れています。

過去他の日を見ますと、むしろ遅くに出発しています。この日以外だったら間に合っていたと思われます。
▲ 12:55 検査場に戻って見たフライト情報です。搭乗予定だったCA1657のコードシュア便のNZ3961は、確かに”GateClosed”と表示されています。

仕方ありません、若者と一緒に検査場を出てもう一度チェックインカウンターへと向かいました。
▲ 13:33 チェックインカウンターで状況を説明すると分かったようで次の瀋陽行きの搭乗券を発券してくれました。16:45発のCA1635ですが、実際のフライトは定刻より遅い 17:17発の18:16 瀋陽着でした。トコトンいじめられました。
心配だったのは先程預けた受託手荷物(預け入れ荷物)です。乗るはずだったCA1657に積み込まれて先に瀋陽に向かっていたら、またそのまま北京空港に放置されていたらロストバゲージやディレイドバゲージの可能性があります。

過去にも北京から广州まで登場した時に同行者の荷物がバゲインクレームから出てこなかったことがありました。出てこなかったのは同行者だけでなく他に10名程度の荷物も同様でした。中には广州から乗り継いで田舎に帰るというお嬢さんもいて、泣き出していました。广州空港の搭乗機の会社員も分からず途方に暮れていますとHISの添乗員を長年経験した北京語、広東語、英語堪能なもう一人の同行者がそれなら自分が探してみると言って搭乗会社のコンピュータを使わしてもらって何やら調べ出しました。すると搭乗した北京空港に受託手荷物を入れたコンテナ1個が放置されているのを発見しました。
次の广州行きの便に乗せるようにまで手配して广州空港の搭乗機会社員と交渉して今夜中に10名の搭乗客の泊っているホテルや実家に届けるように手続きしました。優秀な旅のプロがいたおかげで最悪の事態は回避できましたが、この間待っている時間は数時間にも及んだ苦い経験がありました。
今回も同じことにならないかと念には念を入れて同じことを片言の中国語で確認しての次の便の搭乗にしましたが、実際は瀋陽に着いて荷物を見るまでは安心できず不安な状況でした。

▲ 待ち時間はたっぷりとありますので若者に荷物をお願いして到着ロビーに行ってSIMカードを購入することにしました。聞いて行くと出口直ぐの案内カウンターで販売していました。1週間程度使用すると言うと4G対応で150元(2,411円)です。他国と比べるとちょっと高めですが販売所は1社しかなく比較できません。仕方なく購入しましたが瀋陽の家電販売店で聞くと4Gで2ヶ月無制限対応で100元でありました。空港は何でも高いですね。

【 トラブル 3;役に立たないSIMカード 】
これで滞在中は道に迷うことなく翻訳も出来て安心といつものように思っていましたが中国ではGoogle地図は使えず、Yahoo検索も中国関係は全くヒットできず、4Gのスピードは出ず3Gに留まりでした。余りに遅いのでデジ青観覧もスムーズには行かず、コメントを書き込んでも全て入力できず打ち崩されてのトラブル続きで失礼しました。瀋陽の家電量販店のアップル社の店員に聞くと私の持っているipadは機種が古いので4Gにはならないと酷評されてしまいました。今回は滞在中全く役には立たずで終わりました。帰国後Junirに聞くとこういった場合、4G対応には一工夫必要なようで瀋陽のアップル社店員はそれを方法を知らなかったのだろう、レベルは低いなあと言われました。

【 トラブル 4;モバイル用バッテリー没収される
15:15 若者が待っている出発ロビーに戻り再度の国内線チェックインに向かいました。搭乗検査場でまたカメラバックを広げてカメラやらを出しましたが、モバイル用のバッテリーが今回引っかかりました。

以前小竹先生との同行で北京空港からウイグル自治区哈密へ国内線に搭乗した時にはバッテリーを受託手荷物に入れて預けると引っかかるので機内手荷物にするように指示を受けました。一般的にもガス、燃料、火薬、毒性・酸化性物質などの危険物は、持ち込みも預け入れもできません。持ち込みはできるけど預け入れはできない物もあります。ライターやマッチの持ち込みは1人1個。預け入れは一切NG(国よっては持ち込みもNG)、またリチウム金属・リチウムイオン電池単体、ボタン電池やPCの予備バッテリーなど(本体に入ってる電池は問題ナシ)です。

その通りにやっていたのですが、若いお嬢ちゃんが対応してこのバッテリーは持ち込めないと言います。そんな規定はない、前の搭乗券を取り出して、1時間前にもここで審査を受けたが問題ないと言われましたよ。前回良くて2回目はダメとは納得できないと言い返しましたが、お嬢ちゃんはガンとして主張を変えません。中国語が堪能でしたら対決するのですが、相手の顔色も変わってきて険悪な雰囲気になりました。無念ですが面倒が起こってもここは中国です。外国人の言う事が正しくとも自国民に非を認める事はありえない国民性は駐在時代に嫌というほど経験しています。悔しいですが諦めることにしました。

後で考えたらもう一度チェックインカウンターに戻って改めて預け手荷物の追加をする方法も試してもいいだろうと思いましたが、その時は思いつきませんでした。
航空券はJTBのネットで購入しました。帰国後にトランジット便に置いて行かれた事と合わせて派生した問題として弁償を申し出ようと決めました。それでもだめなら海外保険があります。

▲ 16:35 一緒になった若者は名古屋からの便で遅延したので乗継を心配していました。現実となって私がいて助かった、一人だったらと思うとゾッとしましたよと感謝されました。待つこと約4時間お話をしているとこの若者はホテルでフレンチをしていたという調理人でネットで知り合った瀋陽近くの鞍山に住まいする女性と恋仲になって近々に結婚して鞍山に住むと言います。え~、ネットで知り合ったとはと不審に思って突っ込んでみますと、彼女の実家は3軒も飲食店を経営しているそうでその内の1軒を借りて鞍山にはまだない日本料理屋を開店する。今回はこの準備のために訪中したと言います。

鞍山は鉄が産出され、現在は中国でも最大の製鉄所があり、「鋼都(鉄の都)」と呼ばれています。日本統治下には大鉱山が発掘されて撫順で産出される石炭と合わせて鞍山製鉄所が建設されました。製鉄所の専用線にはクロコダイル形の電気機関車が走っています。かつてはSY(上遊型)蒸気機関車も在籍していました。また路面電車もあったのですがこれは廃線になりましたが何度か行って見たいと思っていた撮影地です。若者の日本料理屋が開店したら訪れたいと連絡先をいただきました。

そして待つこと約4時間、瀋陽行きの搭乗開始ですがボーディングブリッジからではなくバス移動です。飛行機のそばまで行くのかと思いきや少し移動しただけで離れた発着ロビーへ戻ってきました。そして別のボーディングブリッジからの搭乗です。どうやら飛行機のは出発場所が当初のゲートから急遽変更なったようでバス移動を余儀なくなったようです。今まで数100回は飛行機に搭乗していますがこんな移動は初めてでした。

③ 北京 16:45 17:17(CA1635)⇒18:25  瀋陽

▲ 18:25 瀋陽到着、今回は定刻より32分遅れてのフライトでしたが定刻に到着しました。機種はエアバスA321-200、定員177席で満席でした。

瀋陽空港から市内までは前回撮影に励んだ一部架線レスで低床車のトラムが走行していますのでこれに乗車予定でしたが、地下鉄2号線が延伸予定で開通しているとの噂がありました。確認したかったのですが頼みのipadのYahoo検索に瀋陽を入力しても全く検索不可能です。案内所で聞くとあると言うので言われた方向に向かいましたが見つかりません。後で見ますとまだ未開通で予定があるだけでした。数人に聞きましたが誰も本当のことを言ってはくれませんでした。
▲ 19:10 トラムの瀋陽空港駅に到着。以前にも書きましたが暖房にない吹きさらしの屋外駅です。この夜はマイナス15℃にもなっていましたので待つ間に身体が冷えました。
※ 瀋陽のトラムについては前回詳細な記事を掲載しておりますのでこちらをご覧ください。

④ 瀋陽空港站 19:15(トラム)⇒19:56 兴隆大奥莱
▲ 20:13 3連の低床式トラムが入線、車内は暖かくホッとしました。

▲ 公式HPからの転載です。不鮮明で申し訳ありませんがトラムの路線図です。前回2014年は1号線、2号線、5号線に乗車しましたが新たに3号線も2015年6月29日に開通しています。

▲ 19:56 約46分の乗車で終点の兴隆大奥莱に到着、真っ黒けで車窓は見えませんでしたが堪能しました。

▲ 20:10 お腹が減っていましたので駅前の餃子食堂で夕食です。水餃子ですが今回訪中の最初の食事でした。

2種を注文して16元(約258円)、食事代はとても安くにつきます。

⑤ 奥体中心 20:40(メトロ①)⇒ 青年大街(メトロ②)⇒ 21:15中街

▲ 21:42 今日の宿泊先は瀋陽では常宿にしているビジネスホテルのチェーン店、錦江之星瀋陽故宮酒店です。メトロ中街站からは徒歩2分、繁華街の中にあって便利です。2泊で6,655円と安いのも魅力です。

今日は早朝5時起きで昨日からのトラブル続出で疲れました。ゆっくり休むことにしました。  Part 2へ続く

1 thought on “2019年 凍てつく大地への旅 Part1 トラブル続出の旅立ち 

  1. 先日はお世話になりました。一度コメントしたいと思いながら大変遅くなってすみません。私ならこのようなトラブルがあると戦意喪失で旅どころではありませんが、各地でもっと凄いトラブルを経験したというぶんしゅうさんの気を取り直しての旅行継続の姿勢や根性もたいしたものだと思います。海外の鉄ちゃんにも南米に行くのに乗り継ぎが間に合わず体調を崩した人、南アフリカでホテルを出た途端に襲われた人等々恐ろしい話をよく聞きます。最近は海外に出たことがないのでよくわかりませんが、空港のチェックも厳しそうですね。私は極力荷物を預けないようにしています。何れにしましても体力と語学力のこともあり今後は一人で行かないこととややこしい国は避けるようにしたいと思っております。

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