2019年 凍てつく大地への旅 Part 5 瀋陽からハルピン

▲ 中街站ホームで待つお嬢さん、仕事で中国に行き始めた1980年代は人民服も多く見かけました。百貨店に行っても流行の衣服は売ってもいなく、若い女性のファッションなど考えられない世界でしたがここ20年ほどで大きく変貌を遂げています。
その頃は北京メトロはまだ環状線すら全通しておらず古ぼけた3両編成の車両が走行していました。それが各大都市には地下鉄網が建設され、ホームドアまであるチリ1つない最新の綺麗なホームからはこの国の急速な発展ぶりを見る事が出来ます。今からメトロに乗って約6年前の2012年12月1日に開業した旧満州の中国版新幹線の哈大高速鉄道(哈大旅客専用線)に乗車してハルピンへと向かいます。


第3日目 1月12日 その2

① 中街 11:57(メトロ①)⇒12:13 瀋陽站

瀋陽站まではメトロ1号線乗車で乗り換えなしの5駅目です。
▲ 12:21 旧奉天站駅舎内に設置されてたメトロ沈阳站の出札光景です。自動改札機だけでなく有人出口からでられる皆さんも多く見かけます。精算が必要な方々のようです。

▲ 12:26 改札を済ませて橋上駅の2階に上がった出発待合ホールです。哈大高速鉄道 938㌔には24の駅が設置されていますが殆どが新幹線専用駅で在来線と共用されて乗継が可能なのは、瀋陽北、そしてこの瀋陽の2駅のみです。しかし他国と違いホームからホームへの移動はできず一旦出札口を出て再度改札口から入らなければならないのが面倒な事です。

▲ 昨日予約を切り替えて確保したG713(瀋陽⇒ハルピン西)へのきっぷですが1月5日に中国鉄道の残席情報を検索すると売り切れでした。やもなく1枚だけ残っていたG1205を予約購入したのですが出発2日目に改めて見ますと殆どの列車に空席が出ていました。
ハルピンはこの時期『世界三大雪祭り』の1つ、ハルビン氷祭りの開催中です。旅行社が多めにきっぷを押さえていて直前に余った分を放出したように思えます。一路順風さんからも予約が簡単になったが直前に空席が発生する事が多いので諦めずに待つようにとお聞きしていました。

② 瀋陽 12:57(G713)⇒15:23 ハルピン西

▲ 出発ロビーに掲示されています時刻表です。左側が私が乗車する北上列車の時刻ですが高速専用線、在来線合わせてわずか9分間に6本の列車が発車します。高速鉄道が開業して輸送力は大きく上がってきています。
◀ 左は高速鉄道のみの搭乗口と発車時刻表です。

▲ 12:36 発車20分前そろそろ改札が始まる時間になると改札口周りに乗客たちが集まってきます。

▲ 12:48 改札を終えてエスカレーターでホームへ下ります。発着線は18車線あり、内10車線が高速列車、在来線は残り8車線を使用しています。

 

▲ 12:51 発車までホームで待っておられたお嬢さん。外温はマイナス8℃の世界ですが短いミニスカート姿です。ストッキングは少し集めのようですが厳寒の東北地区では考えられない服装です。北海道の女子高生は真冬でも生脚―。雪の降る寒風吹く氷点下のしばれる日でも、短いスカートの制服姿で登下校しているのを見るのは見慣れた光景かもしれませんが、幼き頃より何重もの厚着をさせられて寒さには服で対応している中国人ですのでびっくりしました。

▲ 12:52 乗車するのは2017年7月から登場したマイナス40℃対応、耐寒型のCRH380BG系8両編成、設計最高速度は420km/hを誇り、運転最高速度は380km/h、哈大高速鉄道は設計最高速度350km/h対応ですが通常300km/hで運行されています。

◀ 今日の最高速度は303km/hです。初めて乗車したのは開業して25日目でまだ厳寒の東北地区での高速運行には予期せぬ問題が発生するかもと最高速度を200km/hに落としての運行でしたが2度の厳寒期を越して経験と実績が実証された今季は夏季同様の300km/h高速走行が行われています。

▲ 13:00 乗車して直ぐに提供されたお菓子類、1等車以上のサービスです。

▲ 前回乗車した快晴の日と比べると、ぼやけていてスッキリしない車窓でした。ハルピンに近づくと白い耕作地帯が広がってきました。
瀋陽からハルピン西までの543㌔を所要時間2時間26分、平均速度223km/hで走破しました。在来線の最も早い夜行T列車でも約5時間強かかりますので半分の所要時間です。

 

▲ 今日は定刻より6分早くのハルピン到着で、平均速度は235km/hになりました。



◀ 乗り継ぐD7821ですが、一路順風さんからはハルピン17:25発に乗るとの連絡が入っています。私が取れたきっぷはハルピン西発で違っています。
当初は向こうの連絡ミスだろうと思っていましたが中国鉄路12306の列車情報を見ますと何と17:12ハルピン西始発で17:25ハルピンを経由すると言う事が分かりました。どちらも間違いではありませんでした。

皆さんのおられるハルピンまで行って見ようとハルピンメトロのきっぷ売り場に行って見ますが開業している路線図にハルピン站はありません。
車中でハルピンメトロの最新情報を仕入れておきたかったのですが、今回のSIMカードは3Gのスピードしか出ず、Yahoo検索も中国名を打ち込むと全て飛ばし検索不能です。以前はこんなことはなかったのですが、中国の規制は我々の自由を奪ってきています。これでは私のいつもの行動パターンを設計できません、困った事です。

案内所で聞いてみますとまだハルピン站を経由する③号線は建設中で未開通、2020年の開業になるそうです。ハルピン駅前の東方餃子王の美味しいスープ入りの水餃子を食べたかったのですが荷物を預けてまで行くのは面倒になり気持ちが萎えてきました。▲ ハルピン市の2018年の人口は瀋陽市(829万人)、大連市(699万人)、長春市(749万人)を押さえて東北地区最大の955万人ですが、現在運行しているメトロは2013年9月26日に開業した①号線17.47㌔と2017年1月26日に開業した②号線5.61㌔の合計23.08㌔です。他都市と比べるとかなり遅れているように思えます。やはり中国鉄路の中心站と空港を結ばなければ大都市の交通インフラとしての役目を果たすことにはなりません。

▲ 将来のハルピンメトロの路線図です。10路線総延長272.3㌔が計画されています。

 

▲ 2014年12月10日開業したハルピン西站の全景です。何もない荒野に建設が始まり、車窓から見た時は交通インフラが整備されていない場所に駅が出来るのは困るなあと否定的でしたがメトロも来て入りなら一応街の繁華街には行けそうです。ちょっと安心しました。

▲ 出発ロビーはにぎやかで照明が良いです。これだけ綺麗なら汚す人民はいませんね。

▲ 東方餃子王のスープ入り餃子が食べたいので同じようなのがないかと、エキナカの餃子屋に入って時間待ちすることにしました。餃子は16元(258円)、ビールは12元(193円)と街角食堂よりかなりお高めです。そして期待したスープ入りではなくガッカリ、やっぱりハルピン駅に行くべきだったかなと後悔しました。

▲ 16:55 改札が開始されました。10面のホームと18本の列車線が設置されています大きな高速鉄道と在来線の併用駅です。2016年は1日当り約24,000人の利用客があったそうです。

▲ 乗車したのはDRH5G系の8両×2の16両編成です。客は少なく閑散としたホームです。
17:12 定刻に発車しました。

【 高速鉄道哈佳線 】
冬季の最低気温は零下40℃にもなる中国の極寒地、黒竜江ハルピン(哈尔滨)とジャムス(佳木斯)343㌔を結ぶ
高速鉄道として約4年半の工期を経て2018年5月1日に開業しました。極寒の気象条件下のため、設計速度及び運行最高速度は200km/h、在来線では約6時間強を要した所要時間をショートカットした高速線でノンストップの最速列車では1時間58分にまで短縮、現在昼間に20往復が運行されています。使用編成は耐寒、耐風砂、高地対応、紫外線対策強化された山地型のDRH5G系です。

東北部ではハルピン牡丹江を経由してロシアとの国境の綏芬河を結ぶ高速鉄道線も2018年12月25日に開業しています。所要時間は今までの夜行列車で約7時間半を要しましたが最速列車では2時間29分に大幅短縮されました。極東へのアクセスは大幅に短縮され便利になりました。次回は未乗車区間の乗り鉄旅を楽しみたいと思っております。

17:12 ハルピン西を発車した列車は在来線の京哈線を走りハルピンに到着しました。ホームには多くの乗客が待っておられその中に一路順風さん一行を発見でき安心しました。

▲ 17:25 ハルピンを発車したD7821は東方向に向かい真っ黒になった大地を快走します。最高速度は190km/h前後、外温は零下10℃の表示が出ました。それほど寒くはありませんね。

▲ 19:40 定刻にジャムス(佳木斯)に到着、乗車した車両は1号車でしたがホームからの降り口は16号車近くです。降り口に近づいたところで座席の物入れに旅のメモ張を忘れたのに気づき取りに戻るヘマをしました。

【 また置いてきぼり 】
一路順風さん一行とは駅出口で落ち合う約束をしていたので待ってくれていると思っておりましたが階段を降りて地下通路に出ますと人影はありません。出口は左右の2カ所にあり、どちらに出たものか分からず焦りました。それでも右側はるか向こうに待っているらしい人影が見えましたのであれだろうと出ましたが違っていました。以前にもウイグル自治区三道嶺の撮影地で深夜チャーターバスに乗り遅れ置いてきぼりを食いました。その時はたまたま近くに台湾人の鉄ちゃんグループがまだ残っていましたので訳を話して台湾人のチャーターしたバスでホテルまで送ってもらった苦い経験があります。乗るはずだった我々のグループは別の撮影地へ移動していましたが誰も私を置き去りにしたことに気づかずでした。台湾人のチャーターしたバスの運転手からの携帯電話連絡で分かったそうです。

また置いてきぼりを食ったようです。宿泊ホテルは駅近くと聞いてはいたので駅前広場に出てホテルを捜しましたが看板が見えません。駅前でたむろする客引きのおばさんにホテルの位置を聞きますが親切そうに見えたおばさんは駅前に止まっている客待ちの白タクのお兄ちゃんに引き渡しされました。重い荷物はトランクに入れられ乗れとの指示です。そんなにホテルは遠いのかと仕方なく乗り込みました、タクシーは駅前通りを真っすぐに走り左折を2回してホテル前で止まりました。その間10分ほど、料金は10元ぐらいだろうと思いましたが50元を要求されました。

ホテルフロントに入ると一路順風さんたちがお待ちでしたが、ジャムス駅はすぐそこだよ、歩いても5分ぐらいでしょうと言われ、タクシーはわざわざ駅前を一周して来たのに気づきました。ボッタくりに会っていました。

一路順風さん一行も地下通路で間違った出口に出てしまって私は正しい反対側の出口に出たのだろう。中国には慣れている私なので先にホテルへ向かっていると思い込まれてタクシーに乗ってホテルへ来たと言われました。タクシー料金は20元だったそうです。一行のW田さんはホテルに私がいないのを見てタクシーに乗って探しに行ってくれていました。
メモ帳を車内に忘れなければこんな事にはならなかったのです。ボケは大損をする例です。これからはもっと気を付けねばと念じました。
▲ ホテルから約5分にあったジャムス駅です。いつものようにタブレットが使えていたら道に迷うこともなかったでしょうが、今回は北京空港でセッテイングをしっかりとしてくれなかったので役に立つことはありませんでした。

▲ 20:45 チェックインが済んで落ち着いたところで皆さん小腹が空いてきたとの事でホテル近くの食堂に入って夜食です。何も頼んだのか写真を撮り忘れましたが全部で102元(1,642円)でした。 Part 6へ続く

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