客車廃車体訪問記 北海道編20

【富良野駅 ツーリングトレインふらの】

スハ43 711(左)  スハフ44 15(右)  1987年11月3日撮影
◆スハ43 580(1954年新製 日立)→(1976年耐寒耐雪改造 五稜郭車セ)スハ43 511→(1976年改番)スハ43 711→畳敷きに改造(1984年9月5日旭川車セ)→1987年廃車。
◆スハフ44 15(1952年新製 川車)→1964年近代化改造 五稜郭工→カーペット敷きに改造(1985年)→1987年廃車。
富良野駅の簡易宿泊施設であった。駅至近距離というより駅ナカである。車歴のように畳敷き・カーペット敷きで、入口に照明を付けている。『鉄道ピクトリアル』485号89頁に写真があり、1泊800円とある。その後、派手に塗り替えられた後、富良野駅改築の為立ち退きになり、駅近くの某飲食店で利用され、さらに富良野市麓郷市街地の「拾って来た家」に2両とも引き取られた。

▲スハ43 711  ナンバーの書体が変わっている。

スハフ44 15

 

▼ホームに北海へそ祭りの人形があった。毎年7月末頃、腹に面白い顔を描き、街を練り歩く変わった祭りである。女性は顔を描いたTシャツを着るが、中にはじかに描くツワモノもいるようである。腕を上に隠さなければいけないので、疲れると思う。北海道の緯度・経度の中央が富良野なので、「へそ」と称しているらしい。

「拾って来た家」の事務室で聞いたところによると、購入はしたものの活用方法を検討したが結局7,8年前に解体してしまった、勿体ないことをしたとのことであった(2017年10月8日)。
「拾って来た家」は、TVドラマ「北の国から」と関係があるらしいが、「北の国から」は見ていないので、全くわからない。
バスを「拾って」など出来るわけがないし、住宅として防犯を含めた安全性、快適性その他は大丈夫なのかとつい余計なことを思ってしまう。フィクション、或いはある種の前衛芸術として楽しむ、考えるものなのだろうか。入場料は大人500円で、富良野周辺の観光地になっている。
▼拾って来た家のうちの一軒  バスのリサイクルということか、バスが住宅に突っ込んだようにみえる。  2017年10月8日撮影。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください