
このシリーズ、年内に終わるかと思っていましたが、もう少しだけ続きそうです。さて、ゴールまであと37.8kmのところで無念のダウンとなってしまいましたが、果たしてその後どうなったのでしょうか。続きをどうぞ。
山川 11:00 ― 1336D 鹿児島中央行き → 谷山 11:59
谷山駅前 13:04 ― 鹿児島交通 川辺・枕崎線 特急 枕崎行き → 枕崎(駅前) 14:09
枕崎(駅前) 15:00 ― 鹿児島交通 川辺・枕崎線 特急 鹿児島(金生町)行き → 谷山駅前 16:05

山川からの列車を谷山で下車。駅は2016年に高架化され、新しくなった。
進める所まで進んだものの、どうしても枕崎まで行きたかったため、折り返し列車に鹿児島中央まで乗らず、途中の谷山で降りました。鹿児島市内と枕崎を結ぶルートは、海沿いに遠回りで進む指宿枕崎線の他、途中から川辺峠を越えて行く路線バスもあります。他にも有料道路を経由するバスもあるようです。どちらのバスに乗っても、鉄道より早く枕崎まで行くことができ、本数も鉄道より多く設定されています。今回は谷山から一般の路線バスに乗って枕崎を目指します。駅前広場から国道へ出た所に、鹿児島交通のバス停があります。川辺・枕崎線には、普通と主要なバス停のみに停車する特急の2種類がありますが、料金は同じです。そのため谷山駅前13時04分発のバスは特急でしたが、やって来たのは普段見かけるような路線バスでした。但し、京都では姿を消した前後扉のツーステップバスで、床が板張りのレトロな内装でした。車内は座席がほぼ埋まる程度でした。

谷山駅の外観。駅前ロータリーに市バスは乗り入れるが、鹿児島交通のバス停は国道まで出る必要がある。
バスは線路沿いの対面通行の国道を走り、坂之上で右折して川辺峠へ。「この先、川辺峠に入ります。カーブが連続しますので、ご注意ください」という放送が流れます。バスはつづら折りの道を、登坂車線を使ってゆっくりと登っていきます。峠のサミットでは眼下に錦江湾が広がりました。やがて緩やかな坂を下り、川辺集落へ。特攻記念館のある知覧町も近くにあります。やがて再び峠に差し掛かります。峯尾峠といい、これを越えると枕崎市です。峠の途中で強い雨に当たりましたが、すぐに止みました。やがてバスは市街地に入り、14時20分過ぎに枕崎に到着しました。
途中、峠越えがあったものの、谷山からわずか1時間で到着したため、あまりにもあっけなく、実感も湧かないのですが、目の前には確かに枕崎駅の駅舎がありました。稚内から10日かけて、ついにこの旅のゴールにたどり着いたのです。

谷山から乗車した鹿児島交通の特急バス。

ゴールの実感は薄かったが、確かに目の前には枕崎駅舎の姿があった。
列車の姿はありませんでしたが、駅舎に入ることはでき、駅舎内の駅ノートにゴールした旨を記すことにしました。ノートにペンを走らせるうちに、これまでの移動の記憶がよみがえり、少しずつゴールの実感が湧いてきました。日本縦断で訪れたという方も多く、私もその一人ですが、YouTuberの西園寺さんやZAKIさんの影響で訪れたという方も多くいらっしゃったようです。少しの間、誰もいない枕崎駅で余韻に浸っていました。(続く)

稚内駅のホームにもあった「南と北の始発・終着駅」の看板。

駅舎内の様子。右側の台の上には駅ノートも。

駅前広場のモニュメント。







