京都のローカル私鉄 昭和の時代をしのぶ [6]

加悦鉄道 「蒸機の旅」の珍編成

昭和45年10月に大阪~丹後山田~加悦で3回にわたり運転された「蒸機の旅」を続けます。前回は丹後山田の様子まで紹介しましたが、今回は、いよいよ加悦鉄道で運転された、愉快な珍編成の列車の紹介です。大阪・京都からの団体列車「蒸機の旅」は、牽引機を4回変えて、12:46に丹後山田に到着、定員350名の乗客は、加悦鉄道が特別に編成した列車に乗り換えて、終点の加悦へ向かった。その編成がコレ、DC351+サハ3104+ハ10+キハ51+ハ21と、現役の車両をほぼ動員した、木造単車あり、気動車あり、東急から来たサハありの珍編成だった。この時期、キハ083はまだ入線しておらず、通常はキハ51、予備としてキハ101が使われていて、客車列車は昭和40年代初頭に無くなっていた。次位のサハ3104は、もと東横電鉄デハ104で、電装解除でサハ3104になり、昭和43年に加悦に入線したが、実際に営業に出たことは聞いたことがない。

2両目のハ10、大正15年製の木造ボギー客車、加悦の開業時に伊賀鉄道から入線した。「歓迎」のボードも掲げられて、加悦の力の入れ具合もわかる。車内はロングシートで、立ち人も見える賑わいぶりだ。

後部から見た編成、最後部は木造単車のハ21で、ハ4995の下回りを利用して車体を木造で新造した。車体長7.24mながらも、車内はクロスシートだった。

列車は丹後山田13:05発、加悦に13:20着、到着直後の加悦構内で、乗客は、構内に並べられた、加悦の古典車両を思い思いに見学、記念乗車券の発売所もあった。我が国最初の蒸機グループの2号機関車が、客を乗せたハブ3ほかの二軸客車を連結し、DLがゆっくり推進運転を始める。なんと煙突からは黒煙を上げるサービスぶりだった。「蒸機の旅」編成は、DC351が転線して戻りに備える。

編成を見ると、ハ21+サハ3104+ハ10+キハ51と、往きとは編成替えされていることが分かる。

 

 

顔を合わせた2号機と4号機、いずれも廃車後に構内展示されていた時代だが、美しく整備されて、まるで現役機のような輝きだった。

 

 

 

 

 

「蒸機の旅」は一時間の加悦でのイベントを終えて14:20に丹後山田へ向けて発車して行った。私たちは、人のいなくなった構内で、しばらく撮影を楽しんだ、。

 京都のローカル私鉄 昭和の時代をしのぶ [6]」への4件のフィードバック

    • kondouraさま
      素晴らしいYouTubeを紹介していただき、ありがとうございます。なんと、カラーの上に、動くではないですか ! この珍編成も、それぞれが別の塗装だったこともわかりましたし、2号機が意外に速いのにも驚きました。私も当時のことがよみがえりました。たしかにYouTubeではその背景などは分かりませんから、私の記事で理解していただけたら嬉しいです。それにしても、鉄じいじ様、各地でよく撮られています。ほかのタイトルも楽しませてもらいます。

  1. 鉄じいじ様、ホントに多くの動画をアップされてますね。総本家様の投稿と合わせて見ますと、より一層理解が深まります。加悦鉄道の車両は今の目で見ても魅力的で、「こんな列車に乗りたかった」という思いがふつふつと湧いてきます。鉄じいじ様は別動画のコメントで、昭和45年10月14日の撮影と書いておられます。総本家様と同じ日でしょうか? 
    津島軽便堂写真館様のブログに、DB20 1+サハ3104+ハ21の写真が載っていて、昭和46年4月1日に乗車されたそうです。サハ3104が営業運転についた数少ない記録かと思います。
    総本家様の写真は鉄道車両だけでなく、人物を取り入れるのが巧みで、加悦駅の賑わいが伝わってきます。このような催しでは人を入れずに写すのは不可能で、鉄道車両はわき役に回ってもらい、人を主役にするのが正解のように感じました。
    ところで、いつものように重箱の隅をつつく様で申し訳ありません。この「蒸機の旅」が走ったのは、昭和45年10月ですね。
    添付の画像はハ21の車内です。加悦SL広場に展示された1997年の撮影ですので、モケットは取り換えられています。古典客車の雰囲気だけでも感じていただけたら幸いです。

    • 紫の1863様
      はい、失礼しました。この催事は昭和45年10月に行われました。訂正しておきました。撮影日は、鉄じいじさんと同じ10月14日でした。色が着くと、ますますその百鬼夜行ぶりがよく分かります。津島軽便堂さま、私も親しくさせてもらっています。昨年も名古屋でお会いしました。東急のサハが昭和46年に走っていたのですね。たいへん貴重な記録です。ほかにも、軽便堂さんらしく、いいアングルでとらえられています。

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