西村さんにご紹介いただいたひろでん中国新聞旅行主催の「三江線ふるさと紀行ツアー」が3月27日(日)に開催されました。これは直前のロケハンにはぴったりと申し込みましたがすでに満席です。キャンセル待ちをしていましたら1週間前にOKが出ましたので参加してきました。このレポートを掲載させていただきます。
3月26日
① 長岡京⇒京都21:40(高速夜行JRバス・青春ドリーム広島号)⇒6:21広島駅新幹線口 5,050円(ネット割)
ツアー集合は7:30ですので、新幹線の始発では6:26着と、少しでも遅れれば間に合いません。前泊は都合で出来ませんので、6:21に着く夜行バスに乗りました。最近はバス事故が多いので何かあった時に備えて倒産はないJRバスを選択しましたが、4列シートで狭く快適とは申せません。各席AC電源付きでしたが私の席は壊れていて使えません。車内WiFiはなしと、そしてもう1つ後に書く大きな問題がありました。
3月27日 6:10 バスは快調に走り定刻よりずいぶん早くに到着しました。
広島駅新幹線口はリニューアル工事の真っ最中、コンビニで朝飯を仕入れてからホテルグランピア前でツアーバスを待つことになりました。
▲ 駅前広場はツアーバスの発着場にもなっているようで、この時刻はずらりと停まります。
▲ 山陰方面の長距離バス時刻表ですが、便数が多いのは浜田行です。陰陽連絡客は高速道路を走る高速バスにすべて奪われてしまっているのは明らかです。
▲ 今回主催者から送られてきた行程表です。
▲ 7時過ぎに乗車するツアーバスがやってきました。広島では路線バスもある大手の広島バスで一安心です。ツアー参加者は中高年の40名、おばさまたちが圧倒的で、夜行バスには若い人が大多数だったのと比べると正反対です。
▲ バスは4列シート、ACおよびUSB電源はなしでスマホの充電に困りました。勿論WiFiもありません。
できれば芸備線経由の方が私的には嬉しいのですが、途中乗車客を拾うにはバスしかありません。JR芸備線ですと広島~三次は68.8㌔、快速で82分、普通なら102~120分ですが、高速道路では85.6㌔、自家用車なら約70分、高速バスなら92~100分の所要時間です。
▲ 9:05 途中のアストラムライン古市駅で10数名が追加乗車されて向かいます。
SAトイレ休憩もあって、所要約90分で昨年リニューアル完成したばかりのJR三次駅に到着しました。
▲ 2015年5月18日からはバスセンターが移転して名実とも街の玄関口となった三次駅の駅前広場です。
▲ 以前にあった三江線ホームはなくなりました。待合コンコースも狭くなってスリム化された三次駅です。
▲ ホームでお迎えしてくださったのは三次観光イメージキャラクターの「きりこちゃん」です。
三次は家内の郷里で、川が多く秋から冬にかけては霧に包まれた白い世界の街です。社会生活ではアドマンでしたので市町村の観光課に行くとよく相談をされました。その中でも空気をビジュアルで表現するのは大変難しいことで困った記憶がありましたが、これはとてもよく表現できた可愛いイメージキャラクターと思います。
▲ 車内で演じられる伊賀和志神楽団の皆さんも同乗されます。
キハ120形の車内ですが、ロングシートに少しだけのクロスシーの配置です。
普段は好まない配置ですが、神楽を見るにはちょうどいい感じです。
▲ 送られてきた日程表をよく見ていなく、てっきり424Dに連結されると思っていましたが、団体臨時4129列車です。1両になんと3人の乗務員が同乗されていました。
お聞きしますと午前2時起きで浜田運転区から回送してこられたそうです。三次着は6時過ぎだったと、おくたびれの様子です。この列車の浜田戻りは運行表から14:23着です。12時間勤務なら運転手2人以上は必要ですね。採算は度外視の臨時列車です。
4129列車は江津まで直通で、途中駅はほぼ無停車で所要2時間47分、江津には12:09に到着です。朝の直通423Dでは所要3時間21分もかかりますので、これは速い急行運転です。停車駅は口羽、粕淵の2駅各30秒停車だけで平均速度は38.8km/h。
かつて快速「江の川」(広島~浜田)が不定期運行されていた時は、途中9駅停車で2時間26分でしたので平均速度は44.4km/hでした。その頃は路盤不良で減速区間もなかったでしょうから、これに迫る速さです。
▲ 1990年10月改正の時刻表です。1988年~1994年に運行された快速「江の川」のダイヤが記載されています。湯口先輩から頂いた時刻表からの転載です。前回も掲載しましたが役に立ちます。ありがとうございます。
乗車後はすぐに伊賀和志神楽団 による神楽が約15分間演じられました。
▲ 10:06 口羽に到着。ここで神楽団のご一行は下車されました。楽しいひと時をありがとうございました。
▲ 10:29 今回、我々が宿泊する潮温泉大和荘がある最寄り駅”潮”を通過です。ご覧のように沿線は桜並木が続いております。開花状況は「つぼみ膨らむ」です。
ピンク色の木々にはなっていますので暖かい日が続くと一気に開花する感じです。4月2日、3日は満開になるかもの期待感がありました。
▲ 駅を通過しても桜並木が続きます。道路は線路の下にありますので土手沿いから桜を一杯入れてのアングルが組めるでしょうね。楽しみです。
口羽~浜原は最後に開業した区間ですので高規格で建設されました。制限速度は他の区間の65km/hから85km/hに上がって快走していきます。
10:40 粕淵になぜに停車するのかと思っていましたら運転手交代でした。
▲ 11:05 木路原も桜の木がありました。三江北線側には桜が綺麗な駅が多いようです。因原、鹿賀、田津、川戸と撮影地には事欠きませんが、列車で降りて撮影できるほど列車間隔がないのが乗って撮り鉄派には辛いところです。そして北線側の開花は南線よりも遅れそうです。
▲ 11:09 石見川本を通過ですが、ここにも時刻表にない臨時列車が停車しています。ラッピングされたキハ120-310ですが車内はテーブルが設置されていました。この調子なら4月3日あたりは臨時列車が走るかも・・。
▲ 12:09 遅れもせずに江津到着です。最初は神楽で盛り上がった旅でしたが、2時間47分のローカル線乗車となると皆さんは仲間での談話を楽しんでおられました。
車窓を楽しむのはやはり鉄ちゃんぐらいなのですね。
▲ 12:34 再び回送されてきたバスに乗って道の駅「舞乃市」のレストランで昼食です。
その後ツアーは温泉津焼の絵付け、温泉津温泉入浴等がありましたが夜行バスで十分寝られなかった私はダウンで、バス車内で寝入りました。
▲ 石見銀山で採掘された銀を輸送した温泉津港の桜です。ソメイヨシノではありませんが2部咲きでした。
② 広島18:45⇒20:02糸崎20:10⇒20:40福山20:50⇒21:49岡山21:50⇒23:12姫路23:17(新快速)⇒0:42高槻0:43⇒0:54長岡京
復路は青春18きっぷ利用ですが広島最終発は18:45発です。ツアー予定では18:20頃着で安心していましたが日曜とあって、市内へのこの時間はラッシュになります。
それでも何とか到着の見通しが出たと思った広島駅直前で交通事故発生、迂回を余儀なくされました。福山まで新幹線に乗れば追い抜くには十分かと一旦は諦めましたが、43分過ぎには広島駅に到着。少しのダッシュでギリギリ乗車できました。
いつも混み合って座れない青春18きっぷ専用列車たちですが今日、立ったのはギリギリ乗った最初の列車だけで済みました。ただ列車に乗って落ち着きますと、クシャミが止まっていないのに気付きました。花粉症が重度になってきたかと思いましたが発熱もしています。どうやら夜行バスがいけなかったようです。乾燥しきった車内では風邪ウィルスが繁殖蔓延します。これにやられました。齢をとってからの夜行バスは控えなければいけません。次回は絶対に乗るまいと決めました。
と、いう事でレポートは終了しますが、上手くいけば4月2日・3日は満開か、ほぼ近し状態になると思われます。後は天気ですが、週間情報では大きくは崩れないとの予報ですので大丈夫かなと勝手に思っています。
私は先乗りしないと身体が離れた地に適応出来にくいので3月31日に潮温泉に向かいます。往路は先日ご紹介した青春18きっぷを利用したC案 新見経由の中国山地を横断ルートになろうかと思います。こちらがその記事です。
京都7:29(新快速)⇒9:29相生9:32⇒10:38岡山11:15⇒12:46新見13:01⇒14:25備後落合14:38⇒16:00三次
に、なろうかと思います。一応三次からはレンタカーを確保していますので、翌4月1日は江津~三次を隈なく回る予定です。4月2日は西村さんに拾ってもらって撮り鉄に励みます。復路については家の事情で3日中には帰宅せざるを得ないので現在、山室さんと調整中です。
クローバー会の本番ツアーでの紀行記はこちらに続きます。
ぶんしゅう様
詳細なレポートありがとうございます。424Dに併結ではないかと思っていましたが 専用列車だったのですね。それにしても大変なお土産付きだったようで、まずは快癒されて 先乗りしてください。開花も期待できそうで何よりです。2日にお会いしましょう。
西村様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。ご心配をおかけしまして申し訳ございません。当初は今日出ようかと予定していましたが、体調戻らず静養しています。かなり復調しました。日ごろの鍛錬がなく、すっかりひ弱にしているのを悔いますがそう言っていてはこれからの乗り鉄・撮り鉄旅が楽しめなくなりますので、気を引き締めて明日は旅立ちします。よろしくお願い申し上げます。