厳しい寒さが続いて、家に引き籠もりの生活が続いていますが、それに“渇”を注入すべく、梅小路公園で開催の「京都 冬の光宴2018」へ行ってきました。毎年、2月に行われているイベントで、同公園内の京都鉄道博物館では、扇形庫の保存蒸機を夜間にライトアップ、公園内を走るN電も特別に夜間走行しました。またことし初めての試みとして、旧二条駅舎ではプロジェクションマッピングも行われました。
▲正月に頭出しされた蒸機がそのままの位置に置かれて、日没からライトアップされた。
▲日没直後からライトアップが始まり、黄金色に輝く蒸機と、まだ青味の残る空が対比を描く。
去年の同様のイベントでは、京都鉄道博物館は定時で営業終了したあと、夜間に扇形庫のみ無料開放された。今年は、通常営業を延長して、扇形庫への入場となったため、入場料が必要となった。さすがに、去年に比べて人出は少なく、ゆっくり撮影することができた。去年の無料開放の際、三脚の使用が明確でなく、係員によって対応がマチマチで、それを採り上げた書き込みも見られた。通常、鉄道博物館は三脚禁止だが、今回は、「夜間、扇形庫に限り使用可」の張り紙がされていた。▲本館へ通じる二階デッキから眺めると、やや俯瞰して眺められ、今までにないアングルから輝く蒸機が眺められた。
▲有火機から流れる煙をバルブ撮影できるのは梅小路でしか味わえない。去年は好位置に有火機がいて、おまけに雪まで舞ってバルブ撮影の醍醐味を久々に感じた。今年も期待したが、昼間の構内運転のC612が、8620とDE10の間に入線してしまい、願いは叶わなかった。
▲こんな時に試すのは、コンパクトデジカメ機のクリエティブモードでの撮影だ。ふつうの撮影では機会もないが、対象物が逃げていかない、こんな時に試しては楽しんでいる。左上から、ラフモノクロ、夕陽、ジオラマ、夜間クール。N電の夜間走行では、定番となった京都タワーバックと、走行中の流し撮りの2種撮影を撮り終えた。その瞬間、闇夜から突然現われた、ひとりの人物。
よく見ると、どこかで見掛けた顔である。声も聞き覚えがある。なんとそれは本欄でおなじみの米手さんだった。こんな夜に出かけるとは、よほど特別な事情があるのかと訝かったが、お近くにお住まいの米手さんは、老化防止のためにウォーキングされており、当地を訪れたことをメール連絡したところ、わざわざ来て下さったのだった。あとは、近くのベンチで寒さに震えながら、デジ青のこと、会員の動向、移り変わる梅小路周辺のことなど、語り合ったのであった。
2月2日から13日までイルミネーションとプロジェクトマッピングがあると聞いていたので散歩かたがた出かけていきました。暗闇の中で中腰になった男が茂み越しになにやら不審な動きをしているので、今はやりの盗撮男だろうと見ると、なんと当会幹部の重鎮・特派員氏では無いか!一回の撮影で二種類の楽しみを享受しようとしているのか!非を諭して前科だけはつけないようにしてやろうと思いましたらN電を撮っていたとのことで一安心しました。
米手さま
御礼が遅くなりましたが、その節は、お世話になりました。たしかに、暗闇の中で、走ったり、しゃがみこんだりの行動は、怪しさ一杯だったでしょう。しかし、法に触れるようなことはしていませんので、ご安心ください。N電も、白熱灯ふうの車内照明が、夜にはいい味を出していました。帰りに新駅のことについても、進捗状況を聞かせてもらいましたが、N電も、新駅の前まで延長できないのでしょうかね。少なくともレールを敷くだけですから、普通の鉄道より、ウンと安上がりに建設できると思います。