台湾鉄道全線乗車の旅 Part11 集集線

第9日目 5月28日

第9日目となると疲れも溜まってくるようですが、好きな事をしている時は、不思議と朝早くに目覚めます。今日から4連休ともなると、駅や列車の混雑は避けられません。早めに行けば、集集線で、途中下車も走行写真も撮影できます。予定を早めて、徒歩で台中駅に向かいました。朝食は途中の朝食屋で、美味しそうな品々を買い求めました。

① 台中7:04-(區間車2435)→8:07二水
② 二水8:17-(區間車 3805)→9:03車埕
③ 車埕10:23-(區間車3808)→10:38集集
④ 集集12:24-(區間車3810)→13:26彰化
⑤ 彰化13:38-(區間快3108)→13:55台中
⑥ 台中15:29-(自強號1022)→17:45台北


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台湾鉄道全線乗車の旅 Part10 花蓮→台中

5月27日
① 花蓮9:45-(自強號1051)→12:16台東
② 台東12:40-(復興號 174)→15:50高雄
③ 高雄16:30-(自強號 1034)→19:02台中

 

訪台して8日目、初めて、雨の朝を迎えました。涼しそうなので。傘をさしながら、ホテル周辺をゆっくりと、朝の散歩を楽しみました。そして、ホテル内での朝食後、花蓮駅に向かいました。

駅中では、ナローゲージ時代の写真が展示されていました。写真は、陽に焼けてセピア調になっていましたが、それが過去を物語っているように、思えました。撮りましたので、転載させていただきます。

9:35、樹林駅を始発した自強號(日立製のDR3000型6連)が,入線してきました。3両が1ユニットで、前後は、各310HPの動力車、中間車は、電源用で、270HPのエンジンを搭載しています。
花蓮駅では、大勢の降車客がありました。乗車客も多く、発車前には、満席状態となりました。そのためか、花蓮駅を停車する全列車とも10分前後の、停車時間となっています。

今日も海側の窓席なので、気がねなくカメラを車窓に向けられますと、思っていたら、今日も隣の乗客は、かわいい台北○○大学の女子学生です。
昨日と、同じパターンで、面接試験やら、休暇には、日本に行きたい、日本のことを教えて下さいと、質問攻めは、台東駅まで、続きました。ナロー時代の話を聞きますと、『生まれていなかったので、知らない。』と、あっさり片付けられました。それでも、沿線案内は、英語も交えて、親切に説明してくれます。

列車は、花蓮駅を出ると、大きな河川をわたり、海から遠ざかり、標高2000mを超える山々をバックに、花蓮渓沿いの水田地帯を走行します。その後は、山間に入り、トンネルを抜け、サミットを通過して、いくつもの河川を渡り、また豊かな農作畑の中を南下します。この繰り返しが続きます。

非電化の単線ですので、途中駅では、逆方向の列車との、交換があります。R100型に牽引された無空調のTRK3200型、現存するDCとしては、最古参の東急製DR2700とも交換をしました。
東部幹線の非電化区間は、レトロ車両の宝庫です。車窓も、海・山・農作地と絶妙の調和を見せてくれます。自然と鉄道が一体化しています。しかし、旅情豊かなこの路線も、もう直ぐ電化工事が始まります。電車が走り、冷房がないレトロ車両は、淘汰されるでしょう。

やがて、列車は、広いヤードに入りました。その中に、台東駅がありました。駅前は、これでもかと、思える広さです。花蓮駅と同様に、改軌の際に、町外れの広い土地がある場所に、駅を移しもした。新しい台東駅は、豊かな自然にいっぱいの、公園の中にあります。

 

台東駅での乗継時間に、駅コンコースと、周辺をまわってから、台鐡一番といわれている名物、池上駅弁を購入しました。日本にも輸出されている池上米は、台湾の魚沼産コシヒカリと言われていて、この炊き上げたご飯に、地元産の美味しいたくさんの具材が、敷き詰められた駅弁は、本当に旨かったです。

台東駅からは、R124號に牽引された10両編成の復興號で、高雄を目指します。この列車もほぼ満席状態でしたが、運よく隣の席は、ようやく空席になり、静かに旅情を楽しめると、思ったら、通路反対側に座っていた、女子大生と中学生の姉妹から、やはり、アプローチをかけられました。

私の席は、山側だったので、海側に座っている彼女達に、気兼ねなく写真を撮るには、都合良かったので、誘いにのりました。『親戚の住む台東の、東約33キロの太平上に浮かぶ孤島『緑島』に行って来た。海底から吹き出る温泉もあって、とても素晴らしいところです。おじさんも行きなさい。』と、詳しく、観光案内をした後も、『長い陸橋をわたりますよ。』『海が見えて綺麗ですよ。』等々、沿線案内を続けてくれます。

南迴線は、海に面した断崖絶壁を、はうように走行します。絶景、絶景の連続です。日本の鐡道でも。好んで海沿い乗車しましたが、これほどの雄大な車窓は、ありません。何回も訪れたい路線の1つになりました。途中、下は絶壁の有名な多良駅がありましたが、残念ながら廃駅となったそうです。

彼女達が、静かになったなと思ったら、話疲れたのか、寝ています。高雄駅手前の屏東駅で、『良い旅を続けてね。』と、かわいい笑顔を残して、降りて行きました。

高雄駅での乗継時間に、前々日、開館時間前で見れなかった、旧高雄駅舎に行きました。何か、高雄駅の歴史とか、沿線各駅で見た昔の写真等が展示してあるのかと期待しましたが、中は、鐡道とは、関係のないガラクタだらけです。これなら、ホームで、発着する車両を見ていた方が、良かったですね。

ホームに降りると、すでに列車は、入線していました。かなりの混みようです。指定席に行くと、やはり、無座券を持っての先客が座っていましたが、直ぐに空けてくれました。立席客の多くは、大学生です。台湾に着いてから知ったのですが、明日から端午の節句休みなのです。

日本では、新暦の5月5日と毎年決まっていますが、多くのアジアの国では、旧暦です。こういった祝日は、毎年違っています。今年は、5月28日(木)が、その日で、多くの企業や学校は、29日も休みにして、土日を入れての4連休にしています。このために、授業を終えた大学生が、旅行や帰省で、大挙して、駅に来ているのです。

今日の終着駅、台中駅では、もっと大変な事になりました。降りるのに、一苦労です。マナーの良い学生ばかりなので、出口ドアまで、何とかたどり着けましたが、デッキまで一杯です。降りると、ご覧のとおり、長蛇の列で、乗り込もうとしていますが、とても全員乗り切れません。次の列車を待っていました。

駅の待合室も満席状態です。その待合室奥に何やら、気になる店屋を見つけました。店屋の名前は、『台鐡本舗』です。入ってみると、鐡道関係の書物やグッズの数々が、並べられています。訪台後、街を散策する度に、必ず本屋を見つけては、鉄道雑誌がないか探したり、尋ねたりしていました。嘉義で、蘇照旭著の『阿里山森林鐡路傳奇』と、台北駅売店で、『鐡道旅行』を買えましたが、見つける事はできませんでした。

聞けば、最近オープンしたばかりで、台北駅、高雄駅にもあると言います。結構、駅中は、うろうろしていたのですが、全く気づきませんでした。欲しい物は、山ほどあります。しかし、とても持てそうにありません。とにかく今、即刻欲しい時刻表と、撮影に便利なダイヤグラフを本にしたのだけにして、後は予約を入れて、台中を離れる際に購入する事にしました。

今夜のホテルは、駅近くですが、雨も降ってきましたし、もう夜です。駅前のタクシーに乗って、前回の事のないように、何度も運転手と確認して、向かいました。

そして、今夜の夕食は、勿論、台中の夜市です。何ヶ所かあるので、ホテルのフロントで、1番近い夜市『一中街』を選んでもらって、出かけました。

明日は、ローカル線の集集線と、彰化扇形の機関区の見学予定です。 Part11へ続く

台湾鉄道全線乗車の旅 Part9 高雄→花蓮

第7日目 5月26日

① 技撃館7:12-(MTR)→7:22大寮
② 大寮7:28-(MTR)→7:46美麗島
③ 美麗島7:52-(MTR)→8:08小港
④ 小港8:40-(MTR)→8:42高雄國際機場
⑤ 高雄國際機場9:16-(MTR)→9:36高雄車站
⑥ 高雄車站9:52-(MTR)→美麗島9:54
⑦ 美麗島10:04-(MTR)→10:12技撃館
⑧ 技撃館10:50-(MTR)→10:58美麗島
⑨ 美麗島11:10-(MTR)→11:22左營
⑩ 左營12:00-(台湾高鐡434)→14:00台北
⑪ 台北14:30-(台鐡自強號『太魯閣號』1063)→16:45花蓮

今日は、台湾新幹線太魯閣號に初乗車です。切符は、20日台北駅で、すでに買い求めていましたので、乗車までの間は、昨日に全線乗車できなかったMTRと、保存されている高雄旧駅舎見学です。

早起きして、シャワー後、荷物をホテルに預けて、まずは、橘線の終点大寮駅を目指しました。終点手前で、地上に出ると、車庫がありました。それからは、高架線を走り、大寮駅到着です。駅前を見渡しましたが、まだ開発中のようで、遠方に町並みが見える程度です。

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台湾鉄路全線乗車の旅 Part8 高雄地鉄

第6日目 5月25日

嘉義16:10-(区間車3165)→18:03高雄

 台湾鐡路全線乗車の旅も、中盤6日目の朝をむかえた。昨日は、フル稼働だったので、老体を休めなければ、この蒸し暑さには、身がもちません。台湾は、温泉大国でもあります。丁度、バスで、約1時間ほどに、台湾屈指の珍しい泥温泉の、関子嶺温泉がある。平渓線で、CK124を撮影した時に、知り合った若い日本人夫婦も薦めていた。バスターミナルもホテルから、徒歩5分となれば、行ってみるしかない。

ただ、台湾の路線バスの運転は、日本ではお目にかからないほど、すごい。急カーブをもろともせずにタイヤを鳴らしながら、突っ走る。北台湾で経験済みです。ここもそうなんだろうと、覚悟して乗車しましたら、昨日の田野列車に、毛が生えたような、うすのろ走行です。これは、寝るしかないと、運転手に下車駅を言って、揺れるがままに任せました。

車内に響きわたる運転手からの、アナウンスで起こされました。あたりの景色は、市内地から山の中です。川を挟んで、古びた温泉旅館が並んでいます。先まで行くと、さまざまな浴場を完備した、近代的なスパ温泉があるのですが、手短にバス停前の温泉旅館に入ったのが、間違いでした。

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台湾鉄路全線乗車の旅 Part7 渓湖糖廠

第5日目 5月24日 その3

阿里山鉄道嘉義車庫を出た私たちは、快速道路1号線から19号線に入り、戦前、台湾を南北に分けた濁水渓に架かる 西螺大へと向かいました。

約1時間で、西螺大橋に着きました。しかし、朝からのバイク相乗りは、初体験もあって、かなり疲れてきました。おまけに、この暑さです。意識が、ぼ~として、走行中でも、眠気が襲ってきます。危険と思い、ここで、しばしの休憩をお願いしました。 続きを読む

台湾鉄路全線乗車の旅 Part 6 阿里山鉄路嘉義車庫

第5日目 5月24日 その2

嘉義市内戻ると、彼は行きつけの庶民食堂に連れて行ってくれました。地元人でないと、こういったところへは、行けません。食事後、顔を洗いたいと、近くの勤め先の、阿里山鉄道嘉義車庫へ向かいました。
日曜日ですので、門は閉まっていましたが、彼は、ポケットからコードレスキーを取り出して、開けて入っていきました。予定には、なかった車庫見学が、実現しました。


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台湾鉄路全線乗車の旅 Part5  烏樹林糖廠

続編を投稿するのを、サボってました。今度は、中国本土の鉄道乗車の旅を楽しんでいたからです。何度も乗っていますが、今回も出会いや、発見がありました。詳細については、台湾鉄路の旅が、終わってから、載せますので、よろしくお願いします。

第5日目 5月24日 その1
阿里山鉄路乗車で、出会ったDLの運転手は、約束の朝8時に、愛車にまたがり、ホテルに迎えに来てくれました。ヘルメットを、かぶっての、初めてのバイク相乗りです。走行中に落ちないかと、心配・緊張の連続でした。日曜日とあって、走行する車が少ないので、50~70km/hで、快走します。日本では、真夏と思える日差しを浴びています。生暖かい風を受けての走行ですが、暑さは、やわらぎました。

バイクの多い台湾です。国道を見ますと、バイク専用の車線があります。一路、台湾鉄路(略;台鉄)沿いの快速道路1号線を南下、烏樹林を目指しました。途中で、台鉄後壁駅に立ち寄りました。次回のために、駅前のバス発車時刻を見ておこうと、探してみましたが、案の定、バス停すら、見つけられません。彼が送ってくれなかったと思うと、感謝、感謝です。

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台湾鉄路全線乗車の旅 Part4 阿里山森林鉄路Ⅱ

第4日目 5月23日

① 沼平4:40→4:55祝山
② 祝山5:50→6:05沼平
③ 阿里山12:00→14:26トンネル
④ 樟脳寮15:05→16:09嘉義

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台湾鉄道全線乗車の旅 Part3 阿里山森林鉄路

祝、写真展開催!
ぶんしゅうは、何もお手使いできずで、もうしわけありません。
台湾鉄道全線乗車の旅日記を続けて、掲載させていただきます。

第3日目 5月22日

① 台北8:30-(自強1009)→11:44嘉義
② 嘉義13:25(阿里山森林鉄路)→17:32阿里山

今日は、ホテルで、朝食のサンドイッチとコーヒーを受け取れました。MTR車内の飲食は、厳禁罰金です。自強号の指定席券は、旅行社から受け取っています。ゆっくりと、台北駅ベンチで食べながら、列車を待ちました。嘉義までは、3時間余りの乗車です。席は、通路側でしたが、カメラを持っていると分ると、窓側席のおばさんが、換わってくださいました。今日も親切を受けての、スタートです。 続きを読む

台湾全線乗車の旅 Part2 CK124平渓線を走る

5月21日

①台北7:30-(自強2031)→08:08瑞芳8:44(区間3209)→9:24菁桐
②菁桐9:32(区間3212)→9:56大華
 
 6:40、いよいよ平渓線へ向けての出発です。ホテルは、朝食付きでしたが、何と開始は、8時からと信じられません。安いホテルは、これだから困ります。朝食は断り、セブンイレブンでサンドイッチを買いました。

MTRで西門駅から、1つ目の台北車駅で下車、地下コンコースの台湾鉄路切符発売所で、自強号の指定席券を購入しました。わずか38分の乗車ですが、区間列車だと、1時間は、かかってしまいます。また、早朝は、直通も極めて少なく、乗り継ぎは、もっと時間がかかります。
瑞芳駅で下車、約30分の乗継時間を利用して、駅前の市場を覗いてみました。海に近いので、海産物は豊富です。新鮮な野菜も並んでいます。普段から、料理好きですので、こうやって地元の食材を見るのは、大いに興味があります。CK124の牽引する列車時刻は、分っていましたので、あらかじめ撮影に便利な、ダイヤグラムも準備しました。


平渓線は、1921年台陽鉱業の炭鉱専用線として、侯硐~菁桐間15.4kmが、開業しました。三貂嶺~侯硐間は、東部幹線の宜蘭線と同じ路線を走りますので、日本と線区名の設定が、異なっています。また、平渓線の一日乗車券は、瑞芳からとなっているところも、異なっています。

平渓線は、前回乗車しています。全線走行ビデオも撮影してありましたので、何度も見なおしました。撮影地は、大体決めましたが、2年間で変わっているかも知れません。CK124が走行する前に、再度確認をすることにしました。
瑞芳駅には、日本車両製のDRC1000型3両編成が、入線してきました。台湾の非電化ローカル線には、このDCが使用されています。
最終的には、やはり無難に、代表的な大華~十分間の、吊橋をバックにした鉄橋付近を撮影地に決めました。ロケハン列車から見ると、既に地元ファンが、来ています。

終点の菁桐駅からバックして、大華駅で下車。ここからは、線路上を歩かないと、撮影地には行けません。列車ダイヤを再度確認して、徒歩中に走行しないのを確認してから、向かいました。駅間は、2.9キロですが、上り勾配です。駅間にある唯一のトンネルまで行くと、ご夫婦らしき若者が、いました。『ニイハオ』と、声をかけてみますと、日本語で返事がきます。こんな所で、日本の鉄ちゃんに会うとは、びっくりです。

どうして、こんな所にいるのかと聞くと、たまたま近くにある、有名な滝を見学に来たら、SLが走るというので、撮影するために、ここで待っていると言います。とてもいい写真が、撮れる場所ではありませんので、一緒にトンネルを抜けての撮影地を、勧めました。
先が見えている、それほど、長いトンネルではありません。トンネルを抜け、吊橋を渡って、撮影地に着きました。3人の台湾人の鉄道ファンが、三脚を立てて、準備していました。

やはり、台湾にも熱心な鉄道ファンは、いるのですね。彼らも、3人もの日本人が来たので、びっくりしていました。6人で、いろいろと話をして、CK124が来る時間を待ちました。

10:35、山間にドラフトが響き渡り、CK124が3両の客車を牽引して、やってきました。そして、最後部には、DHL107が後部補機として、連結されています。平渓線は、急勾配とトンネルが多いので、新鮮な空気を入れるための対応策だそうです。日本人ご夫婦の奥さんには、ビデオ撮影をお願いしました。

折り返しを、追いかけたいのですが、列車がありません。次の撮影は、十分駅付近と決め手、駅前食堂で、一緒に昼食をとりました。

聞けば、同じ職場に勤めていたが、辞めて、10泊11日の台湾旅行をしている。2度目の台湾で、前回は、1月に温泉旅行を楽しんだとの事ですので、情報を仕入れました。食事最中に、十分駅付近での撮影としました。


お2人と別れてからは、十分駅の裏山にある台糖媒礦博物館(旧平渓媒礦)を、目指しました。しかし、急坂を30分歩いても、たどり着けません。蒸し暑さで、とうとうリタイアせざるを得ないと、思った時に、1台の乗用車が止まってくれました。
開かれた窓から、『どこまで行かれますか?』と、日本語で尋ねられました。台糖媒礦博物館と答えると、『丁度、そこへ行くので、乗っていきなさい』と、ありがたいお言葉をいただきました。本当に助かりました。

運転しておられたのは、台糖媒礦博物館職員で、もう1人は、日本に留学して、台湾の会社に日本語通訳として、勤務していたが、先日辞めたので、旅行をしている若い台湾人でした。彼は、台糖媒礦博物館へ行くのは、遠いので、駅から電話をして、迎えに来てもらったのです。もし、行かれる方がおられましたら、電話をして送迎車を呼ぶ事をお勧めします。この道中は、きつ過ぎます。

日本語通訳付きとなると、おおいに助かります。館長が出てきて、博物館の案内をしてくれます。通訳は、彼がしてくれました。炭鉱廃止後に、当時を再現したDVDがあるというので、見せてもらいましたが、途中で停電しました。お詫びといって、冷たいジュースのサービスと、館長自らが、盛況だった当時の話をいただきました。

雷が鳴り出し、空が黒く鳴り出しましたので、炭鉱跡を見ながら、急いでの下山です。十分駅に着くと、激しい雷雨になりました。十分駅近くの古い商店・食堂街と、列車のマッチングが良かったのですが、丁度いい頃には、列車が来ません。

結局この日は、撮影を諦めて、台北へと彼と一緒に、話をしながら帰りました。瑞芳駅にて、台湾では初めての評判の駅弁を買い、車内で食しました。今日も、やさしい台湾人と、出会えた1日でした。 Part3へ続く

台湾鉄路全線乗車の旅 Part1 旅立ち

6月の写真展への出展作品の選考が終わると、またどこかへと、行きたくなりました。気候が、丁度良い韓国鉄路か、2年ぶりの台湾鉄路にするか、迷っていました。どちらも、グルメも満載で、甲乙つけがたいと、ホームページを見ていたら、台湾鉄路の平渓線に、1年に2回しか走らないC124が、5月21日に走行するとの記事を、見つけました。プラチナチケットです。これは、乗ってみたいと、申込締切後でしたが、試しに、インターネットで申し込みをすると、キャンセルが出たのか、OKの返事が出ました。ラッキーです。これで、目的地は決まりました。出発まで、もう数日しかありません。阿里山森林鉄道にも行ってみたいので、航空券、鉄路切符とホテルの手配も、インターネット予約しました。

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2009年青春18きっぷの旅 Ⅳ-Ⅴ Part3 伊予電

① 宇和島6:17(626D)→8:36伊予市 キハ185-3103+キハ185-3106
伊予市駅で下車後、いつものように駅前の朝市場で、食い物を物色後に隣接する伊予電郡中港駅に着きました。駅は、それほど古くはありませんが、掲示板は、ご覧のようにレトロを残しています。   

運賃表を見ると、全線乗車するには、結構な運賃です。市内線では、1日400円全線乗車券(3月末までは、300円)が発行されていますが、残念ながら、郊外線には、1日乗車券の設定は、ありません。終点まで600円の切符を購入しました。 続きを読む

2009年青春18きっぷの旅Ⅳ-Ⅴ Part2 予土線

初めて乗車した予土線の印象は、忘れられません。山の多い日本では、近くの保津峡をはじめとして、山の渓谷に沿って、蛇行しながら走る路線は、たくさんありますが、いずれも狭い。一方、四万十川は、渓谷でありながら、広くてゆったりと、流れているように感じられました。
その感じを、ファインダーから見たいと、第1回目に乗車した時に、ロケハンしておいた撮影地を訪れました。

4月3日、宇和島駅前でレンタカーを借り、予土線沿いの道路を走りました。北宇和島駅~務田間6.3キロが、最初の撮影地です。車窓からは、最高30‰もある勾配の連続を走る様子は、圧巻でした。今回は、山桜も満開です。

しかし、撮影地に行き着くまでには、難行しました。道路との交差がなく、線路へ上がる土手は、急坂すぎて老力では、登れません。それでも、空き地を見つけて車を止め、滑りながらも、よじ登りました。若い頃なら、何でもなかったでしょうが、足腰が弱ってくると、撮影地に行くにも、時間と苦労が必要となります。列車3本の撮影を予定していましたが、1本は、足が進まず、撮影目的地に着けずで、撮り逃がしてしまいました。

次の撮影地は、四万十川の支流の吉野川沿いを、並行して走る真土駅~江川崎駅間です。トロッコ列車を狙いました。1日1本の列車です。撮り逃がすわけには、いけません。時間がありましたので、前もって撮影場所を確認しました。そして、通過時間を読むと、何回は、追い越しての撮影が可能と、分かりました。山間の道路ですが、通過車両も殆どなく、列車が駅に止まる時間中に高速移動で、シャッターチャンスを掴みました。今回の撮影時は、途中から曇りだし、雲が厚くなってきました。日光が当たらないので、折角の山桜や新緑が、ぼやけてきて、ファインダー内から見る、写真の奥行きが、消えてしまいましたので、山間での撮影を中止して、夕焼けの下灘に向かいました。

3回目の撮影時は、それから6日後の4月9日となりましたので、山桜は、散りだし、葉桜模様でした。春霞ながら、晴天に恵まれての撮影ができましたが、絶好の撮影場所なのに、山間での撮影に適したわずかな時間には、列車の運行がなく、残念な思いをしました。自然の中での鉄道撮影は、何度撮っても難しいものです。SL時代は、温度と風に、大きく左右されました。驀進するSLの煙の出具合が、違ったからです。

煙がなくなったとは言え、同じ場所で撮っても、季節、時間、天候、特に撮影条件に不可欠なライティングは、自然任せです。シャッターチャンスや、撮影角度は、その人のセンスとなって、味付けとなりますが、センス不足の小生には、運しか良い写真を撮れる要素は、ありません。運を掴むには、1回や2回の挑戦では、とても無理な話です。下灘と、同様に来春のリベンジを誓いました。 Part3 へ続く

2009年青春18きっぷの旅Ⅳ-Ⅴ Part1 祝時刻表1000号&下灘

祝時刻表1000号!
今日朝のTVを見ていると、4月20日発行の時刻表は、発行されて84年、1000号になったと、特集をしていました。見られておられない方のために、知られていないエピソードとして、

① 間違えが、あってはならない書籍なので、校正が大変ですが、未だ、間違えはない。
② 時刻情報は、増える一方だが、重さは、変わっていない。これは、第3種郵便としての認可範囲の1kgを超えないためです。
③ また、超えないための苦労として、紙の厚みを薄くしている。
④ そして、紙を薄くすると、透けるといった新たな問題が生じる。このために、両面印刷の際に、表裏の印刷をダブらせて揃える事で、見えにくくなるのを、防止する対策をした。お手元にある時刻表を、透かせて見てください。確かに、外枠が、裏表とも揃っています。
⑤ 表紙のデザインは、日本の鉄道を続けているが、ただ、ソウルオリンピックの1回のみ韓国の鉄道を題材とした。

今では、インターネットで検索する事が、多くなったので、発行部数も最盛期の250万部から15万部へと減少した等々、以上の事を放映していました。 私も。以前は毎月買っていた時もありましたが、会社でも買っているのと、だんだんと高くなったので、今では、3月の時刻改正と、青春18きっぷ利用時しか、買うことがなくなりました。 しかし、旅に出る際には、パソコン、デジタルカメラと同等の重さになる時刻表は、ずしりと重く、老体にはこたえます。

夕陽が見える海に、最も近い駅の下灘駅から見る夕陽

夕陽が見える海に、最も近い駅の下灘駅から見る夕陽

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2009年青春18きっぷの旅Ⅲ Part7 伊野→帰宅

 翌朝、お世話になったお礼を言って、伊野駅に向かいました。高知駅で、一旦降りて、まだ未乗車の『とでん』の桟橋線乗車と、撮影です。

 帰宅までの行程です。今日も各種9列車を乗り継ぎます。
① 伊野9:24(736D)→9:47高知 キハ1020+キハ1016
② 高知13:21(5836D)→13:40後免 キハ9640-4
③ 後免14:02(248D)→16:31阿波池田
キハ32-20+キハ32-18+キハ3217
④ 阿波池田16:34(4252D)→17:18琴平 キハ32-19
⑤ 琴平17:25(1274M 快速サンポート)→17:57坂出
クモハ121-12+クハ120-12
⑥ 坂出18:24(315M 快速マリンライナー54号)→19:03岡山
⑦ 岡山19:16(1332M)→20:41姫路 115系6両編成
⑧ 姫路20:57(3316M新快速)→22:17高槻 223系12両編成
⑨ 高槻22:20→22:31長岡京 321系
伊野駅   高知駅

伊野駅 土佐くろしお鉄道車両  高知運転所

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青春18きっぷの旅Ⅲ Part6 土讃線2の1

久礼大正町市場

友人が案内を、かってでてくれた土曜日になりました。朝食後、彼の愛車で、土佐の鰹1本釣りで有名な『久礼』に、立ち寄りました。お互い酒が好きなので、まずは、今夜のおかず探しから、始めます。

大魚と航海の安全を願ったであろう、久礼八幡宮近くの地元大正町市場に入りますと、鰹が並べられていました。まだ、初鰹の時期ですので、高い。横に並べられた天然ブリと同じ大きさですが、1本の値段は、ブリが7,000円超なのに、鰹はそれ以上の値札が、付いています。
最盛期になりますと、一挙に下がって1本1,000円前後になります。今日は、ブリの美味しそうな所やら、数々をゲットして、今夜のアテを用意しました。

影野駅、仁井田駅

影野駅、仁井田駅

影野駅通過 南風16号

影野駅通過 南風16号

 最初の撮影地は、影野駅構内です。久礼からの道路は、いろは坂の連続です。鉄道が、25‰の上り勾配とトンネルの連続だったのが、分かります。

駅舎が一風変わった造りをしています。ホームの屋根も変わっています。駅正面には、坪庭もあります。

かって、影野駅から四万十川を渡って、森ケ内まで森林軌道が走っていました。明治43年に全線が開通し、昭和26年頃まで運行されたとの記事があります。最初は、人馬トロッコ軌道でしたが、内燃機関車を使用しておりますので、ご長老先輩は、行かれたご記憶が、あろうかと思います。当時は、いかがだったのでしょうか?思い出してください。

影野駅では、痕跡を見る事はできませんでしたが、伐採した材木の置き場所としたであろう用地は、今でも十分に残っています。

仁井田駅停車 4752D  キハ1015号車

仁井田駅停車 4752D 高知行き キハ1015

仁井田駅発車 4743D キハ1039号車

仁井田駅発車 4743D 窪川行き キハ1039号車

仁井田駅通過 南風20号

仁井田駅通過 南風20号

影野駅からは、窪川方面へと走り、高知県では、最もお米が美味しいと言われている仁井田米の産地仁井田駅構内での撮影をしました。

列車待ちの間、近くのドライブインで、友人お薦めの、ご当地名物の『鍋やきラーメン』を、初めて食しました。煮込んでものびないように硬めの麺で、さぬきうどん同様にコシがありました。

この後は、行く間に見つけた土佐新荘駅~安和駅間で、太平洋をバックに撮りましたが、天候がすぐれずで、青い海とはならず、どんよりとした写真になってしまいました。

他にも、車窓から見た好撮影地は、何ヶ所かあったのですが、この天気では、いずれも期待する結果はでないと諦めて、伊野まで戻り、枝川駅~朝倉駅間での近場の撮影に切り替えました。こちらは、丁度満開となった桜並木を横に、まあまあの撮影ができました。

土佐新荘駅~安和駅 4751D 窪川行き

土佐新荘駅~安和駅 4751D 窪川行き

朝倉駅~枝川駅 南風11号 中村行き

朝倉駅~枝川駅 南風11号 中村行き

同じく 759D 須崎行き

同じく 759D 須崎行き

仁淀川のトラス橋を渡る列車も撮影をしましたが、まだ桜が5~7分咲きで、思ったほどの写真にはなりませんでした。
撮影後は、仁淀川鉄橋を渡る列車が、眺められるという友人お薦めの『かんぽの宿』の温泉につかって、疲れを取りました。
明日は、いよいよ帰京の日です。4日間お世話になった友人と、今回の青春18きっぷの旅の、最後の夜の宴を楽しみました。 Part 7 へ続く

2009年青春18きっぷの旅Ⅲ Part5 土佐くろしお鉄道

友人から、せっかく高知に来たのだから、是非とも土佐くろしお鉄道に乗って、夕陽の車窓を楽しむように、お勧めがありましたので、復路を夕陽時刻に合わせて、初乗車としました。
土佐くろしお鉄道 安佐線

土佐くろしお鉄道 安佐線

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2009年青春18きっぷの旅Ⅲ Part4 とでん

初めて、伊野駅に降り立ち、直ぐに隣接する土佐電の電停に、向かいました。高知には、仕事を含めて何回か来ています。『とでん』は、見ていますが、乗車するのは、初めてです。

とでん いの駅 毎月1日だけだが、100円は安い!

とでん いの駅 毎月1日だけだが、100円は安い!

とでん 路線図

とでん 路線図

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2009年青春18きっぷの旅Ⅲ Part3 宇和島→伊野

祈りが、叶ったようで、快晴の朝を迎えました。今日は、車窓が評判の 『しまんとグリーンライン予土線』の初乗車です。8時には、駅に行き、発着光景を撮りました。
早朝の宇和島駅 1番線は、さっき到着した宇和島1号、2番線は松山行き4632D

早朝の宇和島駅 1番線は、さっき到着した宇和島1号、2番線は松山行き4632D

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2009年青春18きっぷの旅Ⅲ Part2 松山→宇和島

今回の青春18きっぷの使用は、松山→宇和島からと思っていましたが、この区間の運賃は、2,300円に達しない1,750円なので、普通乗車券を購入しました。

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