前回はマン鉄(マンホールと鉄道)について紹介させていただいたが、結構な数のコメントをいただいたので、早速続編を投稿させていただきます。
現在、全国にはおよそ1500万枚のマンホール蓋が設置されているそうです。
これらの中には、幾何学模様だけのものや、自治体の市町村の章が入っているもの、
さらにキャラクターやイラストなどの図柄が入ったもの、そしてそれらをカラー化したものといろいろな種類があります。
小生が住んでいる大阪府の中で、吹田市は交通の要衝として発展してきた「鉄道のまち吹田」として市のPRをしています。それをイメージして市内の鉄道駅にデザインマンホールを設置するプロジェクトを展開しています。
市内には、北大阪急行、大阪メトロ御堂筋線、阪急千里線、JR京都線、JRおおさか東線、大阪モノレール、そしてJR貨物の7社6線の鉄道が通っています。
また、これらの路線に加え、以前は「東洋一」と言われていた、吹田操車場があり、現在もJR貨物に引き継がれています。また、旧国鉄吹田工場もJR西日本に引き継がれています。
市としてはこれを下水道のPRに使用するため、各鉄道会社とコラボしマンホール蓋を設置しているわけです。
それでは、吹田市で設置されているマンホールを見に行って見ましょう。調べたところ、下記の駅付近に設置されていることが分かりました。
( )内は設置された順番を示す。予算の関係か、毎年少しずつ増えていますが、第6弾で市内にある駅については完了です。
・(第1弾)
大阪メトロ 江坂駅、北大阪急行 桃山台駅、大阪モノレール 万博記念公園駅
・(第2弾)
JR京都線 吹田駅、阪急千里線 吹田駅、山田駅、北千里
・(第3弾)
JR貨物 吹田貨物ターミナル駅
・(第4弾)
阪急千里線 南千里駅、関大前駅
・(第5弾)
阪急千里線 千里山駅、JR京都線 岸辺駅、JRおおさか東線 南吹田駅
・(第6弾)
大阪モノレール 山田駅、万博公園東口駅
なお、この第6弾は10月に設置されたようで、小生はこの原稿を書いている際に改めてHPを見て追加された事を知りました。(-_-;) なので写真もこれから・・・です。
では、一度に全部は長くなるので、今回は第1弾を。
(1)大阪メトロ 江坂駅(カラー、下水道用蓋)
すでに設置されてから時間が経過しており、マンホールの状態はあまり良い
とは言えないような退色が進んでいました。
御堂筋線の最新30000系車両と、キャラクターは吹田市のマスコット、「すいたん」です。吹田のローマ字、Suitaと、好ましいという英語のSuitableを掛け合わせて、「スイタブルシティ」という造語で市の価値を打ち出しています。そのために、市のキャラクターも動員して、鉄道会社にも写真撮影協力を依頼して撮影しているようです。
ちなみに、御堂筋線の駅で、江坂駅だけが所在地が吹田市になります。
(2)北大阪急行 桃山台駅
図柄は、北大阪急行の最新車両9000系(polestarⅡ)と運転台から身を乗り出した「すいたん」です。(おそらく桃山台車庫で撮影)
こんな写真は鉄道会社の協力なしでは撮影出来ませんね。
北大阪急行の駅で、桃山台だけが所在地が吹田市です。手前の緑地公園駅、終点の千里中央は所在地が豊中市となっています。大阪市の北側のこの一帯は、豊中市、箕面市、茨木市、吹田市の境界が複雑になっている地域です。
(3)大阪モノレール 万博記念公園駅
図柄は、大阪モノレールの主力車両、1000系(左)、2000系(右)と、レールの中央に「すいたん」がいます。これは、駅の西側に隣接する車庫で撮ったものでしょう。
「すいたん」が立っているので床もしくは地面が比較的低いところにあることから分かりますね。
ということで、第1弾で3つの鉄道から1駅ずつ登場させていますが、実は吹田市がこのプロジェクトの第1弾で発行しているマンホールカードは図柄は残念ながら「ガンバ大阪」です。本拠地のパナソニックスタジアムが大阪モノレールの万博公園前付近にありますからね。まあ、鉄道ファンよりは明らかにサッカーファンの方が多いし、メジャーですからこれは
仕方ないでしょう。(-_-;)
吹田市のマンホールカードです。
(表側) (裏側)
吹田市の地図に、駅の所在地をマーキングしたものを作ってみました。
こうして見ると、確かに市内に万遍なく駅がありますね。
吹田市の下水道デザイン蓋プロジェクトについて、詳しく知りたい方は下記のアドレスを参照ください。
https://www.city.suita.osaka.jp/kurashi/1018541/1018544/1003117.html#group1
次回は、第2弾設置分からお届けします。
ほーっ、吹田は聖地ですか。マンホール蓋に車両のリアルな写真が出ているのですね。以前私は吹田に住んでいたのですが、全く知りませんでした。もっとも住んでいたのは20年以上前で、吹田と言っても端っこで最寄り駅はJRの千里丘、モノレールの宇野辺とどちらも吹田市ではないのでなじみがなかったのでしょう。
大津の86さま、コメントありがとうございます。
確かに、JRの千里丘はわずかに摂津市ですし、宇野辺は微妙に茨木市で、どちらも吹田市ではありませんね(惜しい!)。この辺りは市町村の区切りが複雑になっている地域ですね。
このプロジェクトのマンホールは数年前から設置が始まったようで、知ってからは自宅の高槻から近いこともあり、出かけた時に寄り道して探していきました。
まだ第6弾は写真を撮れていないので、新春にモノレールに乗ってコンプリートしたいと思います。
やまちゃん77様
吹田に住んでいますが、寡聞にして全く知りませんでした。少しは地面も見て歩くようにしてみたいと思います。車にはねられないように。
ブギウギさん、コメントありがとうございます。
最近はテレビ番組などでマンホール蓋の写真収集が趣味としてようやく認知され始めたので、この趣味も多少は理解されて来たとは思いますが、まだまだ少数派です。この趣味をする人たちをマンホーラーと呼び、毎年どこかでマンホール・サミットというのが開催されます。今年は埼玉県の所沢市で行われ、ガンダムのマンホールカードが配布されたため、1万人以上を動員したようで1時間半ほどかかりました。また、合わせてマンホーラーバッジ(会員章のような感じ)ももらいました。(^^;
マンホーラーの間でも、「撮影時の事故に注意」という事が呼びかけられていて、ついつい写真を撮るのに夢中になってクルマと接触したり、歩道では歩行者や自転車とぶつかったりと、危険な面もあるので、周りを見回して迷惑にならないように撮影しております。
鉄道ファンも一部の人が周りの迷惑を考えないで、無理・無茶な撮影している人がいますが、マンホールは動かないので、慌てることは無いですね。
写真はマンホールサミットでもらったマンホーラーバッジ。これを付けて写真を撮っていれば本気印。
吹田は千里のニュータウンを核として戦後に大発展しましたが、今歴史アーカイブつくりに随分力を入れて、アサヒビールや国鉄工場とか、各路線別の鉄道の沿線史とかに、古い写真なども探して「北摂アーカイブス」の一翼を担っています。
https://hokusetsu-archives.jp/cms/
野口昭雄さんの個人所有の写真が今後どのように活かされていくのかとか、今進行形で動いて頑張っている自治体なので、マンホールの話題から、少し外れましたが、鉄道を軸とした歴史の話が好きなのでコメントしました。
定年リタイア後もいろんな形で社会と関わっているのがこれからの我々の使命だと思いますが、やはり興味のあるテーマを追い掛け、それが何か地域にとり資源や役に立つ活動に繋がれば、個の動きも面や軸になっていくのではないかと思います。元気で今年も一年をスタートされて、いろんな発表や投稿をなさって行かれることを、期待しております。79年同学年より
K.H.生さま、コメントありがとうございます。
最近は出版物でも、各地域のアーカイブ本が結構発行されていて、高槻市も今年市制80周年となるのを記念して
地元の出版社から写真集が発行されるようです。懐かしい地上駅時代の高槻駅の写真などもあるようですが、
10000円という価格はちょっと手が出ないかなあ・・・という所です。
白黒の写真でも現物を見たことがある人にとってはカラーでの記憶がよみがえりますね。
これからも貴重な写真を腐らさずに世に送り出してやって下さい。
やまちゃん77様
カードに印刷されたマンホールを捜しまわるのも楽しそうですね。
カラーのマンホールは綺麗です。カラーといえば、最近はポケモンのマンホールもありますね。奈良ですと、法隆寺エリアにありますよ。
奈良の駅名研究家さま、コメントありがとうございます。ポケモンの蓋を集める人も結構いますね。
ゲームのポケモンGOをやっている方にも多いようです。ゲーム機片手に蓋の写真を撮られる方に時々会いますので・・・
マンホール収集家の中でも、あれは通常のマンホールとは分けて考えている人が多いようです。
自治体などの公的なところが設置しているのではなく、民間が設置しているからです。
ただし、自治体などの関連部署には申請もしくは届け出あるいはコラボなどの手法で設置しているようですね。
ちなみにご指摘のありました、奈良のポケモン蓋はコンプリートしました。
法隆寺観光がメインか、ポケ蓋がメインか分かりませんでしたが・・・・(-_-;)
最近は、どこかに行くのも大変なことになっていて、鉄道、お城、マンホール(ポケ蓋含む)・・・近くにあるものをできるだけ取り込みながら旅程をつくるのが大変。
限られた時間で回るための下調べでいろいろな知識が増えるので、これは続けたいと思っています。