「デジ青」読者の皆様、新しい年もお健やかにお迎えのことと思います。正月早々、地震・事故で、気も滅入りますが、今年も、外へ出て大いに写し、昔話もたっぷりして投稿に励みます。今年も、 事始めは 阪堺線としました。正月に必ず阪堺線に行かれていた沖中忠順さんの思いを引き継ぎ、初めて阪堺線に行ったのが2010年で、路面電車を見直す契機ともなりました。以来、ほとんどの正月に、阪堺線を訪れるようになりましたが、少しずつ変化していく初詣風景や車両に、時代の推移を感じました。
▲明るいうちは、住吉、大和川、浜寺で撮り、暮れて来ると、いちばん手軽なブルーモーメントスポットの「松虫」へ寄ってみた。あべのハルカスをバックに、停留場の佇まいと堺トラムの組み合わせとした。
▲恵美須町から阪堺線に乗って住吉へ。例によって、初詣客と阪堺電車の取り合わせからスタートする。南海住吉駅を降りた人波が道路を埋め尽くして、住吉大社へ向かう光景は今も変わらないが、密集度は、昔に較べるとそれほどでもない。昔は、望遠レンズを通して同じ構図で見ると、電車の下半分は完全に隠れるほどの密集ぶりだが、今はスカスカの状態で、電車の一部が見えるようになった。▲現役最古のモ161形も、初詣時は、一両だけの稼働にとどまり、それもすぐ車庫に引っ込んでしまうなど、じわりと世代交代が近づいているような感じた。▲住吉大社から鳥居の向こうを行く広告電車。近年は、晴れ着を着た人物は、皆無の状態で、昨日はついに見ることができなかった。
▲大阪市と堺市を分ける大和川の鉄橋を渡る。「大和川」のホームから見ると、やや弓なりになった軌道と、独特の架線柱が見もの。
▲車内後部から、数キロ先まで一直線の堺市内の併用軌道部分を、モノクロで狙ってみた。
▲専用軌道から併用軌道に変わるところに、「帝塚山四丁目」の停留場があって、古風な佇まいが気に入っている。真新しい堺トラム1101号とのコントラストを。
▲冒頭の「松虫」へ。南の踏切から、あべのハルカスを入れた超タテ構図で。日本一の高さも、また東京に奪われてしまった。
▲新型の堺トラムは、ブルーのラッピング広告車になったが、ド派手さはなく、好感の持てる塗装となった。
▲暮れゆく大阪の街を行く阪堺線。旧型車はついぞ撮影できなかったが、1月5日から1月末まで、昼間は毎日モ161形が数往復稼働すると告知されていて、また近々に行ってみたいものだ。