11月10日のホームカミングデイ並びに天野克正様を偲ぶ会に出席できなかったことをお詫び申し上げたい。この時期は写友5人で東北をまわっており、10日は雨の中を弘前市の城北公園に保存されているD51892に再会した。再会というのは今年1月29日に雪の中を同機保存の現地に駆け付けたが肝心の同機は青いビニールシートで覆われており泣く泣く諦めた因縁の機関車に2回目の対面をしたからである。この機関車は現役時代に撮影しておらず、駅からも2kmも離れた公園に保存されており、もう行くこともないと諦めていた。ところが、今回の東北旅行で弘前にも立ち寄ることになり、クモハ73106東ウラさんの巧みなハンドル捌きで難なく現地に到達して目的を果たすことができた。D51892は1944年4月日立製造、製番1830、1948年7月弘前、1968年4月東能代、1972年4月秋田へ配属され、1972年6月に廃車されている。奥羽本線、とりわけ弘前区での活躍が長く、地元中の地元に保存されて同機も満足のことと思う。
2013.11.10 弘前駅北方約2kmにある城北公園保存のD51892▼
今年1月29日のビニールシートを被った同機の姿▼
東北一周を全て一人で運転したクモハ73106東ウラさんに同機の現役時代の写真があるかどうか調べてもらったら沢山出てきたのでその一部を紹介する。
1969.3.31東能代のターンテーブル脇▼
1969.8.6秋田界隈のとある場所▼
1969.8.6追分~大久保間▼
1970.3.5 これも奥羽本線のとある駅であるが駅名がわかればご教示願いたい▼
ところで蒸気機関車がビニールシートに覆われた姿は始めて見たが、お城が補修工事なのか工事用シートで覆われて見学を諦めたことが2度ある。日本には昔ながらの天守が12残っているが、そのうち彦根城と備中松山城がそれでこれも泣く泣く諦めた。弘前城も小さな櫓風の天守が残る城で特に5月の桜の頃に訪れるのがよいと言われている。ビニールD51892訪問の前に撮影した雪晴れの弘前城。▼
準特急様
保存蒸機の取材は、現役時の取材とちがい、手間が大変と拝察します。
しかも、特定の機番なのでよほど注意深く記録していないと読者も対応できません。かくいう私もDVDから特定の機番を探し出す気力が出てきません。C5711、C56108などのようにはっきり覚えているものは除いて。
ですから当該機関車の現役時代の勇姿を掲載できませんが、心から感動の涙に濡れながら声援を送っております。
今後とも連載をお願い致します。
ガンバレ!準特急!
米手作市様
励ましのお言葉頂戴致しまして涙が出るほど嬉しく思います。継続させていただきます。保存車両はインターネットで検索しますといくらでも出てきます。ただ現役時代の写真は末期の頃の姿が時々出てくる程度ですので出来るだけ紹介したいと思います。蒸機を知らない世代の人には興味がわかないかもしれませんし、蒸機を知る世代の人でも旅客用の機関車、例えばC55、C57、C59、C60、C61、C62などはそれぞれに思い出もおありでしょうが他の貨物用などはトップナンバーやラストナンバーなど特別の番号以外は記憶にないかもしれません。簡潔に発表させていただきます。
準特急様、
元気を出して継続していただけるそうで、ありがとうございます。
ただ、「貨物用などはトップナンバーやラストナンバーなど特別の番号以外は記憶にないかもしれない」の部分にはいささか異議を唱えます。奇人変人が列を作る我が同好会においては、この部分にきっと反発・抵抗する人が出てきます。
ご覧になっている会員諸氏におかれましては、この無礼な意見に対して異議を唱えて無名の機関車たちの現役時代写真を大量に発表していただきたい。そして準特急氏の鼻をあかしてやりたいと存じます。私も在庫を探してみます。