2014年 絶景の台湾鉄路、冬の旅 Part15 DR2700系を追う、花東線・花蓮

第7日目 1月14日 その2
① 知本10:40(自強號303)→12:09瑞穂

00_鉄道地図-1(圧縮)隣に座っていた若者は台東で降りられて特別個室は、私一人になりました。
汗びっしょりになっていたので濡れた服を脱いで、窓を開けて乾かします。
窓から顔を出しての車上からのロケハンを続けておりますが、乗車している自強號玉里までは無停車です。不覚にも途中で心地良くなってしまいました。
時折意識が飛んでいきます。

それでも頑張りながら菜の花畑を探しますが、特別席とはいえ運転台のある反対側が見えません。
6月電化を控えて路線も曲線を避けての新線に替わってしまっている区間もあり、花東線のパンフやネットで見ていた良いロケーションの場所は確認できません。 01-2
当初は台東~玉里のどこかで撮影しようと思っていましたが、仕方ありません。もう少し北上を続ける事にしました。 時刻表とにらめっこして、まずは瑞穂まで行く事にしました。
カレチさんからは、再び補票を買い求めます。

 

13-213-3 13-412:09、瑞穂で下車しました。 瑞穂站は電化開業に備えてホームは大改造中でした。
花蓮までの站の殆どがホーム部分を改造中で完成しますと、花東線は大きく変わっていくようです。01-6
光復まで行こうと切符購入後は、いつもの站前散歩です。 お腹も空いてきましたので、站前の7-Elevenで便當を仕入れました。
便當を買いますと、蛇腹になった紙手提げ袋に入れてくださいます。環境にもよく、持ち運びにぴったりです。どうして日本でも採用されないのでしょうか?

③ 瑞穂12:46(自強號221次)→13:03光復

ホームベンチで食べていますと、乗車する自強號221次DR3000系が入線してきました。 15 【 DR3000系 】 南迴線が開通した1989年に投入されました。性能的にはDR2900系と同様ながら座席定員等が変更なりましたので新たにDR3000系となりました。
1ユニットは、2M1Tで両端車は310HP、中間車は冷房用270HPを搭載、最高速度は110km/hです。日立製の81両が在籍しています。

13:03 1区間乗車で光復に到着しました。直ぐに普快車DR2700系花蓮方向から参りますので、場内に入る前の平交道で待ち受けます。 1613:15 DR2700系花蓮玉里行き普快車4678次がやってきました。

17 21光復站は日本統治時代の1913年11月20日に開業されましたが、当時の駅名は馬太鞍でした。1937年に上大和に改称され、1951年には今の光復に再改称されています。当時からの台糖花蓮光復廠が駅近くにあります。当時は糖業関係者で盛況だったと思われる站ですが今は閑散としていました。

21-1 01-5③ 光復13:32(自強號216次)→14:07玉里

今度は、車窓から両側を見ながらロケハンしていきましたが、菜の花畑の満開を気が付くことができません。
池上周辺は台湾でも有名な美味しいお米ができるブランド米の産地です。
水田前の田んぼは多いのですが、日本で見る菜の花畑とは違って背の低い菜の花しか見えません。まだ早いのかも・・・。

19▲ 14:07 富源で先行していたDR2700系普快車4678次を追い抜いて、DR2700系の集結する玉里に到着しました。入線を撮ってから今度は折り返しの乗車の乗り鉄旅が狙いです。

現在、中間車は1両が保存されていますが後は解体。両端の動力車は17両が現役と聞きますが、私が確認できたのは8両だけでした。
20▲ 退避線に留置されているのは、DR2707+27032718+27162714+2706の3編成です。

1801-4▲ 14:18 入線してきたのは、追い抜いた普快車4678次の2717+2721の編成でした。 25-1 25▲ 14:31 玉里站は、普快車區間車の始発站です。自強號はじめ全列車が停車する駅でもあります。 かつては重厚な木造駅舎だったそうですが、コンクリート製に改築されています。

④ 玉里14:43(普快車4675次)→16:55花蓮

 

30▲ DR2721の運転台です。マスコンとブレーキ位置は日本とは逆になっています。幅が狭そうですが、後ろスペースは乗務員用ドアもあってゆったりしています。

32▲ 我々にとっては特一の席は、運転席横ですが、今日はもう一人の乗務員が同乗されていて、3列目から後ろになりました。でも中央貫通ドアに立つのはOKです。

31▲ かつては光華號として110km/hの快速を遺憾なく発揮しました。優等列車としての回転クロスシートは当時をしのばせます。

26▲ 14:43 玉里を発車しました。三民・瑞穂・富源・大富と各駅停車で北上します。全区間で電柱が立ち架線も張られています。複線準備をしている区間もありました。

27▲ 15:34 光復を過ぎますと複線区間です。片側線を電化作業車が走行します。

28▲ 新たに掘削された複線の光復トンネル前でもモーターカー屋根からの架線チェックが目視で行われています。

34▲ 15:45 鳳林に到着。台南行きの自強號312次との交換です。鳳林站はホームだけでなく駅舎も建て替え工事中です。
花東線電化は単なる架線をはるだけではなく、軌道の直線化・軌道強化と一部は複線化、ホーム・駅舎も改造が全線にわたっています。完成時には、新製TEMU2000系普悠瑪號が最高速度140km/hで走行しての大幅なスピードアップが図られるようです。
23-1ここでも駅弁のホーム売りのおばちゃまがおられます。 写真をお願いして、1つ買わせていただきました。 23 22 33▲ 16:24 志學に到着。多くの旅行中の若者が待っています。南下する自強號228次と交換、北上する観光列車51次の追い越しを受けました。
3510分停車後の16:34に発車、後2站となった花蓮を目指します。 36▲ 16:55 普悠瑪號太魯閣號が見える花蓮站に入線しました。

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広いホームです。お隣にさっき追い抜いて行った観光列車が停車していました。
16:45、花蓮止まりですが、発車準備をしているようです。乗客も乗っておられます。
時刻表を見ますと、花蓮17:30発・樹林行きの同じ観光列車71次のダイヤがあります。ホームからの撮影には丁度良い距離ですので、撮っておく事にしました。

40▲ 牽引機はE406号機。1980~1982年に投入されたMG付きの客貨両用の米国GE製で、3758HPを搭載します。1号車は、35BCK10613(環島之星)。
BCKは、Business Car with Brake Van の略で、商務車として2+1の座席配置です。

41▲ 2号車は、35BCK601。3号車は、35BCK410705

42▲ 4号車は、35BCK10611。5号車は、35DC10506DCは、餐車 Dining car の略です。
これは乗ってみたいですね。

43▲ 切り離されている6号車は、35FPK10501。35FPK10500型は、莒光號用客車として44両が2000年より製造されています。FPKは、First class Passender with brake van の略です。7号車は、35FPK10521

44▲ 8号車は、35FPK10544。 9号車として電源車が付いていたかと思いますが、DLが切り離していったようです。南迴線・台東線は、MGの付いていないR100型牽引だったでしょうから花蓮以南は必要です。

45▲ 花蓮站の待合コンコースは広く大勢の利用客で一杯です。右下には、観光列車の切符売場もありました。当日でも買えるのかな?一度は乗車してみたいですね。

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▲ 花蓮站前広場には、ナロー時代に活躍した車両たちが静態保存されています。ここに展示されていて動態復元された蒸気機関車やDC、寝台客車も以前はあったのですが、今はどこに行ってしまったのでしょうか? 隣接する観光協会にいって聞いてみましたが、分かりません。明日、街角散歩をしますので調べてみる事にしました。

今日は1人先行でのチェックインでしたが、站からも見えている鉄ちゃんご用達のGreen Hotel 青葉緑地飯店です。無事にできました。
準特急さんと千住のヤスベーさんは18時過ぎに到着されました。前回に行った南浜公園夜市のおばちゃんにまたお会いしたいので、Taxiに乗ってお二人を案内してまいりましたが、縮小されたのかお店がありません。仕方なくなくTaxiで花蓮の繁華街へと出ました。

50▲ 19:34 Taxiの運転手さんが安くて美味しいよと教えていただきましたお店で夕食です。確かに安さを求めてか若者たちで店は大繁盛です。小籠包は1個5元(約18円)、これ一籠で約165円)は安すぎます。ただ求めるスープ入りではなく肉マンでした。
しかし、餡かけされたチャンポン風の麺類(35元=約130円)は絶品で、美味しくいただきました。臺灣ビール(35元=約130円)は向かいの店で買ってきての持込みOKですが、一人300円程度で済ませられる食事代は安く、年金生活者向きでもありますね。
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49▲ 食後、繁華街を歩いていくと元あったナロー時代の線路跡には、お店もある遊歩道になっていました。丁度小樽手宮線跡とよく似ています。蒸気機関車のレリーフも設置されていました。
5121時過ぎにはホテルに帰って、今晩が今回の訪台最終日となられる準特急さんと台湾での好天に恵まれた成果を語り合いました。
準特急さんは、明朝の列車で北上されて帰国されます。千住のヤスベーと私は、花蓮の街を散歩して蒸気機関車探しです。 Part16へ続く

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