広電ビール電車、ワイン電車他

「青の交響曲」が現役諸君の努力によって成功裡に実施されたことはご同慶の至りです。さて吉野山ほど豪華ではないにせよ、広島の街にも「トランジュール」が走っています。元大阪市電1801型である768号を改装し、今年7月1日から「ビール電車」として走り始めました。好評を博して予約が殺到したため 当初8月末までとされていた運行予定が9月末まで延長されました。カープ優勝で盛り上がる広島ですので、その勢いを得て さらに10月から12月末まで「ワイン電車」として走ることになりました。詳しくは「トランジュール専用サイト」http://www.trainrouge.com/top.shtml をご覧下さい。

昨年12月の広島ツアーの際、解散後にF氏、I氏と一緒に訪ねた江波車庫の奥で眠っていた768号です。上記専用サイトの写真と比較してみて下さい。台車も真っ赤に塗られて 見違えるような姿に変身しています。馬子にも衣装と言えば768号に叱られそうですね。

768号 平成27年12月6日 江波車庫

768号 平成27年12月6日 江波車庫

「ビール電車」は 最大26名までの団体貸切で ビール飲み放題、お弁当付きで129,800円と決して安いとは言えないのですが、ほぼ予約が埋まる好評ぶりです。最大26名で乗ったとしても1人約5,000円です。昨年の広島ツアーの際に貸し切った1900型が15,000円、もちろん乗るだけでビールも何も出ませんが 1人約500円だったことを思えば大差があります。我々の1900型は一筆書きの1行程でしたが、「ビール電車」は広島駅→横川駅→西広島駅→広島駅というコースで2回のスイッチバックがありますので、3行程です。単なる貸切電車としてこの3行程を走ると45,000円です。すると129,800円と45,000円の差84,800円が飲み代ということになりますから、弁当付きの飲み放題で1人3,260円と思えば リーズナブル感もあります。

「ビール電車」が1団体貸切だったため、個人や小グループでも乗れるようにしてほしいという要望に応えたのが「ワイン電車」です。2人席、4人席での予約もできるようになっています。2人、4人席もやはり1人5,000円の設定になっています。

上記「トランジュール専用サイト」を見ると、こまごまとした注意事項が書かれています。車内にトイレはなく トイレ休憩は西広島での約20分だけですよ。西広島に着くのが待ち切れない人は、やむを得ず途中の停留場で降ろしますが、後続の電車があるので待たずに先に行きますよ。用済み後 後続の電車で追いかけて来て下さい と。高齢者の団体では要注意ですね。

豊橋鉄道には3203号を改装した「おでんしゃ」があります。おでんをウリにした赤ちょうちんの似合う走る屋台とのふれこみです。それに対抗してビール電車、ワイン電車というわけではないでしょうが、次はどんな趣向を凝らした路面電車が登場してくるでしょうか。

なおビール電車、ワイン電車を見たり、撮影しようと思われる方は上記専用サイトの予約カレンダーで その日に走るかどうかをご確認下さい。

さて話変わって三江線の続きです。JR西日本の社長のインタビュー記事です。

平成28年9月18日 中国新聞朝刊

平成28年9月18日 中国新聞朝刊

本業の鉄道がおろそかにならないことを望みます。

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