よく冷えたビールが恋しい季節になってきましたが、こんな記事が載りました。詳しくは6月20日に広電ホームページにお知らせが載るそうです。
車両は768号のようです。768号は昭和40年代に大阪市交から広島にやってきた古老ですが、窓回りなどはかなり改造され、台車まで赤く塗られているようです。ところで 定員26名、広島・西広島間往復1時間40分で129800円だそうです。定員一杯の26人の団体として ひとり約5000円です。ビール飲み放題でお弁当付きだそうですが 決して安くはないように思います。そう思うと昨年の広島ツアーでの貸切電車は もちろんビールも弁当もありませんが 28名 約1時間で15000円 おひとり535円はお得感一杯でした。
この768号ですが、その広島ツアー当日 F氏、I氏と訪ねた江波車庫の奥で眠っていました。
また昭和44年8月4日に広島駅前で撮った写真もありました。
768号にしてみれば高齢を迎えて まさかビール電車に改造されて広島の街を酔っ払いを乗せて走ることになろうとは夢にも思っていなかったことでしょう。さてどれほどの申し込みがあるか、約3600万円の投資がいかに回収できるか見ものです。広島・西広島間往復だけではなく、宮島線にも足を伸ばせばいろんな企画ができるのではとも思いますが、待避線などの制約で無理なのでしょう。トイレ休憩のためにも西広島折り返しが丁度良いのでしょう。そう考えると バスにはありますが、トイレ付き路面電車というものは無いですね。
余談ですが 広電ではレトロ電車として夏場は単車の101号、冬場はハノーバー電車の238号が毎週末に運行されていたのですが、その101号にはエアコンが装備されていないことを理由にこの夏から運行を止めたようです。通常系統に投入されていたため、一般乗客からエアコンが無い電車への苦情が来たのでしょう。しかしせっかく復元して作ったオープンデッキのレトロな101号を車庫の奥でまた眠らせてしまうのは惜しい気がします。通常系統には使わず 貸切電車として活用すれば 窓を開け放して風を感じて走る楽しさや日差しを避けるよろい戸というものを エアコン当たり前の子供たちにも体験させることができるのにと思ったりします。
いずれにせよ路面電車の雄 広電にはこれからもがんばってほしいと思います。