3.沖縄都市モノレールに乗る
沖縄都市モノレール(愛称 ゆいレール)は平成15年8月10日に那覇空港・首里間12.9Km 15駅で開業しました。戦後はバスと自動車の生活が定着していたため モノレールが開業しても乗る人はいないだろうとまで言われたようです。今回初めて那覇を訪れてみて実感したのは、市内のあちこちでの交通渋滞でした。生活が豊かになってマイカーが増え、観光ブームの到来で観光バス、レンタカーが増えた一方、道路は狭いままでは渋滞するのは当然です。そんな中で開業したモノレールはフリークエントサービスと定時運行、そして高いところを走ることから眺めもよく、予想に反して人気の交通手段となったそうです。
現在 車両は14編成28両あり 9編成が日立製、5編成が川重製です。空港寄りが1100番台、首里寄りが1200番台です。無人運転ではなく 運転士1名のワンマン運転です。
空港駅で1本見送ったあとに乗り込んだ車内のためすいているように見えますが、どの列車も大きなトランクを引いた観光客や修学旅行生で混み合っていました。
空港を出てすぐの地上に車両基地があります。上の写真で赤い矢印で示したのが地上に降りてゆく入出庫線です。
車両基地を過ぎると赤嶺駅です。ここは日本最南端の駅だそうです。
かつて日本最南端駅は指宿枕崎線の西大山駅でしたが、今では赤嶺駅にその座を譲り、西大山はJR最南端駅になっています。
ヘンシェル機と加藤5号機が保存されている壷川東公園は壷川駅から徒歩5分ほどです。
地元民にも観光客にも好評の那覇モノレールですが、現在首里・てだこ浦西間 4駅の延伸工事中で 平成29年春に開業するそうです。車両も増備されるのではと思います。羽田や千葉もそうですが、市街地化が進んだあとに路線を作るケースが多く、どうしても川や運河の上を走るようになります。那覇も同様で 例えば市内最大の繁華街国際通りなどへのアクセスは必ずしも良いとは言えません。しかし市内の渋滞を考えれば急がば回れで これで良いのかもしれないと思いました。次に那覇を訪れるのはいつになるかわかりませんが、もし再訪するならしっかりと事前の情報収集をしたうえで訪れようと思っています。
西村雅幸様
モノレールはショッピングセンターの仕事で度々沖縄に出張されたINUBUSEさんからお話を伺ったことがあります。盛況の様ですね。それにしても今回の沖縄訪問は凄い準備と執念を感じる「発見と感動の旅」であったことがよくわかります。文中繁華街国際通りとありますがここで東京ランチなるものを食べたことがあります。実は私にとって最初の訪問外国が沖縄でした。ゼミ旅行で台湾に行った時に神戸から奄美大島経由で沖縄に上陸しましたが、パスポートが必要で上陸前にボートに乗った税関の人から入国許可を受けた覚えがあります。お金は米ドルで車は右側通行でした。1968年3月のことでした。
準特急様
いつも素早いコメントをありがとうございます。準備も執念もありませんが、発見と感動は数多くありました。今回の主目的は北部やんばるの原生林を歩いて花や鳥を観察するツアーだったのですが、その前後に観光と少しの鉄分をまぶした旅でした。やんばるの原生林ではハブにも遭遇し、本土では見られない鳥も撮影できて満足しました。那覇の町は丁度中国からの5000人乗りの客船が入港していたらしく、中国や台湾からの観光客であふれていて、ここは日本なのかと目を疑う光景でした。街の喧騒とは裏腹にテレビや新聞には基地問題をはじめ、未だに日常的に不発弾が街中から発見されて住民が避難したというニュースが流れていたり、裏通りに入るとバラック小屋のような昔の住宅が点在していて そういう意味で普段とは違う複雑な思いで街歩きをしました。奄美経由でパスポート持参で沖縄入りされた当時に比べれば マンションが林立しモノレールが走る現在とは比べものにならないでしょうが、他県と違った何か表と裏の落差を感じて帰ってきました。次回はカープのキャンプ見学に行こうかと冗談半分で相談中です。