秩父鉄道デハ801によせて


 羽生駅に停車中のデハ807
-クハ857+デハ808-クハ858 (H1-4-29)

このところ63形の話題が続き、関 三平さんの「昭和の電車」も国鉄に続き南海と山陽電鉄の63形が登場した。

ロギング太郎さんが発表された三井三池のホハ203の写真は非常に貴重で、正面のグリル、扉上の水切り等63形の原形をよく残しており、サモハ63形そのものである。但し、モハ63形の私鉄向け割当車ではなく自社発注車である。

西村雅幸さん発表の秩父鉄道デハ801の前身は、記述されている通り元小田急デハ1800形であるが、更に前身を辿ると、名鉄から購入した車両と事故廃車国電が混在しておりややこしい。

簡単に述べると、終戦直後の大東急時代、運輸省から国鉄向けのモハ63形の割当てを20両受けた。内訳は電動車と制御車各10両で電動車はデハ1800形(1801~1810)、制御車はクハ1850形(1851~1860)であった。デハ1803~1808、クハ1853~1858は経営受託中の相模鉄道で使用、昭和22年11月受託解除後デハ1806~1808、クハ1856~1858は正式に譲渡した。23年3月名鉄から電動車、制御車各3両を譲受け、デハ1811~1813、クハ1861~1863とした。国鉄から事故廃車となったモハ42004(4扉改造車)とモハ60050を27年と24年に譲受け、デハ1821、クハ1871(←クハ1661)とした。

26年6月から車体整備とデハ、クハ間の貫通路の拡幅と貫通幌の設置が実施され、デハ1809~1813、クハ1859~1863はデハ1806~1810、クハ1856~1860に改番された。
32年から33年にかけて元国電のデハ1821、クハ1871共々全金属製の新製車体に乗せ換えられ、デハ1821、クハ1871はデハ1811、クハ1871はクハ1861に改番された。

54年から56年にかけて廃車になったが、22両全車両秩父鉄道に譲渡された。秩父鉄道では、車号の1000番台を取ってデハ800形、クハ850形となったが、デハ1806とクハ1856は部品取り車となり、デハ1811、クハ1871がデハ806、クハ856となった。塗装は当初他車と同じエンジとクリームであったが、61年元国鉄101系のデハ1000形が黄色に茶色の帯で登場すると同じ塗装に変更された。その後もデハ1000形の増備が続き平成元年から2年にかけて廃車になった。秩父鉄道での在籍期間は約10年と比較的短かったが、以降の普通列車用の車両は、元国鉄101系のデハ1000系、元都営地下鉄三田線6000形の5000系、元東急8500系の7000系、同8090系の7500系と4扉車を増備している。(一時期3扉の元東急7000系の2000系が在籍したが比較的短期間で廃車された)

西村雅幸氏投稿のデハ801の車歴は下記の通りである。
東急デハ1801→小田急デハ1801→秩父鉄道デハ801
ちなみにデハ801の置かれていた場所には、現在京王電鉄井の頭線の中間車デハ3063が置かれており、デハ801は別の場所に移されたようである。高崎方面に行った時に現地で確かめたい。

デハ807/車歴は東急デハ1810→小田急デハ1810(初代)→デハ1807(2代目)→秩父鉄道デハ807 (H1-4-29 羽生)

 クハ858/車歴は名鉄クハ2704(初代)→小田急クハ1861(初代)→クハ1858(2代目)→秩父鉄道クハ858 (H1-4-29 羽生)
 

デハ1000形の近況
昭和61年から平成元年にかけて、オリジナルのデハ100形、今回のデハ800形等の置換えに3連×12本=36両導入され、普通列車の主力として運用されていたが、平成21年から廃車が始まり、現在は次の4編成が残るのみとなった。現在のところ日常的に運用に入っているが、車齢等を考慮すると早めの撮影をお勧めする。

デハ1001-デハ1101-クハ1201(旧国鉄クモハ100117-モハ101100-クハ10158)/(H20-9-5 三峰口)

 デハ1003-デハ1103-クハ1203(旧国鉄クモハ100133-モハ101118-クハ10162)/(H24-5-20 広瀬河原)

 デハ1007-デハ1107-クハ1207(旧国鉄クモハ100130-モハ101112-クハ10161)/(H20-9-5 三峰口)

 デハ1010-デハ1110-クハ1210(旧国鉄クモハ100160-モハ101208-クハ10173)/(H20-9-5 三峰口)

 5月20日付で運用離脱したデハ1002-デハ1102-クハ1202(旧国鉄クモハ100140-モハ101179-クハ10161)/旧々塗装であるが違和感はなかった。デハ800形も入線時はこの色であった。/(H24-5-20 広瀬河原)

 秩父鉄道の他の在籍車両は、元都営三田線6000形の5000系4本、元東急8500系の7000系2本、同8090系の7500系6本、急行列車用として元西武新101系の6000系3本で、元東急車のウエイトが高くなっている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください