第2日目 2010年4月18日
① 越中国分7:09(525D)→7:21氷見7:29(524D)→7:41越中国分
② 能登中島13:28(135D)→13:41能登鹿島15:16(140D)→15:29能登中島
9:00、雨晴駅付近での撮影後、富山湾に沿った160号線を七尾市方面に北上しました。
カーブ高低差の多い道路ですが、ベタなぎの湾内は静かで、運転していてもすがすがしく感じます。
昔、41年前になりますが、この道を能登半島突端の狼煙の灯台まで、歩いた経験があります。それも出発は、京都三条大橋からでした。元気そのものだったのですね。
今は、気持ちだけで身体は正直です。ましてや一人旅、無理は禁物です。今日は朝早かったので、急激に眠気が襲ってきました。眺めの良い所で車を止めて朝寝をしました。
12:17、のと鉄道田鶴浜駅着。降りて、駅構内をゆっくり見学しました。
▲ 12:30、七尾行きのNT204、134Dが到着。続いて穴水行きのNT202の133Dが到着しました。
133Dの運転手さんに能登鹿島駅に行きますが、桜の開花はどうですかと、聞きますと、「丁度、満開ですよ。車ですか、車なら能登鹿島駅は今、見学客で大混雑ですよ。周辺の道路は止めるのは難しいです。お待ちしますので、車をこの駅で止めて乗って行かれたら良いと思います。」と、ありがたい案内をいただきました。
そうしようと一旦思いましたが、乗車は考えてなったので、準備ができていません。時間が少しかかるので、発車が遅れます。迷惑がかかってはと丁重に辞退しました。しかし、人のご親切は聞いておくものです。この後、とんでもない事が起こりました。
列車を見送り、のと鉄道に沿った249号線を走行している途中に突然に左足が攣りだし、締め上げられるような激痛が走りました。車を安全に停車させましたが、激痛はさらにひどくなり動けません。状態を変えればと、ドアを開けて転げ落ちるように降りて、道路に伏して左足をもみました。
救急車を呼ばなければと携帯電話を握り締めながら、しばらく様子をみましたら、激痛がやわらぎだしましたので、近くに見えたドラックストアまで、車を慎重に運転して行きました。
店内に倒れ込み助けを求めると、責任者らしき方が駆けつけて来てくださり、痛みが治まるまで左足のマッサージをしてくださいました。本当にありがとうございました。命拾いしました。
前日からフルに今日も早朝から運転を続けています。右足は、アクセル、ブレーキと動かしているのですが、左足は固定状態です。動かしていないと、血が回らずにこのような症状が出ることがあると言われました。
そう言えば、いつもは撮影後には温泉に浸かって、足のマッサージを欠かしていませんが、昨夜は深夜に着いたので、温泉に入っていません。近くの温泉を紹介してもらいました。丁重にお礼を言って、湿布薬等を買い求めてから温泉に向かいました。
13:00、能登鹿島駅着。ちょっと歩いた方が良いだろうと、降りて駅舎内を散策しました。
▲ 13:10、七尾行き NT213の136D。
この駅には、1988年(昭和63年)のと鉄道に経営移管された時に新造され、急行のと恋路号として走行したNT800形2両と、なぜかオユ10-2565が静態保存されています。現在保存されているオユ10形は、2両のみで、貴重な存在です。通常は開放されていなく窓越しに車内を見るに留まりました。
郵便車は、昨年ぶんしゅう7号の初陣の旅で、北海道に行った時に佐呂間駅跡でスユニ50-517と会えました。40年前は、幹線を走行する長距離列車には、必ずと言っていいほど郵便車が連結されていました。電車や気動車もありました。つい最近まで使用されていましたが、保存車両は殆どないのですね。貴重な鉄道遺産だっただけに残念です。
のと鉄道は、穴水~蛸島61kmと輪島~七尾53.5kmの2路線計114.5kmを誇り、一時は乗客増もあり好調でしたが、道路整備及び沿線人口減と、お決まりの多くのローカル線が直面する経営障害にあえなくダウンしました。
現在は、七尾~穴水33.1kmを残すのみです。最盛期28両在籍した車両も、廃車または、遠くミャンマー国鉄へ売却され、7両のみとなっています。
▲ 見学して歩いていると、足の調子が回復してきたので、車を置いて能登鹿島駅まで列車で行く事にしました。同じような乗客は約10名余りですが、来た1両のNT204に乗っても満員にはなりません。
次の西岸駅も桜が満開でした。能登鹿島駅に近づくとびっくりです。見事な桜並木のトンネルと、乗客の10倍以上の桜見学客がいます。
▲ 14:06発七尾行きのNT213、138D。
列車が到着すると、皆さんホームからカメラを向けます。のと鉄道の社員さんが有料の乗客ではなく、無料の見学客の安全対策に追われています。こんな時ぐらい入場料を取れればいいものをと思いますが、どうでしょうか。
▲ 降りてみますと、133D運転手さんが言われた通り、定番の焼きソバ・たこ焼きや、地元の魚の干物、牡蠣焼き等々の屋台が出ています。美味しそうな牡蠣焼きは、大人気で、約20分待ちで食べました。駅前の道は、不法駐車の車多数で、パトカーが来て摘発しています。アドバイスを聞いて、列車で来て正解でした。
▲ 14:53、遅れての穴水行きNT213、137D。
穴水駅にも行きたかったのですが、今日は体調異常です。15:16発のNT201の140Dに乗車して車の置いてある能登中島駅に戻りました。何と、運転手は133Dの方でした。
お薦めの通りに能登中島駅から次の列車に乗りました。列車で来て良かったです。と、お礼を言うと、大変喜んでおられました。ローカル線で前方に立つと、露骨に嫌がって文句を言ったり、嫌がらせまでする運転手がいますが、こんな感じの良い運転手さんだと、また乗りたくなりますね。ありがとうございました。
15:29、能登中島駅下車後は、教えてもらった近くの温泉へと向かいました。
最近、ぶんしゅうは中々良さそうな隠れた温泉に必ず行くようだが、紹介せよとのご希望がありましたので、掲載します。
名前;猿田彦温泉いやしの湯、入浴料;500円、TEL;0767-66-8686、場所;249号線沿い穴水に向い、のと鉄道西岸駅手前を右折し、国民宿舎能登小牧台を目指すが手前で左折して海沿いを行く。満足度;天然温泉。泉質に特徴はないが、地元の人ばかりで、話が聞ける。露天風呂から、七尾北灣のヨットハーバーが見渡せます。展望があって、ゆっくりできます。
https://www.qkamura-s.com/omakidai/onsen/
今日は、左足を重点にもみながら入りました。
宿営地は、近くの道の駅と思いましたが、立山連峰を是非とも撮りたく再挑戦することにして、昨夜と同じ「道の駅氷見」を目指しました。 Part5 へ続く