①
会合があって松江へ行ってきました。ルートは、新幹線で岡山へ、「やくも」381系で松江。帰りは「スーパーおき」187系で鳥取へ、「スーパーはくと」HOT7000系で京都まで。
この途中のことです。
「スーパーはくと」は人気があるのか増結をしていました。2号車と3号車の間に「増2号車」を入れています。
車内の案内放送で聞き慣れない言葉が流れました。「本日は2号車と3号車の間に”増2号車”を繋いでおりますのでお乗り間違いの無いようにご注意下さい」という主旨です。問題は”増2号車”のいい方が「まし2号車」と言っていました。私は「ぞう2号車」だとばかり思っていましたがこう言うのですか?教えて下さい。
②
昨日の小田急線での車両火災事故ですが、テレビでは踏切で緊急停車ボタンが押されたので自動的にエマがかかってその場に停車した。エアが復旧するまで動けないので火が移ってしまった、との説明でした。
踏切の緊急停止ボタンと列車のエマは自動連動しているのでしょうか?
電車は約5分後に動いたらしいですがエアタンクが回復するのに5分もかかるのでしょうか?
北陸トンネル火災事故での教訓で、火災時は迅速にトンネルを出る事になりましたが今回も同じ事象では無かったのでしょうか?エマが連動していたらムリですが。
以上、教えて下さい! ―新しいことは全く知らない年寄り―
米手作市さま
お答えになるかどうかわかりませんが取り敢えずお話し致します。
まず①ですが、小生の体験からすると結論は「マチマチ」、つまり車掌によって言い方が異なっているようです。内部での統一したマニュアルが無いのではと思われます。
本件はDRFC時代から半世紀に亘る論争の種で、特に在学途中でフィンランドにかぶれクラブと学校をドロンしたS田F保君とはBOXでしょっちゅう議論していました。小生は「ぞう」派、彼は「マシ」派でした。いずれも車掌の放送を元にそう主張していたものです。
「ぞう」派は「増結」を略して言っているのだから当然「ぞう!」で、決してマシケツとは言わないから、というのが根拠でした。一方「マシ」派は車掌の放送がそう言だった&耳で「ぞう」と聞いても何のことか解らない、という論点でした。
小生は今でも増結→ぞうと思っていますが、文字でなく耳から聞くという点からはマシもありかなとも思います。実際「増結〇号車」と放送する車掌も少数ですがおりました。これが一番いいような気もします。
次に②ですが、小生は小田急電車の停車はなんら問題ない処置だったと理解します。避難や救助しにくいトンネル内との条件の違いもあって、トンネル走行時のように何がなんでも突っ走れではないですね。
ニュースを見聞きしたところでは消防の要請を受けて警察官が踏切の非常ボタンを押したため停車したとのことです。非常ボタンが押されることで「自動」で非常ブレーキがかかるのか?というお尋ねですが、JRなどは自動でかかります。法令には「自動にすべき」とは定めていないはずですが、非常停止用という事の本質と目的から自動にしている社が多いようです。旅行中よく「非常ボタンが押されたので急停車しました。只今原因を調査しています」というのを聞きます。残念なことに各列車側では原因や場所がわかるようにはなっておらず、踏切で押された場合は運転指令など関係機関でまず場所を特定し、更に原因や支障の程度・範囲を検討して「解除」指令を出しますから早くても4~5分程度はかかります。何十kmも離れた場所だったので運転を再開します、ということはしょっちゅうです。
ところではじめに停車したことに問題はないと申し上げました。例えボタンが押されてなくても運転士が危険と感じたら当然停車はするはずです。ただその場合はわざわざ火事現場の横に停車することはしないでしょうが。運転士は「煙は認識したが火事とは思わなかった」と証言していることから、ボタンが押されていなければ恐らく減速程度で通過したと思われます。また今回は運転士・車掌が屋根の類焼にどの時点で気が付いたかもポイントです。
おそらく運転指令とのやりとりが先で、暫くの間は気付かなかったのではと思います。
ただ発生から全員避難まで半時間もかかったというのはちょっと鈍くさいような気がします。避難誘導までに種々の要因があったとはいえ、時間を要したことは今後の課題でしょう。
報道をベースにすると今回は消防~警察~小田急などの関係者の連携がとれておらず、これが避難までに時間を要した原因になったようです。曽根さんも「こういう場合に備えて関係者間で事前に協議を」と仰っておられましたが、特に沿線が過密大都市の鉄道にあっては今まで見過ごされてきた大きな課題といえると思います。
1900生様、
よく分かりました。
が、
「マシ2号車」は勘弁してほしいものです。どうもラーメン屋か牛丼屋を連想しますから。
かつて京都駅の駅員で、確か「キンちゃん」なる、ほれぼれとするようなアナウンスの名人が居りました。EVE展示用に当時まだ珍しかったテレコを誰かが借出し、電源を借りて京都駅で特急「はと」だったかの録音をしました。そのテープが残っていたらいいのですが、アナウンスでは確か「増1号車」と言っていたかと記憶します。
「マシ1号車」ですか?「ぞう1号車」ですか?
「ぞう」です。
やっぱりですね。
1900生さんは「半世紀前から論争があった」と書いてられますが、私は2017年9月9日まで聞いたことがありませんでした。ありがとうございます。
疑問①の増結号車ですが、私は「マシ」派です。これは、国鉄時代の電文略号から来ているのではと推察しています。国鉄時代、電話でのやり取りには、原則2文字の電文略号が広く使われていました。京都駅をキト、大阪駅をオサのように駅名だけでなく、カレチやウヤのように、職名、運転、営業に関わる、あらゆる用語に略号が使われていました。略号は電話だけでなく、電報にも使われるため、短縮して2文字、多くても3文字に収め、しかも濁音は一文字に勘定するため、電報代の節約で、濁音を除いていました。結果「増結車」を意味する略号が「マシ」となり、車内の放送用語としても定着したのではないでしょうか。
ウーム!
また考え込みますね。電略から来ているとなると「マシ」ですが、電略を一般乗客への案内に使うのでしょうか?乗客の全てに意味が通じることが前提ですから。1900生さんのように50年前に「ぞう」を聞いた方もあり、それ以前にも須磨の証人は録音までされていたとか。スーパーはくとのカレチに問い詰めておけば良かったですね。
確かに総本家特派員さまが仰るように「マシ」は部内用語である可能性は高いと思います。しかしそうだとしても米手作市さまも仰っておられるように、一般旅客用の案内用語として使用して、理解してもらえるかは疑問です。このことから旅客に分かりやすいように表現できた車掌と、漫然と部内用語を使って案内していた車掌がいたのではと推察します。旧国鉄時代には結構こういう車掌が居ましたからね。やはり「増結」と言うのが案内として適切だったように思います。
最近は増結そのものが殆ど無くなり、これらの用語を聞くことはまず無くなりました。米手さまがご利用になったスーパーはくと号の基本編成は5両ですが、多客が予想される週末には6両になることが多いですね。
国鉄時代の増結の定義もあやふやだったと思います。突然臨時的に増結されるものが多かったようですが、編成表に「増〇号車」と明記されて日常的に走っていた列車もあり、何が基準になっていたのかよくわからなかったですね。おそらく配置車両数を増やすための本社用デモとか部外者にはわからない事情があったのかもしれません。当時は結構本社統制が厳しかったようでしたから。
手許の『鉄道電報略号集』昭和44年4月1日 日本国有鉄道電気局 を見ますと、「増結」-「ゾケ」はありますが、「増〇号車」を何と表現するかは掲載されていません。まさか「ゾケ〇ゴウシャ」などと放送しても通じるばずもありませんから、各車掌区の慣習か車掌自身の判断で「ゾウ」だったり「マシ」だったりするのではないでしょうか。
井原さま
貴重な情報を有難うございました。おそらくそんなところだったのでしょう。
ですから「ぞう」や「マシ」と異なる言い方があった可能性が高いですね。
結論
ひどい話だ!