7月21日の73781で福山にある博物館で鉄道展が開かれるとの小ネタを提供致しました。この鉄道展を取り纏められた山本主任学芸員が中国新聞にこの展覧会の目玉を紹介されていますので その記事を引用致します。
私も先月末に同館を訪ね 山本主任学芸員とお会いしてきました。実は湯口先輩と一緒に鞆鉄道の情報収集のために同館を訪ねた際に山本氏にお世話になり、その成果であるRMライブラリ196「鞆鉄道」は氏の手元にも届けられています。同展の図録にはこのRMライブラリを原典として鞆鉄道の輸送量グラフが掲載されています。
江若展のときもそうでしたが、博物館の学芸員さんとのおつきあいは永く続くものです。学芸員さんにはそれぞれ得意分野がありますが、特に中小の館におられる学芸員さんはなかなか自分の専門分野だけでは仕事を全うできません。何か企画展を行うにはその分野の勉強、情報収集が不可欠で、おのずと地元の郷土史家や大学の先生などとの人脈ができてゆくようです。鉄道がテーマの際には 我々のような者とのつながりが学芸員さんにとっては心強いようです。一方我々にしてみると学芸員は地元の人脈を紹介頂けるキーマンとして不可欠の存在となり、相互依存の良い関係が続くと実感しています。上記の新聞記事の最後に鞆鉄道関連 未公開資料17点という記述があります。これはこの企画展を開催するにあたり山本氏が改めて鞆鉄道を訪ねて調査された際に見つかった資料のごく一部だそうです。鞆鉄がバス会社に転換してからもう60余年が過ぎ、鉄道時代のことを知るOBも激減するなか、幸いにも個人経営的な小さな会社だったこともあって 倉庫に多くの資料が残されていたようです。この貴重な資料を鞆鉄道の協力も得てこれから本格的に調査を始めるそうで、是非協力してほしいと言われ、勿論快諾しました。詳しい調査日程は決まっていないのですが、どんなお宝が出てくるか今から楽しみです。