2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part4 ブラサのトラムに乗る、撮るⅠ

DSC_1032004【 ブレサのトラム 】
紀元前202年に名付けられたブルサはトルコ北西部に位置する町で、オスマン帝国の歴史上最も重要な都市の一つとして、1326年~1365年は首都でもありました。
現在、古都ブレサではトラムT1T3の2路線が営業していますが、開業は比較的に新しく中心部をループで左回り片方向に結ぶ単線のT1路線(1435㎜ゲージ・6.5㌔)が2011年5月28日、中心部を東西に貫通するT3路線(1000㎜ゲージ・2.5㌔)は2013年10月13日です。T3路線は単線ですが途中に交換所を設置しています。しかし2路線しかないのになぜにゲージが異なっているのでしょうか?
Bursa City 公式HPはこちらです。路線図はこちらです。
MTR路線図

第2日目 9月2日 その3

ホテルの部屋に荷物を置いた後は中心街に向かいトラムの乗り鉄と撮り鉄です。トラムT3号線の起点ZaferPI.まではゆっくり歩いても約5分で着きました。運行時間は7:00~23:00、朝は遅いですね。
DSC_0995001▲ 14:19 Cumhuriyet Cdの広場にZaferPI電停がありました。傘を持った像はいったい何? 車両は、DUEWAG製・M6Cタイプ、全長20.44m、車幅2.3m、定員101名、DC750V、最高速度70km/h、営業速度50km/h、1mゲージです。

DSC_1009001▲ 反対側から見た電停後方はTophane surları(アーセナルの壁)、かつての城壁都市だった面影を残しています。

DSC_1012002DSC_1000002DSC_1003004

▲ 14:33 T1路線が走行するジェムフエット通りは名産のシルク織物や庶民の市場もあるバザールを通ります。平日にも関わらず観光客や地元の方々が往来されています。屋外にテーブル・椅子を並べたカフェ・レストランも多く、お腹も減ってきましたので腰かけました。

DSCN0293011▲ 注文したのはブルサ発祥の伝統料理の”Iskender kebap(イスケンデル ケバブ)”。この店では、肉は選択出来ましたので子羊の肉を選びました。焼いて煮込んだ上にトマトベースのソースとヨーグルトがかけられています。パンは食べ放題で提供されます。美味しいのですが、高年齢者にはボリュームがありすぎて一人では食べ切れません。2人で1皿が良かったと後悔です。以降の旅ではいつも2人で1人前を注文する事にしました。飲み物はビールを注文しましたが店には置いてありません。

ビールは持込みOKの店や外国人が宿泊するホテルでは置いてあるレストランもありましたが、イスラム教徒が圧倒的なトルコです。ビール等の酒類は殆どのレストランでは提供されません。街中のスーパーや雑貨屋・売店等でもビールが置いてある店は極めて少なく、あっても店の奥から出してくる店が多かったです。また持ち帰る際は必ず中身の見えない黒いビニール袋に入れられました。毎日、町の人に聞きながらビール販売店を探しました。

満腹しましたので乗るのは後にして通りを散策しながらの撮り鉄です。
DSC_1019003DSC_1032004DSC_1034006▲ 通りのあちこちにはモスクが点在しています。金曜日には、ジャーミィと呼ばれる礼拝が行われますので、ここではモスクは略してジャーミー( jāmi`)とも呼ばれています。

▲ 市民たちの食の市場には、新鮮な野菜やとりたての魚の数々が売られています。オリーブのいろいろなピクルスはこの地ならではです。

DSC_1045008 DSC_1049009▲ ご覧のように車は入っては来ません。道は狭く歩道の真ん中をトラムが走行します。

DSC_1057010▲ 単線ですので交換所が設置されています。真ん中で作業されているのは軌道掃除のおじさんです。大きな掃除機でレールの間に挟まった吸い殻・ゴミ類を丁寧に吸い込んでおられました。こういった作業は初めて見ました。どおりで道路が綺麗な訳です。

DSC_1063005DSC_1077007 DSC_1097009DSC_1089008

▲ 歩道内を走るトラム路線は約800m続き、T1路線が走るイノニュ通りとの交差点に出ました。何とT3トラムが走る側には遮断機が設置されています。トラムが運行している間は、車が進入しないようにしているのですね。

15:50、撮影していると「何処から来た? 日本人!、おお日本は大好きな国だ、まあチャイでも飲んでいきなよ。」と気さくな声がかかりましたのでお言葉に甘えました。こんな事でトルコ周遊中は街を歩きながら立ち止まったり、道を聞くと必ずと言っていいほどチャイを振る舞われていました。かつて明治時代にあったエルトゥールル号遭難事件での救助・援助もあって、親日国家の一端を感じました。

一服した後は、T3路線の探索は後からにして、T1路線に乗って見る事にしました。 Part5に続く

2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part4 ブラサのトラムに乗る、撮るⅠ」への1件のフィードバック

  1. 恐れながら申し上げます。
    「イスケンデル ケバブ」の写真は、ウズガラ・キョフテと思われます。
    この春ブルサ再訪しますので、楽しみです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください