癒しの島 台湾鉄道2019年秋の旅と言っても南国です。晩秋に入って朝夕めっきり寒くなってきた日本とは違ってまだ30℃の夏日が続いています。今回の旅の相棒は、台湾大好きなデカンショまつり号さん、大津の86さん、893-2さん、クモハ73106さんとクローバー会の面々です。いつものように現地集合・解散で今回の撮影目的はSLではなく清水断崖と電化工事が進んできた南迴線撮影です。
▲ クモハ73106さん撮影の清水断崖です。台湾八景の一つにもなった清水断崖は東部幹線崇徳~和仁にあり蘇花海岸の中で最も壮観な断層海岸と言われています。22.7㌔にわたる海岸は高さ1000mの岩壁がそそり立っており、一歩足を踏み外すと太平洋に垂直落下!ここは台湾一番の断崖絶壁なのです。日本統治時代花蓮と宜蘭から工事が始まりましたが開業は出来ず、蘇澳~花蓮は船便で結ばれていました。蘇澳新~花蓮が全線開業したのは戦後の1980年(昭和55年)2月1日でした。
第1日目 11月21日
① 長岡京 8:37(快速)⇒9:06 新大阪 9:16(はるか13号)⇒10:04 関西空港
【 使えないきっぷが使えた 】
今回用意したきっぷです。前日、小学校時代の同窓会旅行があって長浜まで行きましたので翌日関西空港へ向うきっぷを安くで買えないものかと考えたあげくにジパング倶楽部会員として、長岡京⇒長浜⇒関西空港の連続切符を30%引きで購入しましたが当日よく見ますと下車前途無効です。大阪近郊区間に関西空港が入っているのを忘れていました。これでは当日に長岡京では降りられません。
これは買い方を間違った。長浜で宿泊しなければならないのか、それとも払い戻しをしなければならないのかと迷っていました。ところが当日、京都駅での信号故障があって琵琶湖線はじめ京都駅を発着する列車は1時間を超える延着が相次ぎました。ラッシュ時と重複したホームは乗客で溢れています。
同窓会仲間も集合場所の京都駅には着けず携帯で連絡を取りながら行程を大幅に変更して彦根下車としました。往路の長岡京⇒長浜のきっぷも下車前途無効ですが、遅延対応していた数名の駅員は「遅れて申し訳ない。」と彦根途中下車をあっさりOK、改めて彦根⇒長浜乗車もOKとの返答です。ついでに関空までのきっぷも見せて聞いてみますと旅行予定に影響が出たので今回はOKですとの返答です。どうやら今回はJR側のミスがあったので多少のことは何でもOKなようです。悩みは吹っ飛びました。
旅立ち当日の21日は、自動改札機には通れませんのできっぷをしっかり見せて有人改札を抜けると駅員から呼び止めが入りました。当然です。再度きっぷを見せて昨日の状況をお話ししますと「分かりました、ご迷惑をおかけしました。でも改札口で先に説明して欲しかったです。」との返答です。私としては駅員がどういった反応があるのかが興味ありましたので説明なしで入りましたが、いじめすぎですかね。
次回はジパング倶楽部で長岡京~敦賀の往復切符、長岡京~関西空港はお得なはるか割引切符を購入します。
ピーチ航空の自動チャックインカウンターで搭乗手続を行いましたが、搭乗チケットは文字化けして読めません。これはまずいと有人カウンターで苦情を言って再度、搭乗券を発券いただきましたが、不安視するのは機内持ち込み手荷物の7㎏重量制限です。今回はカメラを2台にしたのでちょっと重量オーバーでした。前回もそうでしたが、計測されることなく搭乗できました。ほっと安心ですが、なぜか「いつまで滞在されますか」と聞かれました。6日間ですと返答するとOKですとの通してもらえましたが、不思議に思ってパスポートをチェックすると残存有効期間は1ケ月をきった2019年12月16日までです。10年間有効のパスポートをとっていましたので全くチェックしていませんでした。
【 パスポートの残存有効期間 】
訪問する国によって、入国時に必要な残存有効期間には違いがあります。多くの国は3~6ケ月が必要なのです。以前にもタイのバンコクからシンガポールへの乗り鉄旅をしましたが、マレーシア入国への国境駅イミグレ窓口で不許可とパスポートを投げられて窓口シャッターを下ろされてしまった苦い経験がありました。この時の残存有効期間は1週間しかありませんでした。停車時間は1時間です。国境だけあって駅の周りはジャングルで銃器武装した多くの兵隊が常駐しています。これにはパニックになりました。
一旦列車内に戻ると現地住民が追いかけてきてここを通過するにはそれなりのものが必要だと申します。いくらいるのかと問い合わせて交渉した結果は3万円でした。
改めて案内されたイミグレの裏口から入るとイミグレ係員は微笑みを浮かべながらパスポートに入国許可印を押してくれました。
しかしこれからシンガポールに入国するにはまたイミグレが待っています。必要な残存有効期間は3ケ月が必要です。シンガポールの入国審査は厳しく賄賂など通用しません。新たに更新されたパスポートが必需です。
国際列車はバターワースで乗換、一旦ペナン島へ渡って2日間の余裕がありました。地球の歩き方を見るとペナンには領事館がありましたので直ぐに行って事情を話すと、ここでパスポートの更新を行ってあげると返答をいただきましたのでホッとしましたが、更新には戸籍謄本が必要です。日本から送ってもらってくださいとの返答です。ただ届くには4~7日はかかるでしょうと言われたのには再びパニックです。
旅行の行程はパックになっているので変更不可能を訴えると「それでは、会社の在職証明書を作成してもらってFAXでここへ送ってください。特別な緊急対応での更新手続きをしましょう。」との救済案を提示していただきました。写真も必要でしたので教えてもらった現地の写真館に行ってスタジオで暗箱写真を撮ってもらいましたができるのは翌日でした。会社に国際電話をかけて在職証明を用意したりでパスポートが出来るまで慌ただしい時間を過ごしました。
今回の台湾ではパスポートの残存有効期間内であれば滞在OKでしたので助かりましたが、以前に大失敗しているのに懲りない自分に大反省でした。
高雄空港のイミグレは長蛇の列ができていましたが常客証提示のおかげで並ぶことなくスムーズに入国できましたが、やはり「いつまで滞在されますか」と聞かれました。6日間ですと返答するとOKですと通してもらえました。
③ 高雄国際機場 15:03(高雄MRT)⇒15:19 高雄車站
まだホテルチェックインには時間がありますので、数少なくなって廃車が近くになっていますEMU1200系を撮りに行くことにしました。
彰化~潮州に1往復が運用されていますので時刻表と睨めっこしながら帰来でのホームからの駅撮りを選択しました。通過時間は17:25~30頃です。
▲ 15:26 今日の搭乗はLCCのピーチ航空でしたので機内食はありません。高雄駅に着くと1200系撮影までに時間がありました。MRTを降りた地下2階に新たにフードコートが出来ていましたので遅い昼食です。店員さんお薦めを注文しましたが、私の大好きな刀削麺で、137TWD(492円)です。
トッピングされている牛肉はトロトロで口の中で溶けて絶品でした。お勧めします。台鐡地下コンコースからMRT乗り場へ1階降りたところにあります。是非にご賞味ください。
④ 高雄 16:06(区間車)⇒16:34 屏東 16:39⇒16:42 帰来
▲ 16:03 台鐡地下ホームに降りて屏東行きの區間車を待ちます。結構乗車されるお客は多そうです。続行する区間快速もあるのですが手前の六塊厝での駅撮りもあるかなと思い先行する區間車に乗車です。
▲ 16:42 どの駅で降りようかと車中で迷いましたが夕暮れが近付いていますのでまだ明るいかなと思われる歸來まで来ました。高架の直線が続いていますので撮れると思いましたが17:01には夕日は西へと下りていきます。
▲ 17:07 自強316次はDR3000系9両編成で北上していきます。
▲ 17:27 待った自強168次がやってきましたがEMU1200系ではなくPPのE1000系でガッカリです。今日は運用が代わったのか、既に運用を外されているのか?
▲ 今日の宿はいつもの高雄ロンシャンホテルです。バスタブもついての一人用個室は480TWD(1,747円)です。
▲ 20:00 ホテルに近い瑞豊(ルイフォン)夜市です。高雄では六合夜市が有名ですが賑やかさとローカル性はこちらが上です。どの通りも人混みで溢れ、歩くのもやっとな状態になっています。
台湾で最も好きな小籠包は2軒の店が出店していますがいつも食べるお店はまだ開店前でしたのでもう一つの店に入りました。お味は良いのですが、スープが足りません。
ビールを買って新疆羊肉串を食べながら仕上げはタピオカミルクティー(30TWD=107円)です。初めて飲みましたが、日本と比べると1/5ぐらいの激安です。
大津の86さんとクモハ73106さんは今夜、台北に着かれました。明日は東部幹線海線の清水で合流して台中港線撮影です。 Part2へ続く Part1に戻る