『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅   第3弾 Part4 留萌本線に乗るⅡ

第2日目 12月12日  後編

恵比島から1本早い列車に乗れましたので余裕ができました。もう一往復が可能だと折り返しの列車に乗って石狩沼田へと向かうことにしました。改札口に並んだ乗客は約20数名と往路とほぼ同じです。

③ 留萌 9:04(4924D) ⇒ 9:43 石狩沼田
▲ 9:43 石狩沼田に到着、下車したのは私一人でした。

▲ 発車していく列車を見送りながらの1カットです。周りの木々は樹氷状態でまるで純白の花が咲いているように綺麗でした。

▲ 後3カ月末には駅名板の片方は消えます。同じく発車時刻表には留萌行きもなくなります。以前は札沼線の起点・終着駅だっただけあって広い待合室がありました。

▲ 待合室の中にはかつての駅が張り出されていました。駅舎は札沼線(新十津川~当駅)が廃止された1972年(昭和47年)の11月に改築。跨線橋設置されています。
右の写真ではホームに大勢のお客が待っておられます。列車も1両ではなく3両編成です。鉄道輸送が盛況だったころの懐かしいカットです。
▲ 私も1971年(昭和46年)9月8日に撮った当駅の写真があります。今は1面1線の駅ですが当時は島式ホームもある2面3線でした。駅舎よりの1線は当駅から分岐していた札沼線用で、島式ホームは留萌本線用、交換設備を備えていました。
駅舎側ホーム留萌側には貨物ホームもあり貨車が停車していました。島式ホームの外側には貨物ヤードがあり蒸気機関車用の転車台も設置されていた駅でした。
▲ 来年3月からは留萌本線の起点・終着駅となる石狩沼田の駅舎と駅前広場です。
恵比島と違って駅前通りに面しては家が立ち並んでいますがコンビニはなく店屋も食料品を売る一軒だけでした。

④ 石狩沼田12:25(4925D)⇒12:07留萌
▲ 11:26 待合室で待っていますと3分遅れで運行していると放送があったキハ54 513運用の4925Dがやってきました。沿線の綺麗だった雪の花はだいぶ散ったようです。
▲ 11:33 真布に到着。開業時よりの交換設備のない1面1線の無人駅ですが風格ある木製、片流れ屋根の待合室は設置されています。北海道独特の1両分が乗降できる木製板張りのホームです。

▲ 11:40 列車はエンジン音高らかに恵比島峠を登っていきます。昔、撮影に励んだ場所はどこだったろうと探しますが50年も過ぎれば辺りの様子も変わっていました。

▲ 列車の乗客数は約20名、先ほどと同じく高齢の鉄ちゃん多しです。途中から保線区員が添乗してきて保線のチェックです。しかし道床を見るにも雪で隠れています。走行音や揺れ振動で確かめるのでしょうか? 経験からくる年季の業務なのでしょうか。

▲ 前の列車では折り返し時間(9分)がなく食いそびれた留萌駅名物の駅そば、先ほどは列車に乗ると発砲の容器に入れたそばを食べている鉄ちゃんに会いました。聞けば持ち帰りOKだそうで知りませんでした。今回は時刻表では11分ありますので忘れずに買い求めて車内で食しました。注文したのはシンプルにかけそばです。

⑤ 留萌 12:18(4926D)⇒13:13深川

▲ 留萌駅では降車客が全員改札口を出てからしばらくして入場改札となります。
多くの鉄ちゃんたちが列を作っておられました。

▲ 13:13 往路と同じく20名ほどの鉄ちゃんを乗せた復路の列車は遅れずに深川に到着しました。
深川には今は空き地が広がるだけになっていますが機関区があり9600形10両、D51形6両、D61形6両、DD14形1両、DD15形1両、合わせて24両もの機関車が在籍して留萌本線、深名線の運用を担当していました。
留萌本線撮影後機関区へ赴き撮影許可を取ってから夜撮開始としました。

▲ 当時父親は国鉄職員で大阪鉄道管理局電務部に勤めており、私には家族証明書がありました。旅行中は常時携帯しており地方での撮影の折には各鉄道管理局の運輸部に立ち寄ってはダイヤグラムをいただいて活用しておりました。貨物列車の時刻は公表されていませんでしたから大いに役に立ちました。機関区に入る時も見せますと熱烈歓迎を受け、今とは正反対の対応をいただきました。当時の父親の給料は驚くほど安いものでしたが、国鉄一家の精神が充満していて歓迎を受けられた良き時代でした。

⑥ 深川 14:06(特急カムイ17号)⇒14:25 旭川

▲ 今回の旅は高齢を考慮して無理をしないように心がけました。今日の鉄ちゃんは切り上げて早めに「特急カムイ」に乗って旭川へと向かいました。
到着後は構内の食堂に行って飲みたかった生ビールです。

▲ 今日の宿は初めて宿泊するプレミアムCABINの旭川(4,482円)です。ビジネスホテルですが広い天然温泉があるのがウリでした。駅前にありますので一度泊まってみようと予約しましたがチェックインが上手くいかずです。原因はホテル側のサーバーにあったようで点検更新時に予約手続きと重なったとのことで確認に手間取りました。フロントにリックサックを忘れるという失敗もありましたが無事に部屋まで持ってきてくださりました。いつもはリックサックに全部詰めて貴重品等はショルダーバックといった簡素なスタイルなのですが今回はクラウス15号の撮影をしたかったのでカメラやレンズ4本を必要としました。キャスター付きのガッチリとしたカメラバックを追加しましたので健忘症が出てきた私がよくやる失敗でした。

▲ 今日は夕食が付かない宿ですので街中に繰り出しました。あらかじめWebサイトから情報を得ていましたがなぜか月曜日は定休日が多いのが旭川です。ホテルのフロントに聞いても定休日を確認していません。ホテル推薦の魚の美味しい店を数点ピックアップして現場確認としました。
向かったのは徒歩10分と近くにあった居酒屋「天金」です。本店は16:30開店ですが支店は何と15:00にオープンです。これはぴったりと入りました。
▲ お刺身はウニとボタン海老(3,040円)、これは美味しかった。後はじゃがバタ、じゅんさい酢、生ビール、日本酒等々を注文して6,259円也、昨日もらったクーポン3,000円と本日分の3,000円と合わせて6,000円で支払いました。ほぼタダ状態です。これだからもっと続けて欲しい全国旅行支援です。

▲ 17:50 ホテルに戻ってご自慢の温泉に入浴です。ビジネスホテルのお風呂とは思えない広い浴槽と泉質に大満足でした。  Part 5 へ続く

『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅   第3弾 Part4 留萌本線に乗るⅡ」への2件のフィードバック

  1. ぶんしゅう先輩
    ご無沙汰しております。デカンショまつり号です。
    私も9月11日に、大人の休日倶楽部パス東日本・北海道スペシャルで留萌本線を訪れました。ご乗車になられた深川発11:10 4925D 留萌着12:07 留萌発12:18 4926D 深川着13:13の列車で往復しましたが、往復ともキハ54 2連の車内は、通路は、立ち客が結構おり、結構、盛況な状態でした。
    それにしても、石狩沼田の駅の変りぶり、びっくりです。こうやって過疎化が進んでいくのですね。人口減少が進むと今の大都市近郊でも50年後は、どうなっているかわかりませんね。

  2. デカンショまつり号様、コメントをいただきましてありがとうございます。
    9月は2連で運用されていましたか、冬場になると乗客は減るのですね。石狩沼田に下りたのは2回目でしたが50年前と激変しているのは乗降客数ですね。今年は3回道内を回りましたが以前と比べて利用者が増えているのは札幌近郊だけで他の駅は押しなべて減っているか駅そのものが廃線廃駅になっていて寂しいものでした。北海道新幹線が全線開業するとそんな駅がまた増えてきます。行って見ておくのは今のうちなんでしょうね。
    大都市近郊も人口減が続くと同じようになるのでしょうね。

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