平成11年1月11日11時11分11秒に一番列車が発車してから18年目を迎えている井原鉄道ですが、自治体が負担する施設管理費を除いた運行管理収支は3年連続黒字見通しだそうです。
2016年度上半期の乗客数が605,044人だそうですから 単純計算で1日当たり3,361人となります。開業前の目論見を見ると1日当たり6,030人を見込んでいたようですから、当初目論見には程遠いですが いろいろな経営努力は評価されて良いでしょう。ところで カープががんばれば井原鉄道にも経済効果が及んでいたとは思いませんでした。広島でナイターがあった日に 試合終了後新幹線で福山、神辺と帰ってきた観客を受けて井原鉄道線内に深夜便を走らせるという臨時列車があり好評だったようです。知恵を絞れば集客できるという証しでしょう。
旧山陽道(西国街道)沿いに走る井原鉄道は矢掛など歴史を感じさせる街まちをつないでいて じっくりゆっくり楽しむには良いエリアなのですが 特別有名な観光地や温泉があるわけではなく、若干マニアックであり あまり若い人向けではないかもしれません。そんななかでいろいろな企画を考えてがんばっているようです。
行き止まりの路線が多い3セク鉄道にあって、井原鉄道は両端がJR線に接続しているので通り抜けができるのは乗り鉄にとっては有り難い路線です(全線通しで乗ると1100円と安くはありませんが)。一方 井原鉄道は全線の86%が高架や築堤のため 撮り鉄にとっては走行写真を撮るのに難儀する路線でもあります。なお日に3往復は神辺からJR福塩線に乗り入れて架線の下を福山に入ってきますので、福塩線内で撮ることもできます。あまり目立たず、話題にならない地味な井原鉄道ではありますが 山陽路の旅のプランに加えてみてはいかがですか。
西村様、
昨年の12月、西条から広島への旅行の帰りに乗りましたが、かなりの高速で走る三セク気動車にビックリしました。途中下車して、矢掛本陣と井笠鉄道の矢掛駅跡を見に行ったのもいい思い出になりました。吉備路の旅はいいものです。
米手作市様
コメントありがとうございます。もうあれから1年が経とうとしていますね。次なる木次線のプランをどですかでん氏と検討していますが、思いのほか難しく頭を悩ませております。いっそのこと井原鉄道で貸切列車を走らせましょうか。その方が皆さん集まりやすいかも。