デジ青上では私も伊勢や東京に行った時に乗った修学旅行電車から始まって米手作市さんの「こんなモンもありまっせ！」のお宝写真で賑わっております。私も久しぶりの「こんなん、出てきました。」です。古い写真を整理していると貨車を積んで航行している船の写真が出てきました。こんな写真があるとは思っていませんでした。だれが、いつ頃、どこで撮った写真かわかりません。しかし、よく考えてみると祖母と伯母がよく四国へ三十三カ所巡礼の旅に行っていたので、その時に撮ったものではないかと思われます。その写真というのは
というものです。何か不思議な感じです。見た時はわぁぁ～と叫んでしまいました。
なんという船でしょうか。一部を拡大して見ると
よく見ると第一宇高丸と読めます。
上の写真を見ると二列ににして貨車が載せているのがわかります。2軸貨車が10両積載して運んでいたことがわかります。詳しいことは文献などで調べてみなければいけませんが、気まぐれですのでいつ頃から調べ始めるか予定は未定なのであります。
どですかでん様
いやはや すごいものが出てきましたね。確かに第１宇高丸です。昭和4年9月4日に川崎造船所で進水し、同年11月23日に就航しています。屋根のない甲板に2条のレールがあり、貨車（ワム）10両を積載できたようです。このタイプの自航式車両航送船では初めてのディーゼル船で、右から2両目の位置に立っている白い柱のようなもの（背の高い方）が排気管です。終航は昭和36年2月11日となっており、貴君が撮影されたなら小学生時代ということになりますが・・・。実は同型船に第２宇高丸があり 昭和9年7月に大阪鉄工所で進水、就航し、同じく昭和36年4月24日に終航しています。従っていずれにせよ現役引退直前の姿だろうと思われます。両船とも終航後売却されていて、第１の売却先は不明ですが、第２の方は西桜島村に買い取られて改造され 鹿児島港と桜島の袴腰港間の旅客フェリーとして活躍したそうです。中央に檣楼型の船橋があるこのスタイルは現在のカーフェリーの原型です。波静かな内海だから このような側舷の低い船で大丈夫だったのでしょう。このタイプの航送船は関門航路にもありました。貴重な写真をありがとうございました。
西村様 詳しい解説ありがとうございます。撮影したのは私ではありません。これは間違いありません。カメラで写真を撮り始めたのは中学生のころからです。それも父親のカメラで最初はオリンパスペンSでした。鉄道の写真はほとんどなく旅行やハイキングに行った時や家のなかでテレビの画面（ひょっこりひょうたん島が写っていた。）などでした。鉄道の写真を撮り始めたのは高校生からです。だから、皆さんが撮られた写真を見て当時のことを思い出したりしています。そういえば、米手さんのEF58の写真を見て、Oゲージの模型で青色のEB58とかED58 とかデパートで売っていたことを思い出しました。買ってもらえませんでしたが。模型屋というか文具店でちょっと模型を置いている店でワムとかの貨車の木製キットを買って遊んでいました。もちろんOゲージです。レールはなく硝子戸のレールを線路にしていたことを思い出します。
どですかでん様
いやー、出ましたね！こんな写真がまだまだ引き出しやカステラの箱に眠っているはずです。皆さんも独占していないで公開して下さい。
どですかでん様
私にとって、初めて知る話(写真)に思わず『へえ～っ』と声を出しそうになりました。
青函、宇高の連絡船での航送は常識ですが、それしか知らなかった私には目から鱗。勉強になりました。
河 昭一郎様 コメントありがとうございます。はじめてこのような写真を見られる方は驚かれると思います。よくよく考えてみると宇高航路で貨車航送の歴史的な船であることがわかり私もびっくりしました。西村さんのコメント解説にあるように宇高航路で最初の自航式車両航送船です。この船ができる前は線路を引いた艀に貨車をのせてタグボートで引っ張っていました。さらにこのタグボートの両脇に貨車をのせた艀を固定した貨車航送をしていました。閉館した交通科学博物館では模型で展示していました。このことは私の「45917 交通科学博物館で時空散歩 2014年4月3日」で投稿しております。ちなみに貨車航送の最初は関門航路でした。ところで今の京都鉄道博物館ではこのようなことはわかるのでしょうか。まだ行ったことがありませんので一度行ってみなければならないと思っています。行くのは多分「50000人の写真展」が開催されている時になると思いますが。