12月5日(土曜日)東京メトロ綾瀬車両基地で「東京メトロスマイルフェスタ‘09inAYASE」が開催された。綾瀬車両基地は北綾瀬駅から徒歩10分の場所にあり、千代田線の他に有楽町線、副都心線、南北線と埼玉高速鉄道の車両の検査を担当している。ちなみに自宅からは自転車で20分程のところである。
昨年までは、最寄り北綾瀬駅が狭いこと、綾瀬~北綾瀬間の電車が3両編成のため輸送力が小さいこと等により混乱を避けるため、事前応募による抽選で参加者数を制限していたが、今年は一部のイベント以外は自由参加であった。
イベント内容でファン向けのものとしては、南北線9000系第5次車、千代田線06系、副都心線10000系の並びの撮影会、日比谷線3000系保存車の車内見学、6000系の車体吊上げ実演、鉄道部品販売等があった。その他にも事前応募制で車両洗浄乗車体験、7000系運転台見学、保守車両運転台見学があった。以下当日の模様を画像で紹介する。
南北線9000系第5次車、千代田線06系、副都心線10000系の並び
副都心線10134編成
撮影場所は30分間隔で前方の記念撮影用と少し後の3本並び撮影用に別けられていた。
日比谷線3000+3002保存車
3002の運転室
3001の台車
日比谷線の3000系は廃車後一部の車両が長野電鉄に譲渡さたが、元東急の8500形との置換えにより非冷房車が廃車となり、3001+3002が保存のため里帰りした。保存車とはいえ、MGが稼動し、車内灯は勿論、暖房がよく効き、完全に生きていた。
運転台見学(事前応募制)に使用 副都心線7128
運転台見学は募集40名と少なかったため、高倍率となった。
架線保守用軌道モーターカー
保守車両運転台見学は募集80名であった。
工場内の6000系
上から簡易運転台付の6616、6716、6316、車体吊上げ実演に使用された6016
6000系第1次量産車
イベントの対象にはなっていなかったが、6000系第1次量産車、6103と6106を撮影することできた。第1次量産車(02~13編成)は昭和46年に新製され、間もなく車齢40年を迎える。6106は車体更新時に6106は1枚下降窓に、6103は2段窓のままであるが窓構造を変更している。
6000系は綾瀬~北綾瀬間で使用中の第1次試作車3両編成1本、第2次試作車01編成、第1次量産車から平成2年製の第7次量産車まで(02~35編成)計358両が在籍し、千代田線の主力として日夜活躍しているが、第2次試作車のみ車両限界の関係で小田急線への乗り入れができないが、量産車編成は常磐線取手から小田急多摩線唐木田まで走行している。JR車は小田急線への乗り入れが、小田急車はJR線への乗り入れが不可能であるが、現在実施されている金町駅周辺の工場跡地の再開発により、大規模マンションの建設と東京理科大学の移転が計画されており、完成の暁には輸送力の不足が懸念されている。その解決には小田急車のJR線への乗り入れが不可欠となるため、最近の新車、JRのE233系2000番台と小田急の4000系は僅かな改造により3社乗り入れが可能となるように製作されていると言われている。
ここにきて、東京メトロより平成22年秋から6000系の代替として16000系16編成(160両)の投入が発表された。新車の投入は楽しみであるが、代替で廃車されるのはどの編成なるのか気になるところである。