【80746】長州から土佐に嫁いだ電車


803/旭駅前通
「49年前の山陽電軌」で、モ701形とモ801形が廃止後土佐電鉄に譲渡されたことを記したが、昨年10月1日、高知を訪れた時に乗車、撮影の機会を得たので現況を報告する。
当日、羽田空港8時発の飛行機で出発して、高知空港からバスで高知駅前に着いたのが10時頃であった。1日乗車券で全線、全区間を途中で撮影しながら移動したが、路線が長いため、乗車時間が結構長く、その分撮影時間が短くなり、全稼働車両を撮影するまでには至らなかった。
平成26年10月1日、土佐電鉄、高知県交通、土佐電ドリームサービスの3社が経営統合され、新たに「とさでん交通」としてスタートした。

モ701形
昭和33年ナニワ工機製の701形は701~704の4両の内、701、702、704の3両が譲渡され、土佐電で704を703に改番した。
平成9年から11年にかけて冷房改造が実施され、その際車体補強のために中央部の柱を太くしたため、その隣の窓幅が狭くなった。
高知入りして35年になり、すっかり土佐の電車になりきり第一線で活躍している。

701/文殊通
はりまや橋を挟み、鏡川橋~文殊通間は昼間5分間隔で運行され、都市の交通機関の役割を十分に果たしている。

モ801形
昭和34年ナニワ工機製の801形は801~805の5両の内、801~804の4両が譲渡され、同一車号で使用されている。
冷房改造や現況は、701~703と同様である。

801/旭駅通
JALの広告車になっている。

802/領石通
802は「おきゃく電車」と称し、団体客に対応するため、カラオケ装置を搭載して車内で宴会ができるようになっている。
歌が上手ければまだしも、下手なカラオケを聞きながらの運転は大変と思われる。普段は通常通り営業運転されている。
文殊通~領石通間は10分間隔、領石通から先、後免町までは20分間隔となる。

803/桟橋3丁目

【参考】その他の注目すべき電車
岐阜から嫁いだ電車
平成17年3月31日限りで廃止になった名鉄岐阜市内線のモ591とモ592を譲り受けたが、名鉄時代の塗装で主に桟橋線で使用されている。

591/高知駅前

592/桟橋通3丁目

623/鏡川橋
801はJALの広告車であるが、623はANAの広告車である。
とさでん交通はJAL、ANA双方の航空代理店となっているため、両社の顔を立てる必要がある。
鏡川橋から伊野方面は単線になるため昼間の運転間隔は21分となり、タブレット交換が.見られる。

624/旭駅前通
土佐電鉄の標準塗装である。

619/旭駅前通
とさでん交通の標準塗装で、順次この塗装に塗り替えられる予定である。
600形は29両在籍し、主力として活躍している。

207/桟橋車庫
土佐電鉄時代の旧塗装である。200形は、201、202、204~214、216の14両在籍し、201、202以外は非冷房のため、夏は朝のラッシュ時以外は使用されない。

1002/桟橋通3丁目
昭和56年アルナ工機で西鉄北方線の331形の機器を流用して製作された。1001、1002の2両在籍して主に桟橋線で使用されている。

2002/領石通
平成12年に2001、16年に2002、17年に2003が、200形の機器を流用してアルナ車両で製作された。
領石通から土讃線の土佐大津駅までは徒歩10分である。

101/鏡川橋
平成17年アルナ車両で新製されたリトルダンサーLタイプの超低床車である。

その他、外国製の電車が3両在籍するが、ICカード未対応ということで、イベント、団体貸切時以外は稼働していない。
正に「宝の持ち腐れ」で、是非有効に活用して頂きたいと思う。

長州から土佐に嫁いだ電車” への2件のコメント

  1. 藤本様
    土佐電の現況リポート、ありがとうございます。こんなに多彩な車両が走っていること感じました。“路面電車は全車撮る”と、INUBUSEさんとともに頑張っておられますが、最近のように、同一形式でも、広告電車やラッピング電車があることを思うと、形式写真だけでなく、全車を撮ることの意義を改めて理解しました。
    高知へ行かれたことは、先の江ノ電撮影会の時に聞いていましたが、飛行機をセットにしたオールフリータイムの旅行パックを利用されたとか。最近は、鉄道以外で、賢い移動手段があって選択肢が増えましたね。私も先週、仙台まで行く用事があり、今までなら新幹線しか選択肢が無かったように思いますが、戻りは、LCCを使い、新幹線より、はるかに安い運賃で(所要時間は、ほぼ同じですが)帰ることができました。

  2. 藤本様
    先の49年前の山陽電軌に続き、土佐電の近況に見入りました。ありがとうございます。実に多種でカラフルです。小生が半世紀前に撮った車両群で、今だに健在なのは、土佐電の701,801型とあと長崎電軌など、限られた車だけです。丁寧な整備と安全運転に加え、人財ならぬ車財を大事にする社風とでも言いましょうか、他社も見習って欲しいと思います。

    言っても仕方の無い事、老人の戯言ですが、大都市の市街電車も、車洪水の時期をやり過ごしてさえおれば、多少の赤字も我慢しておれば、車向けの道路網が整った今日なら、立派に市街を快走できたのにと、残念でなりません。でもそうは行かなかったのでしょうね。

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