第2日目 12月12日
5:30 昨夜は夕食後すぐに爆睡体制に入りましたので気持ちよく白い朝を迎えました。この宿は昼食が7:30からと遅いので、まずはゆっくりと幌新温泉の朝風呂に入りました。
泉質は単純硫黄冷鉱泉で、皮膚病・リュウマチ・神経痛・糖尿病などに効果的があるそうです。
今日は近くの旭川泊まりですのでゆったりとした行程です。廃線が迫りおそらく乗車するのは最後になるであろう50数年ぶりの留萌本線の乗り鉄旅を楽しみます。
7:30 朝食時間になりましたので昨夜の夕食会場と同じ1階食堂に降りました。高齢のバイキング朝食です。何か変った惣菜があるかなと思いましたが地元名物の特別なものはなかったですね。
▲ フロント・ロビーとみあげもの売り場です。美味しそうな日本酒を見つけましたがすでに札幌駅で2本も購入しましたので今回はパスしました。
① 幌新温泉 10:20(町営バス) ⇒ 10:27 恵比島駅前
② 恵比島 11:33 (4925D)⇒ 12:07 留萌
▲ 沼田町の町営バスの時刻表です。
ご覧の通り幌新線は一日5往復しかなく殆どは留萌線の列車とは接続していません。
昨日は珍しく9分接続がありましたが今朝は、7:37の次は10:20発までありません。フロントへ行って駅までの送迎依頼をしましたら快く受けてくださいました。
朝食後の8時前には宿を出発していただけます。これで恵比島を1本早い8:21発の留萌行きに乗ることができます。後の行程が随分と楽になりました。ありがとうございます。
① 幌新温泉 7:54(宿・送迎車) ⇒ 8:02 恵比島駅前
② 恵比島 8:21 (4923D)⇒ 8:55 留萌
▲ 8:02 白い圧雪路を約6㌔下り、恵比島駅前に到着です。
駅舎に貼ってあったポスターではもっと建物があったようですが、撮影用に造ってあったのでしょうか。
▲ 保線区の方が車で来ておられました。ホームの除雪をされていたようです。
▲ 8:05 青空が広がって雪が眩しく輝いていますホームです。今日の乗客は私一人のようです。
▲ 朝日萌駅の駅舎内を覗いてみました。本格的に造っただけあってよくできています。
▲ 8:20 キハ54 503運用の4923D留萌行きが朝焼けをバックに到着しました。
乗客は15名、やはり鉄ちゃんが多いようです。
▲ 8:30 恵比島を発車した列車は留萌本線の難所、カーブと急勾配の恵比島峠を越えて峠下へ到着です。
▲ 51年前、1971年(昭和46年)9月8日、恵比島~峠下を徒歩で訪問した時の写真です。全国で6両しかD51から改造されなかったD61、D51、9600の3形式が本務機、補機両方で活躍していました。おそらく共用の運用だったのでしょうね。
牽引機は上からD61 4号機、39696号機、D51 62号機です。
▲ サミットを越えて留萌へ向かう運炭列車の後尾にはD61 2号機が後ろ補機となっていました。
▲ 留萌港へと向かう運炭列車と思われます。59614号機の牽引です。
▲ 撮影場所は定かではありませんが留萌を出たところの留萌港に架かる橋梁ではと推測します。19609号機です。
▲ この時は増毛駅にも訪れていました。高校生や旅行者も多く賑わっていました。
▲ 8:55 定刻に留萌到着です。かつては増毛までつながっていた鉄路ですが、2016年(平成28年)12月5日に廃線となっています。
▲ かつては羽幌線(留萌~幌延)が分岐し、増毛までの路線もあり地域のターミナルとなっていましたが来年3月の留萌~石狩沼田廃止に伴い役目を終えようとしています。残った石狩沼田~深川も2026年3月末での廃止が決定しています。
廃止理由は鉄道利用者の激減にあります。採炭輸送の必要性から始まった路線でしたが石油へのエネルギー変換、外国産石炭との価格差のダブルパンチによる炭鉱閉鎖で存在意義を失いました。▲ 既に北海道では廃線が相次ぎ約4,000㌔あった路線が約2,500㌔へと約6割に激減しています。路線はズタズタになって大正時代に戻ったと言われています。赤線が廃止なった路線です。
▲ 立派な駅舎です。廃線後は解体されるそうです。中にあるFM局、立ちそば屋は移転されるのでしょうか?
▲ 1本早い列車に乗れましたので余裕ができました。もう一度乗りたいと折り返しの列車に乗って石狩沼田へと向かうことにしました。改札口に並んだ乗客は約20数名と往路とほぼ同じです。
③ 留萌 9:04(4924D) ⇒ 9:43 石狩沼田
④ 石狩沼田 11:25(4925D) ⇒ 12:07 留萌
9:43 来年3月末で廃線となる区間を乗車して石狩沼田に到着です。駅周辺を見たいので下りることにしました。 Part 4 へ続く