第2日目 6月23日 その2
② 倶知安 12:35⇒14:11 長万部
▲ 12:05 再び倶知安駅に戻りました。ホームには本来今から乗車します長万部行きに接続する小樽発の1938Dが到着していました。乗り継ぐ乗客も多く降りて待っておられます。
そして折り返しでやってきた長万部行きはH100-11号の単行です。車内はご覧のように満席状態となりました。途中駅での乗降客は少なく、ほぼこの状態で終着駅へと向かいました。乗客の多くは鉄ちゃんらしい方々が多く思えました。皆さん北海道新幹線の工事が進む中で今のうちに山線との別れを味あっておきたいと望んでおられるようでした。青春18きっぷのシーズンが近づいています。多分三江線が廃止になった時と同様に乗り切れない客で一杯になるのでしょうね。
▲ 1972年当時の道内の路線図です。今とは信じられないくらいの支線や私鉄が走りまわっていました。
▲ 倶知安駅の開業は1904年(明治37年)10月15日、伊達紋別への胆振線も1922年(大正11年)9月2日に軽便鉄道として京極までが開業しています。
現在は新幹線駅舎工事開始で使用されなくなったかつての倶知安駅ホームで、発車待ちはC62重連の急行ニセコ号です。今から約50年前、昭和46年9月の光景です。
今は左側に機関区・車掌区もあった広大な貨物ヤードは転車台だけが保存されています。今後は整備され、倶知安町の計画では駐車場となる予定です。新幹線駅が完成すると大きく変貌するのでしょうね。
▲ SL淘汰が迎えた頃、我々鉄ちゃんが撮影に励んだ上目名です。降りた駅は廃駅となり駅舎も取り壊されました。かつての面影を車窓から探しましたが見付けられませんでした。既に自然へと戻ってきているようでした。
▲ 13:46 黒松内で5分停車、下り倶知安行きの2943D(H100-4)単行との交換です。この駅もかつては機関区もあり広いヤードがありましたがもう線路も撤去されて草むらが広がっています。ニシン景気時代には寿都までの寿都鉄道が開業していましたが1968年(昭和43年)の豪雨被害で路盤が流出し、同年8月14日に運行休止に追い込まれました。
▲ 14:11 降り出した雨の中、終着長万部に到着。普通列車の旅もここで終わり、特急列車に乗り継いで函館へと向かいます。
③ 長万部 14:37(特急北斗12号)⇒16:08 函館
▲ 14:37 特急「北斗12号」が土砂降りの中、到着、自由席は後部のためにホーム屋根がなくずぶ濡れになりました。優等列車が停車するホームには屋根は必需ですよね。
▲ 16:08 長万部⇒函館、112.3㌔を1時間31分、最高運転速度は120km/hで走りますが、途中徐行区間もあって表定速度は 74.01km/hで、そんなに早くはありません。新幹線が開業したら確実に30分は切るでしょうね。でも山線とは違って、こんなに空いていたら困りますね。
▲ 列車は折り返して特急「北斗13号」となって札幌へと向かいますがホームで待つ乗客はわずかです。
▲ 新幹線乗り継ぎ駅「新函館北斗」からの快速はこだてライナーが到着しましたがこちらも下車客はわずかでした。
▲ 道南いさりび鉄道のホームではキハ40形単行が発車待ちです。
▲ 久しぶりの函館駅に感激です。じっくりと見て回りましたが、今夜の泊りは東急イン駅前朝市です。夕食はないので今夜は駅弁にしようかと探しましたが、美味しそうな駅弁は見事に売り切れていました。
我々の年代は、夜行列車乗車には駅弁は必要との固定観念が植え付けられていますのでこの時間に売り切れはあり得ない話です。時代は変わったと頷きました。
17:25 駅弁は諦めてホテルにチェックインをしてから荷物を置いて函館市電の撮影に出かけました。まずはロケハンです。前回と変わっていないかのチェックです。
▲ ホテルは停留所真ん中にありますので今回は市役所前からの撮影開始にしました。
【 市電24時間乗車券 】
函館市電のお得なきっぷには前回来た時にはなかった「市電24時間乗車券」が新たに加わっていました。ヨーロッパのトラムでも使い慣れたお得なきっぷです。
ただ、他のお得なきっぷは運転手から買えますがこの切符はスマホ利用・クレジット決済での購入です。
スマホはホテルの部屋で充電中でおいてきました。代わってタブレットはありますのでこれで購入したいと手続きをやり始めましたが中々上手くいきません。隣に座っておられたおばちゃまがやってあげようと挑戦してくださいましたが発券途中から進みません。停車中に運転手に聞いても熟知はしておられず万歳です。
▲ 17:57 格闘しているうちに谷地頭に着きました。降り返すというと運転手は運賃は良いのでこのまま乗っていてくださいとの事でした。
▲ 18:18 十字街で乗り換えて函館ドック前に来ました。折り返し停車中も運転手とあれこれ手続き作業を続けましたが解決はできません。
こうなれば向かうは終点の湯の川手前にある駒場車庫ですが何だかんだと奮闘しているうちに出来ました。
▲ 18:35 函館駅前で降りて夕食タイムです。5月に来た時に駅前周辺は歩き回りましたので飲食店は熟知しています。
▲ 19:04 北海道3代ラーメンの1つ、函館は塩ラーメンです。今日は名店と言われる店はあえて避けて庶民食堂を選びました。Bの半チャーハンとのセットを注文です。店主のおじいさんとおばさんの愛想も良く美味しくいただけました。
▲ 19:53 食後の散歩撮影をしてからホテルに戻りました。
部屋に入ってTVをつけますと明日は天候悪化で強風と大雨になるとの予報が出ています。明日は函館市電をじっくり撮りたいと思っていましたが難しくなりそうです。そうなればまた対応策を考えようと早めの就寝としました。 Part 4 へ続く