伊予市駅で下車後、いつものように駅前の朝市場で、食い物を物色後に隣接する伊予電郡中港駅に着きました。駅は、それほど古くはありませんが、掲示板は、ご覧のようにレトロを残しています。
運賃表を見ると、全線乗車するには、結構な運賃です。市内線では、1日400円全線乗車券(3月末までは、300円)が発行されていますが、残念ながら、郊外線には、1日乗車券の設定は、ありません。終点まで600円の切符を購入しました。
② 郡中港9:14(伊予電258レ)→9:38松山市 767+717+727
郡中線は、11.3kmの単線です。ラッシュを過ぎましたが、途中駅での乗車は多く、立ち客もあり満員となりました。
郡中駅からの電車は、松山市駅終着で、折り返しとなります。一旦降りて、向かいのホームを見ますと、クモハが1両止まっています。なぜかなと思っていますと、乗車してきた3両編成電車も最後部と、2両への連結幌が、素早く折りたたまれ、連結器が外されました。元々は貫通幌タイプですが、ご覧のように改造されています。
切り離された1両は、車庫に回送されて行きました。ラッシュが終われば、3両を2両編成に切り替えます。全列車です。この作業は、古町駅や高浜駅でも行われているそうです。
松山市駅では、横河原行きに乗り換えるために、向かいのホームへと、下りエスカに乗ってしまうと、改札口になっていました。降りる階段を間違ったようですが、駅員に言うと、下車前途無効の切符に、途中下車印を押してくれました。よく、あるんですね。
③ 松山市9:51(伊予電)→10:21横河原
全線単線13.2kmの横河原線に乗車して、横河原駅に向かいました。1899年開業当初からの駅舎は、そのまま残っていました。
全列車ともワンマンはなく、車掌が乗車しています。珍しく車内切符を発行していましたので、早速購入しました。下車駅は、行きにロケハンしておいた、満開の桜の石手川公園駅です。
石手川公園駅は、ホームの半分が、鉄橋になっている珍しい駅です。郊外線では、数少ない絶好の撮影地ですが、降雨には勝てません。2本程度の記念写真に止め、高浜に向かいました。
⑤ 石手川公園11:26(伊予電)→11:51高浜
横河原線と9.4kmの高浜線は、直通運転です。伊予市駅から梅津駅までは、複線ですが、最高速度は60km/hまでです。70~80km/hは、出せそうな区間がありますので、のろそうに感じます。
1888年(明治21年)、四国で初めの走った鉄道路線を、味わい深く乗車しました。高浜駅も、レトロな駅でしたが、1892年(明治25年)、三津からの延伸からの駅ではなく、1996年(昭和6年)762mmから、1067mmに改軌、電化された時に改築されたそうです。
それでも、アールヌーボ調と言われる駅舎は、時代に合うように変化を遂げる都会の駅とは、違った郷愁を感じさせてくれます。
駅前には、近くの島々に渡るフェリー乗り場がありますが、阪神、広島、九州へのフェリー・高速船は、乗継バスで松山観光港へ、行かなければな、乗船できません。
⑥ 高浜11:58(伊予電)→12:14古町
⑦ 小町12:36(市内線)→12:38JR松山駅前
ここでも、直ぐに折り返しです。そろそろ、松山駅から帰路の時間となってきました。古町車庫も、また見たいので、経由して、元京都市電2004号車に乗車して、JR松山駅へと、向かいました。
松山駅では、何とトワイライトエクスプレスが、貸切列車として、待機していました。
⑧ 松山13:05(4530M)→15:06伊予西条 7004+7104(回送)
⑨ 伊予西条15:32(1130M)→16:37観音寺 7024
⑩ 観音寺17:31(176M)→18:15坂出 クハ112-1+モハ112-1+モハ113-1+クハ113-1
坂出からの176Mには、多度津工場製115系改造車が、使用されていました。JR西日本の改造113系と比べると、天井がすっきりとしています。蛍光灯もカバー付きです。シート地色も私好みで、こちらの方が良かったです。
多度津駅では、キハ58+キハ28の2編成が、まだ留置されていました。これから先、どうなるんでしょう?
⑫ 岡山19:16(1332M)→20;41姫路
⑬ 姫路20:42(3536M)→22:02高槻
⑭ 高槻22:05(普通)→22:15長岡京
そして、帰宅3日後、晴天となった4月7日には、前回と同じ1番列車に乗り継いで、四国に向かっていました。
予土線と、予讃線下灘付近を撮り終えた後、松山でレンタカーを返しての翌朝、夜明けには起き出して、朝食前の散歩を兼ねて、朝日の中の路面電車を撮り始めました。
今回は、高浜線梅津寺駅付近の満開の桜が、目的です。見事に咲いた桜ですが、柵が邪魔をして、撮影アングルが決まりません。小高い山まで登れば、もっと希望の写真が撮れたのですが、時間を1時間間違って、早々に退散してしまいました。
どうも最近は、時間を間違える事が多くなってきました、これも加齢現象なのでしょうね。歳は取りたくないものですね。
三津駅で下車、歩いてJR三津浜駅まで行き、前回の列車にて帰途につきました。
3回の四国の鉄道旅行となりましたが、行く先々で、温かい印象を受けました。年齢が、結構あると思われる車掌さんは、『内勤だったが、リストラ進行の折を察して、現場職に転じだ。今年のJR四国は、1~3月で15%の乗客落ち込みとなっている。まして、ETC割引1000円で、マイカーで、四国に来る人は増えても、JRには乗らない。存続の危機を迎えていると、思っている。
何とかするために、一見して、初めて四国に訪れたと、分かる人からの問い合わせには、自分の知っている事は、すべて案内しています。1人でも多くのリピート客が、四国に訪れて、JRを利用していただく事が、自分の使命です。そのために毎日、郷土の歴史やらを勉強しています。』と、言われた時には、感心しました。
彼は、丁寧な車内アナウンスを行い、尚且つ、大きな声で、安全確認を続けておられました。この春の青春18きっぷの旅で、1番に印象に残った事でした。
次回の利用期間は、7月20日~9月10日です。やっぱり、涼しい所がベストチョイスですかね。お勧めがあれば、教えてください。それまでは、台湾か韓国の、全線乗車を目指しています。 台湾鉄路全線乗車の旅 Part1 旅立ち へ続く