▲ 山の採炭場駅でお迎えしてくれた頭の上で髪を2つに結んだお嬢ちゃん。素朴な笑顔がとっても素敵でした。
第4日目 5月4日 その2
▲ 10:52、単機回送で戻った218号機はここでも高圧水蒸気洗浄をしてもらって給水されました。
▲ 11時を過ぎると朝市でお買い物をすませたおばちゃまたちの帰宅ラッシュとなります。皆さんお手製の竹籠にお買い物品を入れて背負っての家路です。顔を見なくても後ろから籠を見ると誰だか分ると言います。籠つくりには代々先祖から受け継がれてきた歴史もあるそうです。
我々には同じような籠にしか見えませんが、奥が深いようですね。
▲ こちらは逆方向から下りてこられたおばちゃま。段ボールやシートやらを上手に籠に乗せて運んでこられました。これだけ背負えば重いでしょうしバランスも必要です。どこへ行っても女性はたくましいですね。
12時、朝飯は十分でなかったので午後に備えてドカンと昼食です。四川料理と言っても田舎の惣菜料理は辛くはありません。口に合います。皆さん美味しく平らげられました。
ご飯を入れてある桶は四川ならでの木桶です。四川は水がいいので美味しいお米ができます。またこの器ならより美味しく見えますね。
▲ 14:09、今日は定刻より約1時間15分も早い出発です。朝撮影した地点近くで後追いを撮りました。単機牽引とあって珍しく黒い煙をはいての力闘ですが、いい所で列車が煙に隠れて行きました。ちょっと残念でしたね。
▲ 14:28、追っかけは朝の場所より先の農家をバックに対岸から撮ろうとしましたが、ここは牛が放牧されて線路内にいます。毎度の事なのか機関士も慣れたもので近づくと減速して止まってしまいました。牛飼いを呼んでお食事中の牛さんを後方に移動されてから出発しました。
▲ 撮影している私たちの後ろにも大きな目と耳の牛さんがお散歩中です。野良仕事に向かうおじさんも静かな山里に押し寄せた我々を何事かと後ろから優しく見守っておられました。クワも竹籠に入れて背負っておられます。
この先は何度も訪れておられる小竹先生でも見つかると即刻逮捕されるので行っておられませんでしたが、今回は天下の印籠があります。大手を振って、行ってみることにしました。
山間の渓谷沿いのわずかな地に採炭場や炭住がへばりつくように建っていました。
地元の方がレールがあるよと教えてくれたのは地底へと向かうインクラインのようです。対岸に渡る道は線路沿いと、この吊り橋だけです。刑務所の囚人たちもここで働かせられたのかも・・・。過酷な労働だったのでしょうが、経済発展のための発電には欠かせない石炭です。今も採炭作業は続いています。
▲ 16:00、山からの返しの列車も随分と早くの発車でした。小雨が時折降る悪条件化でしたが、たわわに実った麦畑を入れて上を走る道路からフカンで撮ろうとなりました。3月は菜の花が1面に咲きます。すぐに麦が植えられて育ち、収穫が終わると水田となって8月末~9月初旬にはお米の実りを迎えるそうです。肥沃な地なのでしょうね。
約6キロの短い路線でスポットは限られていますが、四季折々の光景が広がっていくそうです。捕まっても何度も訪問される方の気持ちが分ります。
直ぐに栄山駅へと追っかけをしましたら、橋のたもとで追いつきました。しかし、アングルも決められない瞬間芸ですので撮れただけでした
▲ 今日の走行写真は終了です。栄山駅に戻って隅々を探索しましたら、C2 型蒸気機関車はもう1台いました。210号機です。煙突に蓋がしてありますが状態はいいように見えました。
▲ 上遊型蒸気機関車も1434号機が車庫の中で眠っていました。外で放置してある1305号機と比べても格段に状態は良さそうです。監獄鉄道の観光化が順調に進めば廃線となっている国鉄線を使って广元からの蒸気機関車牽引列車を走らせるのも夢ではありませんね。今回は見られませんでしたが、観光客車も製造中だそうです。
▲ 雨も本降りになってきました。今日の撮影は切り上げてホテルに戻ってシャワーを浴びてからの皆で恒例の羊肉しゃぶしゃぶ夕食宴会です。私は、これからの長い旅のスタート序段です。身体と相談しながら美味しい白酒をいただきました。
明日も早朝からの撮影開始です。早くの就寝となりました。Part5へ続く