保存蒸機とその現役時代(15)

201両のC57にあって最も有名なのが全盛期に特急「かもめ」を牽引したこの11号機。保存機の説明にも比較的物資に恵まれた時代にうぶ声をあげ、戦前型の部材の良さが目立つと好意的な表現がある。製造は昭和12年9月 製番は1503で主な配属は新製後小郡区で山陽本線で活躍。昭和18年頃に門司に移り以降門司港区が長く、門鉄デフの颯爽とした姿で鹿児島本線で活躍した。その後昭和32年豊岡、35年福知山と移り、山陰、福知山線で活躍した。晩年は豊岡区で播但線の客貨を担当し、昭和47年11月に廃車された。

2013.8.30 豊岡市豊岡中央公園(駅から東側円山川方向徒歩15分)保存のC5711↓

s-13.8豊岡C5711

晩年集煙装置をつけた時に改造されたのか煙突が心なしか短く感じる。現役時代に赤ナンバーをつけたことがあったのだろうか。集煙装置と重油併燃装置が外されているのは保存には好配慮。しかし、屋根付きにしては保存状態が良好とは言えない。↓

s-13.8.C5711豊岡

C5711は福知山時代に大阪や京都に顔を出していたはずであるがほとんど見かけたことがなく、唯一の写真がこれでしかもピンボケで申し訳ない。この列車は昼に大阪方向に向かって通過したもので回送と思われる。通常平坦線の福知山線には補機がつかず後ろの機関車も回送と思われる。煙はなかったが通常見られない風景であった。

1965.3.5 道場~武田尾 上りC5711+客車7両+C57152 何れも福知山区所属↓s-65.3.5道場~武田尾C5711

晩年は豊岡区にあって主に播但線で客貨両用に使われた。スキー臨時列車で回送機を含めた三重連が話題となったが行ったことはない。この写真も溝口あたりで降りて撮ったと思うが場所の記録がなくはっきりしない。集煙装置付きの門デフは珍しいが貨物を牽く姿は寂しい。1970.12.3↓

s-70.12.3C5711

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください