今回も保存機の数ナンバーワンのD51である。
D51849 1943年 浜松工場 製番82
新製後稲沢、中津川、多治見等その生涯のほとんどを国鉄名古屋鉄道管理局管内で過ごし、1972年6月に廃車された。
2012.12.26 豊田市交通公園(愛知環状鉄道愛環梅坪駅から約1kmの坂道を20分)閉園跡の姿を望遠レンズで遠巻きに撮影したD51849▼
同公園跡地には名古屋市電1814も保存されていた 左側奥にD51849▼
1971.9.25 中央西線上松 下り貨物牽引のD51849[中津川] この機関車はテンダーに特徴がある▼
D511119 1944年 日車 製番1308
保存機の説明板によると大宮や高山等を走り、さらに昭和57年に北海道に渡り、鷲別、追分に籍を置き、室蘭本線などで風雪にめげず働いたとある。煙突はギーゼルエジェクターと呼ばれる縦型の特殊な形状で、排煙等効果はよく分からないがあまり普及しなかったのか他のD51で1~2回お目にかかったくらいである。尚、保存場所へは車で訪問し、それなりに駐車スペースもある大きな公園であったが、電車利用の場合は小田急線本厚木から神奈中バス利用となる。余談であるがこの近くに1982年から2003年まで青山学院大学が厚木キャンパスを構えていたが今は日産の関連施設になっている。
2014.7.8 厚木市森の里(若宮公園)に保存のD511119 戦時設計の角型ドーム、船底テンダーと切り取りデフ、予備灯の北海道スタイル、それに煙突が特徴▼1970.3.3 岩見沢と1969.8.3苫小牧のD511119 煙突やドームの形状がよくわかる デフは短く切り取られる前の姿 クモハ73106東ウラ氏撮影▼
クモハ73106東ウラです。D51 1119号機が縁もゆかりもなさそうな厚木にいるとは意外です。昔、撮影した者として、ぜひ一度見に行きたいものです。お盆休みには、以前準特急様が紹介された29638、C57201、D516と44年ぶりに再会してまいります。
クモハ73106東ウラ様
今回も現役時代の写真を有難うございます。縁もゆかりもない所に保存される例は結構あるようです。特に昔の現役時代を知る者にとっては「久しぶりやな、何でこんな所に居るんや」という気持ちになります。D511119は頑丈に柵で囲まれてしかも屋根付きであり、保存状態は良好と見ました。保存地若宮公園は地図で見ると本厚木、愛甲石田、伊勢原からもほぼ等距離でバスでも時間がかかりそうな所ですが、クモハ73106東ウラさんの車なら難なく到着できます。大きな公園です。