毎年6月9日は台湾鉄路節(鉄道記念日)、イベント列車が走るので1度はこれに合わせて訪台したいと思っていましたら、クモハ73106東ウラさんからお誘いをいただきました。ご同行されますのは、東急電鉄を卒業された不銹鋼號さんと大津の86さん、Taxiに同乗するにはピッタリの4名です。
私は約1年ぶりの訪台です。最近は暑さにも寒さにも弱くになった老体ですので現地に慣れるために皆さんよりも一足早くの6月3日に旅立つ事に、行程は疲れが溜まらない程度の7泊8日の短い旅にしました。
旅立ち前にE-チケットを印刷しようとJAL-HPを開けてみますと、「機種変更に伴い座席指定が変わりました。」との案内が入っていました。座席配置を見ますと予約購入時には横2+4+2のエコノミー席だったのに2+2+2のビジネスクラス席になっています。復路も同じです。お~、久方ぶりにアップグレードをしてくれたのか、これは出だしから気持ち良いスタートになるなあと大喜びです。
以前は結構エコノミークラスで予約をしてもビジネスクラスにアップグレードをしていただく事があって快適な空の旅を楽しませてもらいましたが、JALが経営危機に直面して以降、常連・JGC会員への各種サービスは縮小されてしまいました。嫌気も出てきて、国際線は他社便に浮気をすることが多かったのですが、忘れた頃に粋な計らいをしてくれました。今回は格安のLCC利用も考えましたが、LCCと比べると高い正規割引運賃39,800円(税等込み)でもこれなら割安感さえ感じます。
第1日目 6月3日
① 長岡京 5:51(JR)⇒大阪/梅田(地下鉄)⇒なんば/難波(南海)⇒7:34 関西空港
② 関空 9:05(JL813)⇒11:00 台北(桃園)空港
5:51 小雨振る長岡京駅を出発、いつものように大阪/梅田⇒なんば/難波経由の最短格安ルートで関空到着です。
チェックインの際に席の確認をしますと間違いなくビジネスシートでしたが、食事はエコノミー扱いとの返答です。近距離国際線の機内食はエコノミーとビジネスでは大きな開きがありますのでちょっとがっかりですが、ビールを主食としていますので諦めました。ラウンジでゆっくりとした後、搭乗です。
席はゆったり180度のShell Flatシート、TVも10.4インチと快適です。丁度、機内エンターテインメントでは、台湾が日本であった頃の1931年、台湾代表として甲子園に出場し準優勝を遂げた嘉義農林学校の出場までの苦難と功績を称えた「KANO」が放映されていました。
機内食はフライト約50分後には運ばれてきました。ビールのアテにしますのでこれでも十二分です。KANOを見ながらの早い昼食、気持ちは早くも台湾へとなりました。
▲ 11:00 定刻に台北桃園空港に到着。早速、タブレット用のSIMカードの購入です。場所は昨年7月に来た時と替わってはいませんが、料金表には新たに4Gタイプが登場していました。
今までの3Gと比べると幾分高いですが、接続スピードは格段に速くなります。余裕を持っての10日間用800NT㌦(約3,200円)を買い求めました。台湾ではホテルは勿論、駅や飲食店にも無料Wifiが設置されていますが、我々が行動する各施設外や走行する列車内では利用できませんのでこれが役立ちます。
③ 桃園空港(Bus)11:45⇒12:30桃園駅
11:45 今日の泊りは高雄です。明日朝に撮影する工場通勤列車のロケハンをしておきたいと高鐡桃園站へと向かうリムジンバスに乗ったつもりでしたが、発車したバスは逆方向に向かいます。
確かに行先表示は桃園站でしたが高鐵ではなく在来線の方に向かっています。乗車時に運転手に確認すべきでしたが忘れていました。
桃園から高雄までは高鐵(台湾新幹線)なら1,455元(桃園~左營)と15元(新左營~高雄・台鐡)を合わせて1,470元、それに65歳以上の敬老切符では、半額の727.5+15=742.5元(2,970円)とぐ~んと格安になります。一方の在来線自強號利用では割引はなく、777元(3,108円)です。
所要時間は高鐵利用ですと約2時間弱ですが、在来線では約4時間10分と2倍もかかってしまいます。運賃・所要時間、どちらを取っても65歳以上なら高鐵利用が得なのですが、飛行機がビジネス席で浮かれて、「初めてや慣れぬ土地では、行動する前に再確認する」という旅の基本を忘れていました。高雄のロケハンは諦めて在来線の乗り鉄旅を楽しむ事に切り替えました。
※ ですが、クモハ73106さんと合流後に聞くと、高鐡の65歳以上の敬老半額割引は昨年夏過ぎ頃に短期滞在者は対象外になってしまったそうです。台鐡(在来線)の規定とは違ったところもありますが残念ながら割引は受けられなりました。結果論ですが失敗ではなかったのです。
▲ 12:30 45分の乗車で、在来線桃園站に到着。ただこの時間、高雄へ直行する自強號は出たばかりで、PPの13:44発かEMU1200系の14:31発しかありません。どうせなら彰化站構内も見ておくのも良いだろう、初めての”普悠瑪号”に乗車するのも良いだろうと乗換にはなりますが、12:54発の彰化行きに乗る事にしました。
▲ TEMU2000系は日本の新幹線N700系と同様の車体傾斜システムを搭載します日本車両製です。最高許容速度は台鐡最高の150km/h、通常の営業運転では140km/hなのですが乗車した桃園~彰化ではGPSロガー計測で最高速度は127km/hでした。
▲ 13:07 次の中嚦駅で見かけたCMB-29は、電力維修車。2004年8月臺灣泰華實業(現為昱翔機械)にて40DR2719を改造しました。
▲ 14:34 彰化到着。彰化站は1905年3月26日に開業、駅ホームに掲示されている写真では4代目の駅舎のようです。
▲ 到着前に機関区を見ましたが蒸気機関車は確認できず、駅構内を視察した後高雄までの切符を買って向かう事にしました。
▲ 18:10 今日の宿は、以前にも利用した康橋商旅 後驛九如館です。後日にクモハ73106東ウラさんたちと宿泊する京城大飯店よりも駅から少し離れますが部屋の広さは、ほぼ同様で無料の洗濯器やレンタル自転車があります。今回は明日朝から自転車を借りますのでここに決めました。宿泊料金は1,780元(約7,120円)、台湾のホテルは日本と比べると2~3割ほど高めですので納得の価格です。
▲ 19:30 落ちついたところで、夕食を兼ねてのいつもの街角散歩です。六合夜市へと向かいます。途中で地下站化工事中の高雄站の様子を見ますが、1年前とは地上からは変わった様子がうかがえません。2017年完成を目指していますが慢性的に工事進捗が遅れる台湾です。いつになるかは分かりませんが、高鐡も台北駅同様に乗入れるそうです。
▲ かつての日本統治下時代の1940年に建造された旧高雄站です。82.6m移動移設されて資料館として使用されていますが高雄站地下化が完成時には出入口として使用されるそうです。
▲ 19:44 地下鉄に乗って1つ先の美麗島に到着、六合夜市は地上に上がって直ぐです。
▲ 1品は30~50元(120~200円)程度です。ビールを飲みながら4品も食べれば満腹になります。
今日は早朝起きで疲れました。ホテルに戻って明日の予定を立てから就寝としました。 Part2に続く
ぶんしゅう様
台湾ではいろいろお世話になりました。SIMカードで自由にWebが使えるのは本当に便利ですね。特にタクシー、バス移動の際、自分が今どこにいて目的地がどこなのか常にモニターできるのが何よりです。おかげさまであのややこしい枋野への道も心配なくたどり着くことができました。iPadも持っているのですが、これがSIMカード使えるのかわからないためPC持参で、持って行ってもWi-Fiのあるところしか使えません。次回は是非SIMカード購入して活用したいと思いますのでまた御指南ください。ありがとうございました。
大津の86様、こちらこそお世話になりましてありがとうございました。
初めての地に行く時は本当に便利で私にとっては旅立ちの必需品となっています。私は昨年7月に初めて国内発売されたSIMフリータイプのiPad-Air(Wifi+Cellular)を購入しました。AppleStore直販でしか買えませんので要注意です。
http://www.apple.com/jp/ipad/?cid=wwa-jp-kwy-ipad-com
SIMフリーのタブレットは他社からも出てきましたので、それぞれを比較してみるのも良いでしょうね。
今回は披露しませんでしたが、世界・日本各地からの無料TV電話(双方の設定要)も出来ますので、これも便利です。
海外で使用する際は街中のSIMカード販売店に行けば、セティングもしてくれます。やり方は各国で違っていますので任せた方が良いです。次回、ご同行させていただく時は是非にご利用ください。旅をより楽しめます。
ぶんしゅう様
お世話になりました。台中で合流するまで、どのような行動をされていあたのか、今後の日記が楽しみです。今回1回目の冒頭の写真が不満です(笑)。2回目以降は、いつもの写真でお願いいたします。
クモハ73106東ウラさ様、コメントをいただきましてありがとうございました。休日は孫たちが押し寄せてきますので買い物・炊事に忙しくなってHP投稿が進まないのが目下の悩みです。冒頭の写真は了解です。ただご期待にそえるかどうかが問題ですね。
ぶんしゅう様
デカンショまつり号です。
記事を読ませていただき、台湾に行きたくて、ウズウズしております。
最新情報楽しみにしております。
デカンショまつり号様、高雄の情報をいただきましてありがとうございました。1年前にご一緒させていただいた現場に行きましたがよほど被害が大きかったのか建物も撤去されて更地になっていました。あの時に大爆発が発生していたら我々は粉々になっていたのでしょうね。
最新情報は整理しながら投稿をさせていただきます。ご期待?、でも失敗談が多くなりそうです。
ぶんしゅう様
不銹鋼號です。
お供させていただき、ありがとうございます。これからの記事が楽しみです。DR2700形やDR2800形を製作されたメーカーの方に写真をお見せしたところ、喜んでいただけました。